ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

映画:邦画(12-)

2014年 第88回キネマ旬報ベスト10

2014年第88回キネマ旬報ベスト10が発表されました。日本映画は「そこのみにて光り輝く」が作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞と四冠を獲得しました。観た時からこれはキネ旬では上位に行くだろうなと思っていましたが、これだけ評価されるとは思いませ…

今年を振り返る2014(1) 映画編

はむちぃ: 皆様おひさしゅうございます。ゆうけい家筆頭執事のはむちぃでございます。今年もまた、この季節がやってまいりました。ゆうけい: 「今年を振り返る」シリーズですか~、もう忙しくてすっ飛ばそうと思ってたんだけどなあ~(-_-)は: 何をおっし…

紙の月

10年に一度の傑作映画「八日目の蝉」の原作者角田光代。彼女の原作で又新たな傑作が生まれました。 その原作とは「紙の月」。以前拙ブログでレビューした際に触れましたが、この作品は原田知世様主演でドラマ化されNHKで放映されました。原田知世ファン…

蜩の記

先日原作をレビューした映画「蜩の記」を観てきました。葉室麟の原作は大変優れた小説だと思いましたし、監督が「雨あがる」「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」「明日への遺言」等の良質な秀作を撮り続けている小泉堯史だということで期待が大きかった…

るろうに剣心 伝説の最期編

「るろうに剣心 京都編」二部作の完結編「伝説の最期編」が公開されました。「京都大火編」でいちゃもん付けときながら、早く観たくて公開日のレイトショーにいそいそと出かけてきました。 う~ん、時代劇アクションとしてはよくぞここまで俳優陣が頑張った…

2つ目の窓

河瀨直美監督の新作「2つ目の窓」を観てきました。彼女も最早世界的に評価の高い監督になっておられますが、私と同じ奈良県出身で「萌の朱雀」「殯の森」などの作品は奈良県を舞台として選ばれています。 じゃあ同郷の好でファンなのかと言われると微妙なと…

るろうに剣心 京都大火編

この夏一番楽しみの「るろうに剣心 京都編」二部作の第一弾「京都大火編」が公開されました。前作「るろうに剣心」のレビューで 一番面白いのは京都編だけれど、物語が壮大すぎて映画化は無理だろう と語っていました。ところが意外にヒットしたので京都編が…

思い出のマーニー

ジブリの今夏の最新作「思い出のマーニー」が公開されました。先日原作「When Marnie Was There」をご紹介しましたが、舞台が英国ノーフォーク地方から北海道に変わり、アンナが日本人になると、肝心の謎解きがどうなるのかなと心配でしたが、意外にもうまく…

ブログ10周年企画(2) 邦画「この10年この10本」+1

(小豆島・二十四の瞳映画村・「八日目の蝉」展より) 10周年企画第二弾はやはり映画です。 映画レビュー: 281件 邦画: 171件 洋画: 110件 数あるカテゴリーの中でダントツの多さでやっぱり私は映画が好きなんだなあと思います。そこで、ほぼリアルタイム…

超高速!参勤交代

予告編やラジオの宣伝などで楽しみにしていた「超高速!参勤交代」を夫婦で観てきました。笑って泣いてはらはらして、お約束通りの時代劇でしたがなかなかに楽しめました。 参勤交代制度に目をつけたところがこの映画の肝で、脚本家の登竜門として知られる「…

春を背負って

このところ観たい邦画がなくて困っていたのですが、急に色々と興味を惹かれる映画が公開されてどれから観ていいか困ってしまうくらいになってきました。で、今日はその第一弾として「春を背負って」を観てきました。 山好きでもないのに、何故山岳映画を観…

テルマエ・ロマエ II

思わぬ大ヒットとなった「テルマエ・ロマエ」の第二弾「テルマエ・ロマエ II」を観てきました。果たして二匹目のどじょうはいたのでしょうか? いましたね!スキームは全く変らない(=マンネリ)にもかかわらず、予想以上に笑えて、そして一応ほろっとさせ…

そこのみにて光輝く

先日佐藤泰志の原作を紹介した映画「そこのみにて光輝く」が昨日公開されましたので、早速観てきました。池脇千鶴の演技に期待しておりましたが、彼女のみならず綾野剛、菅田将暉の三人が期待以上の熱演を見せてくれたのですが、原作がかなり改変されており…

偉大なる、しゅららぼん

「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」など関西を舞台にした奇想天外な小説が次々と映画化されてきた万城目学の最新作を映画化した「偉大なる、しゅららぼん」を観てきました。前回の「プリンセス・トヨトミ」が原作に比べてずいぶんな出来だったので、…

魔女の宅急便

家内と「魔女の宅急便」を観てきました。「偉大なるしゅららぼん」とどちらにするか迷ったんですが、家内がまずこちらにしようと選びました。 選んだ本人は「がっかりやわ~、お金払って観る映画ちゃうわ~」と落胆してましたが、私は期待値が思いっきり低か…

