ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

2016-01-01から1年間の記事一覧

折れた竜骨 / 米澤穂信

前から気になっていた米澤穂信の長編作品です。中世欧州を舞台に繰り広げる「魔術と剣と(殺人劇の)謎解き」ミステリという紹介文、他の彼の作品とあまりに雰囲気が違うのでずっと後回しにしておいたのですが、ついに読みました。うまくラノベと本格ミステ…

the structure of the moment / soha

日本のインスト・ロックバンドsohaの初アルバム「the structure of the moment」です。ロック大好きの娘が教えてくれましたのですが、なかなか切れ味鋭いソリッドな演奏なので気に入って買ってみました。暑い夏にぴったりのクールで痛快なアルバムです。 『…

今日のマスターズ練習

肩甲骨はがしストレッチの一つの目的は、ストリームラインを綺麗にしてスタートとターン後のダッシュスピードを上げること。というわけで最近は殆どヴァリアブルスプリントしかしてないので、持久力が落ちていないか若干心配していたのですが、なんとその上…

死神の浮力 / 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の造形するキャラクタには独特の魅力があります。死神の千葉もその一人。当たり前ですが人間とは判断基準や価値観が全く異なるので、人間との会話に齟齬が生じ、それが巧まざるユーモアを醸し出すのです。 その死神の仕事は事件事故災害などで死…

シン・ゴジラ

このブログを始めて間もない頃、「ゴジラ ファイナル ウォーズ」のレビューでお下品にも 「こんなクソ映画で50年の歴史に終止符を打ってもらっちゃ困るんだよ!」 と叫んでしまってから早12年、ハリウッド製の「Godzilla」はやっぱりイマイチ、そしてつい…

今日のマスターズ練習

まずはごく一部で好評の「水泳の奥田君」第二弾!一昨日: 久々の絶不調の波が来てジムを休んで家でひたすらグテ~。昨日: 補中益気湯飲みまくって六割方回復してきたので、今日は行くべえと思っていたら家内 「 今日も休むでしょ、当然 」私 「 あ、はい。…

シング・ストリート

ここんとこ2週続けて外してたので、今日はまともな映画を観てきました。以前、私の好きな女優、キーラ・ナイトレイ主演の「はじまりのうた」を撮ったジョン・カーニーの新作「シング・ストリート 」です。「ダブリンの街角で」についで、またまたアイルラン…

今日のマスターズ練習

不思議に思われるかもしれませんが、水泳もスポーツですから真剣に泳げば結構汗をかいています。ということは、水で適度に体を冷やしながら汗をかく、そしてスポーツドリンクを飲んで水分糖分塩分ついでにクエン酸を補給する、これが夏ばてには一番!皆さん…

拙宅オフ会 Qさん来訪

(Qさんに撮っていただいた360度写真の一部) 今日はPhile WebつながりのオーディオファイルQさんが、拙宅にいらっしゃいました。当地に弟さんがおられ連休を利用して来神されたのですが 「一度Dynaudio Sapphireが個人宅でどういう鳴り方をしているのかお聴…

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

先週の「団地」に懲りもせず、またまた、チャレンジングな邦画を見てまいりました。夫婦揃って長瀬君、神木君のファンなので、クドカンの若干のチープさは我慢できるっだろうと「TOO YOUNG TO DIE」をチョイスしたのですが。。。ポスターじゃないですが、「…

今日のマスターズ練習

先日紹介した「将棋の渡辺君」が我が家で今ブームです。で、家内が娘に「水泳の奥田君」を書かせたいと申しております。曰く、 「水泳の奥田君は帰宅して洗面所に行ったと思ったらもうジムへ行く準備をしている」 「水泳の奥田君はあっちが痛いこっちが痛い…

Love Songs For You / グレース・マーヤ

以前紹介したグレース・マーヤの「ラスト・ライブ・アット・ダグ」はお気に入りのアルバムで今もよく聴いているのですが、最近彼女の新譜が出ました。「Love Songs For You」というラブソングのスタンダードアルバムです。 業界一のハイレゾ通という大坂昌彦…

団地

このところ水泳水泳で映画を観に行く暇がなかったのですが、ようやく今日シネリーブル神戸で「団地」を観てきました。予告編が面白くて前から楽しみにしていたのですが、何とか終映ギリギリで間に合いました。 藤山直美と岸部一徳のコンビに阪本順二監督、も…

今日のマスターズ練習

日曜日に大会が終わって無事シーズンオフに入りましたが、まだ疲れや痛みの残るままなんだかんだ言いながら毎日ジム通いしております。飛鳥ラングレーに「あんたバカァ!?」と言われそう、というか、言ってもらわなきゃだめかも。。。 というわけで今日もマ…

将棋の渡辺くん(1) / 伊奈めぐみ

先日例によって例の如くプールから帰宅したら、家内が「番組改変期で面白い番組がない」とTVをザッピングしていました。そして、ふと手をとめたのが「渡辺明」さんという棋士の日常のドキュメンタリー。 我々の職業にも変わった人は多いですが、この方も相…

