ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大鹿村騒動記

原田芳雄氏の遺作となった「大鹿村騒動記」をシネ・リーブルで観てきました。追悼企画なのか、1000円均一というサービスプライスで観られ、客席は8割方埋まっていました。そして、上演中常に笑いが絶えない本当に面白い映画でした。こうして大勢のお客さんで…

山本二三展@神戸市立博物館

(踏切 時をかける少女、2006) 神戸市立博物館で催されている、日本を代表するアニメーション画家・美術監督である山本二三(にぞう)の展覧会を観てきました。山本氏みずからが選択した、アニメーション用の背景画、その前段階のスケッチ、イメージボード…

小松左京氏を悼む

日本SF界の巨星が堕ちました。小松左京氏が7月26日、肺炎のため死去されました。享年80歳、謹んでご冥福をお祈りします。 私の学生時代は日本SF界の黎明期でご他聞に漏れず私も夢中になって創元や早川を読んでいました。 星新一、筒井康隆とともに小松…

コクリコ坂から

ジブリの最新作「コクリコ坂から」を観てきました。今回は企画・脚本が宮崎駿、監督が息子の宮崎吾郎となっています。以前「ゲド戦記」で自分は投げ出し、息子に初監督をやらせた挙句、落第の烙印を押しておきながら何を考えているんだろう、と思わないでも…

原田芳雄氏を悼む

俳優の原田芳雄さんが、7月19日午前9時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去されました。謹んでご冥福をお祈りします。実は昨日偶然に「歩いても歩いても」を家内と観ていたので本当に驚きました。最近の十八番だった頑固な祖父役で、ラストでの阿部…

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2

第一作「ハリー・ポッターと賢者の石」からあしかけ10年、ついにこの「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2」をもって映画ハリー・ポッター・シリーズが完結しました。拙ブログでもいろいろと注文をつけたり褒めたりけなしたりの連続でしたが、ここに全てのス…

音楽の在りて / 萩尾望都

「ポーの一族」や「11人いる!」などの傑作で知られ、長年第一線で活躍しておられる女性漫画家、萩尾望都の小説集が出ました。それも30年前に雑誌奇想天外に掲載されていた小説の初書籍化だそうです。まるで表題の小説「音楽の在りて」のように遺跡を発…

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@国立新美術館

週末に東京へ学会出張してきたのですが、 余った時間を利用してまだ未訪問だった国立新美術館に行ってきました。壮大で斬新なデザインの建築で、さすが首都東京の威信を感じました。丁度企画展として「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されてお…

コクリコ坂から歌集 / 手嶌葵

手嶌葵の新譜です。題名から分かるように、彼女のデビューのきっかけとなった「ゲド戦記」以来2回目のコラボレートとなるスタジオ・ジブリの次回作品「コクリコ坂から」の主題歌や主題歌の別ヴァージョン、劇中挿入歌などを中心に、オリジナルソングを収録…

60万ヒット御礼と「わたしを離さないで」にまつわるお話

( Never Let Me Go by Kazuo Ishiguro, Paperback ) 昨日はネットを見るのが遅くなり、気がつくと拙ブログのヒット数が60万を越えておりました。常連の皆様はじめ、見ていただいた方々に深く御礼申し上げます。 このブログも今月で満7年になります。随分…

アンダルシア 女神の報復

織田裕二が外交官黒田康作を演じる最新作「アンダルシア 女神の報復」です。前作映画「アマルフィ」は玄人筋にはボロボロの評価、TVドラマは視聴率的に惨敗と苦難の道を歩んでいるシリーズですが、個人的には黒田康作という「踊る大捜査線」の青島君とは正…