ペコロスの母に会いに行く

キネ旬2013年第87回ベスト10第一位に輝いた「ペコロスの母に会いに行く」を観てきました。玄人好みの文芸作品を高評価するイメージのキネ旬とこの映画に漠然と描いていたイメージがかけ離れていたことと、原田貴和子+知世姉妹が出ておられることの二点で気…

小さいおうち

昨年拙ブログでも紹介した「東京家族」で健在ぶりをあらためて示した山田洋次監督の新作「小さいおうち」です。ネットでも結構評判がよく気になっていた上、ベルリン映画祭で黒木華(はる)が銀熊賞(主演女優賞)を受賞したという嬉しいニュースも重なり、…

さよなら渓谷

HAT神戸の109シネマズでキネ旬ベスト10特集をやっており、休日の今日は8位で真木よう子が主演女優賞を獲得した「さよなら渓谷」を観てきました。徹頭徹尾暗くて重くて救いのない映画でしたが、真木よう子の主演女優賞は納得の演技でした。 ちなみにキネ旬…

永遠のゼロ

最近では珍しいことに周囲の若い人たちから 「え~○○さん、あんないい映画まだ観てないんですか?号泣ですよ号泣!」 てなプレッシャーを受け続けていた映画「永遠のゼロ」をようやく観てきました。ちなみに現在6週連続邦画興行収入一位を続けているそうで…

TRICK劇場版 ラストステージ

14年の歳月を経てついに最後の「TRICK」です。今年最初の邦画レビューはこれしかない、と思っておりました。昨日TVで新作スペシャル3を観て、今日は家族三人で「劇場版ラストステージ」を観てきました。テレ朝のキラーコンテンツは今や既に「相棒」にシフト…

今年を振り返る2013(1) 映画編

はむちぃ: 皆様お久しぶりでございます、はむちぃでございます。今年も残すところあとわずか、当ブログ高齢恒例の「今年を振り返る」企画の季節がやってまいりました。 ゆうけい: 私も高齢になって、小声の台詞も聞こえんし映画の字幕も見辛いしで、もうわ…

利休にたずねよ

(パンフレット表紙より) 先日レビューした山本兼一原作の映画化「利休にたずねよ」を観てきました。原作も素晴らしい小説でしたが、映画の出来栄えも見事なものでした。本年観た邦画の中でも抜きん出た一本だったと感じ入りました。 時代劇には絶対の自信…

清須会議

去年の10月に拙ブログで紹介した三谷幸喜の小説「清須会議」の映画版がようやく公開されたので家内と観てきました。小説の方が「生誕五十周年記念」三谷幸喜大感謝祭のラストを飾る作品であっただけに、映画の方もいつもの三谷組をはじめとする超豪華キャス…

陽だまりの彼女

実は上野樹里はとてもいい女優だと思っているゆうけいです。「虹の女神」「サマータイムマシンブルース」などは青春映画の傑作と言っても過言ではないでしょう。というわけで、おじさんが観る映画でもなさそうなのですが、どうしても気になるので勇気を出し…

そして父になる

この秋に公開される映画でとりあえず押さえておかなくちゃと思っていたものの一つ、「そして父になる」が公開になり、日曜日に家内と観てました。第66回カンヌ映画祭において審査員賞を受賞したことで話題になりましたが、その結果に見合うほどの深い感動は…

言の葉の庭

拙ブログでも何回か紹介してきた、私が今最も注目しているアニメーション作家新海誠の新作「言の葉の庭」をようやく観ることができました。今春公開時に見逃していて残念に思っていましたが、ようやくJ.comのVODで公開されたので早速鑑賞いたしました。 彼の…

キャプテンハーロック

私の世代には忘れがたいアニメ・ヒーロー、「キャプテンハーロック」が何故か今頃フルCGのアニメーションになって戻ってきました。いろいろなネットニュースなどを見ると、東映は「ハリウッド以上のCGクオリティで海外進出を狙う」心づもりがあるようです。…

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」という長い名前のアニメーション映画を観てきました。昨日が公開初日でキャパの少ないシネリーブル神戸では当然ながら全席全回ソールドアウト、今日も着いたら3回目までソールドアウトという大人気。昨…

少年H

公開中の映画「少年H」を観てきました。妹尾河童氏の原作は出版当時読んでそれなりに感銘を受けましたし、昔住んでいた神戸市長田区~須磨区あたりが舞台だし、というあたりで期待していたのですが、まあ正直なところ可もなく不可もなくというところでした。…

SHORT PEACE

前回の記事で宮崎駿の「風立ちぬ」と同日に注目のアニメがもう一作封切られたと書きました。それが大友克洋を中心としたクリエーターたちが作り上げた短編集「SHORT PEACE」です。昨日観てまいりました。 「風立ちぬ」が宮崎駿の自己満足につき合わされてい…