第5回兵庫県マスターズ水泳競技大会 @ 神戸ポートアイランドスポーツセンター長水路

今日はバングラデシュで日本人がテロの犠牲になるという悲しいニュースがありましたので、いつもはゆうはむ漫談でお送りしておりますマスターズ大会報告を自粛させていただきます。今日は年一度の長水路、第5回兵庫県マスターズ水泳競技大会でした。 昨夜は…

今日のマスターズ練習

29日、30日の二日間はジムがお休みだったので、久々に家でグダグダ、録っておいた「モンタージュ」なんぞを二日連続で計4時間も見てしまいました。エンケンさんのターミネーターぶりだけが印象に残ったりして、あ、それと門脇麦ちゃんはかわいい。 とい…

Billy Bat 19 / 浦沢直樹

終わる終わると見せかけて一向に終わらない、もうとことん付き合うしかない「Billy Bat」19巻です。前回ため息が出てしまうと書いてしまいましたが、今回は久々に良かったです、大団円も近いか!? 「歴史的大河SFクライマックスへ!! 崩壊へと向かう地球…

カラマーゾフの兄弟 / ドストエフスキー

さあ、「カラマーゾフの兄弟」です。泣く子も黙る世界最高峰の、それもエベレストではなく、ヒマラヤ山脈に例うべき、サマセット・モームの選んだ「世界十大小説」の一つ。 交響楽を模して三章ずつの四部構成になっている、ドストエフスキー最後にして最長の…

ドストエフスキイの生活 / 小林秀雄

今はもう変わっていると思いますが、私が学生時代のころの現代国語の大学入試問題御三家と言えば小林秀雄、夏目漱石、天声人語と相場が決まっていました。このうち最も難解な文章で何千何万の受験生を悩ませたのが小林秀雄。今でもこの名前にアレルギーのあ…

今日のマスターズ練習

先日の日曜日は今度大会のあるポートアイランドスポースセンターの飛び込み練習に行ってきました。本格的な50Mプールで、しかも先日から飛び込み台にTVでよくみる後ろ足をかけるバックプレートもついたので喜び勇んで練習してきたわけです。 ということで…

今日のマスターズ練習

先週は大会前で自重して休んだので二週間ぶりのマスターズ日記です。今日は男性はT君、Aさんと私の3人、女性はUさん他5人の8名とほぼいつものメンバーで始まり、最後にY君が入ってきました。 で、今日のスローガンはイアン・ソープの 「私は努力の天才に…

第11回コナミスポーツクラブマスターズ水泳競技会 西日本大会

は: ご主人様、お帰りなさいませ(-.-)ゆ: うみゅ、ただいまぞよ、はむちぃ君、ルーティンスタートありがたう。は: もう殆どコピペの世界ですが、ゆ: 大会レポはこれで無いと始まりませんので(^_^;)。 は: で、春の大会以降キックを徹底的に強化されてお…

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル @ 兵庫県立芸術文化センター

今年はなかなかコンサートに行く機会が無く残念な思いをしていましたが、今日ついにヒラリー・ハーンのリサイタルに行くことができました。もう、今までの欲求不満が一気に吹き飛ぶ、素晴らしい演奏でした。愛用のヴィヨームから紡ぎだされるエレガントな音…

ピカソ、天才の秘密展 @ あべのハルカス美術館

今日は半年に一回のあべの詣で、というわけであべのハルカス美術館で催されている「ピカソ、天才の秘密展」を観てきました。今回のピカソ展はピカソの「青の時代(1901-1904)とバラ色の時代(1905-1906)にスポットが当てられていました。 親友の自殺でメラ…

今日のマスターズ練習

いつもマスターズ練習のときはマイプルブイを赤い小さなリュックに入れて持って行くのですが、今日も玄関でリュックを背負って、さあ大会も近いし頑張るか、と入れ込んで出かけました。 が、、、10Mほど歩いて、ん?軽いな?ああっ、肝心のスポーツバッグ…

40年ぶりの「ポーの一族」復活 「春の夢」 / 萩尾望都

売り切れ続出、というかほぼ予約完売、AMAZONではもう3倍の値がついている、というこの出版不況の時代に大変なことになっている月刊フラワーズ7月号。その理由は表紙を観れば一目瞭然、萩尾望都の「ポーの一族」の新作「春の夢」掲載!!! ヴァンパネラ一…

黒と茶の幻想 / 恩田陸

このところ三作続けて恩田陸の「理瀬シリーズ」をレビューしてきましたが、その勢いで大作「黒と茶の幻想」を読了しました。文中の言葉を借りれば「安楽椅子探偵紀行」ミステリですが、広い意味では理瀬シリーズの一環をなす作品です。 理瀬シリーズの端緒と…

アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち

先日観た「スポットライト」が今ひとつ物足りなかったので、トレイラーに惹かれて、同じ報道実話の映画化作品「アイヒマン・ショー」を観てきました。率直に言って「スポットライト」よりもはるかに良かったです。 「アイヒマン裁判」の実録テープがある、アイ…

黄昏の百合の骨 / 恩田陸

恩田陸の理瀬シリーズのレビュー三作目、「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実 」に続く「黄昏は百合の骨」です。「麦の海」の後日譚と言える作品ですが、ここにおいても恩田陸は様々な伏線を張り巡らせ、数々のエピソードを連ね、最後には見事に(忌ま…