ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る2013(1) 映画編

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はむちぃ: 皆様お久しぶりでございます、はむちぃでございます。今年も残すところあとわずか、当ブログ高齢恒例の「今年を振り返る」企画の季節がやってまいりました。
ゆうけい: 私も高齢になって、小声の台詞も聞こえんし映画の字幕も見辛いしで、もうわやですわ~、って

なんでやね~ん今別府直之風)

は: 想定範囲内のノリツッコミありがとうございます。って、関西のコアな新喜劇ファンにしか伝わりませんって、素人風の「なんでやね~ん」は(ーー;)。
ゆ: それぐらい、

ゆるしてやったらどうや辻本茂雄風)

は: それも茂爺ファンにしか伝わりません(-.-)。時間が無いのでさっさと先に参りましょう。さて、この企画第一弾は、ご主人様が執念でこれだけは、と毎年続けている映画表彰から始めたいと思うのですが。。。
ゆ: 今年は去年にもまして寂しいレビュー数でしたねえ(哀。
は: 去年はレンタルショップの閉店が痛かったと申されてましたが。。。
ゆ: 勿論今年もその影響が強いんですが、それより何より仕事が忙しくなって映画どころじゃない日々が続いたのが辛かったです。まあ、とりあえず今年のレビューをまとめてくれたまへ、はむちぃ君。
は: かしこまりました。評価順に並べるとこのような結果でございます。

題名 レビュー日 評価
ゼロ・ダーク・サーティ 3月16日 A
くちづけ 6月1日 A
わが母の記 1月5日 B
東京家族 1月21日 B
桐島、部活やめるってよ 3月31日 B
図書館戦争 5月3日 B
清須会議 11月18日 B
利休にたずねよ 12月15日 B
鑑定人と顔のない依頼人 12月23日
夢売るふたり 1月15日 C
草原の椅子 3月6日 C
かぞくのくに 4月6日 C
舟を編む 4月27日 C
SHORT PEACE 7月27日 C
少年H 8月23日 C
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 9月1日 C
言の葉の庭 9月19日 C
そして父になる 9月30日 C
ルノアール 陽だまりの裸婦 10月15日 C
最強のふたり 1月6日 D
風立ちぬ 7月21日 D
キャプテンハーロック 9月9日 D
陽だまりの彼女 10月13日 D

ゆうけい: ふむふむ、予想通りでですな。
はむちぃ: 予想通りと申しますと?
ゆ: ずばり

1: 夫婦50割で観ることが多いので無難な映画が多い
2: アニメが多い
3: 評価が甘い
4: 洋画が少ない

ってなとこですな。
は: その洋画もハリウッドは一本だけで、あとはヨーロッパ映画3本という偏りぶりでございますね。
ゆ: ハリウッド映画も観てないわけじゃないんですけどね、仕事が忙しいとレビューするだけの気力が湧かないものが多くって。。。

は: 評価が甘いのはどうしてでしょう?
ゆ: 早くにA,Bを出してしまいましたから、それに引っ張られましたね。まあ、「わが母の記」「ゼロ・ダーク・サーティ」「東京家族」といい映画が上四半期に続きましたからそれはそれでいいと思います。
は: 結果的にはAは2作で後は適当にばらけて、結局はCが一番多くなりましたしね。
ゆ: E(トホホ)がないのが残念でした(笑。では表彰に参りましょうか。

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(かそくのくに、左:安藤サクラ

最優秀助演女優賞: キムラ緑子わが母の記

次点: 蒼井優東京家族

は: 「わが母の記」におけるキムラ緑子さんの演技は抜きん出ておりましたね。
ゆ: いまNHKの連ドラでいびり役をやっておられるそうですが、きっとハマり過ぎて日本中から憎まれそうな気がしますね(w。
は: 蒼井優様は二年連続で次点に甘んじました。
ゆ: 「東京物語」の原節子さんに比べるのも可哀相なんですが、まあこのまま小さくまとまらずもっと精進していただきたいですな。

最優秀助演男優賞: 東出昌大桐島、部活やめるってよ

次点: リリー・フランキーそして父になる

は: 東出昌大様、たのもしい新人が現れましたね。
ゆ: 久々に存在感のある大型の若者が出てきましたね。彼もNHK連ドラで頑張ってるそうですね。
は: 去年当ブログで新人賞獲得の能年玲奈様もNHKの「あまちゃん」でブレイクされましたね。
ゆ: ついでに桐島でほめた橋本愛も一緒にね(^_^)。これ、と思った新人は次々NHKがかっさらっていきますなあ。
は: 次点のリリー・フランキー様もいい演技でしたね。
ゆ: 子供を取り違えられた父親で、エリートの福山雅治とは対照的な冴えなくて小ずるいけど、子供には優しい父と言う難しい役どころですが、実にはまってましたね。

最優秀主演女優賞: 安藤サクラかぞくのくに

次点: ジェシカ・チャステインゼロ・ダーク・サーティ)、貫地谷しほりくちづけ

は: 去年は該当者なしの最優秀主演女優賞ですが、今年は逆に随分迷われましたね。
ゆ: いい女優になったなあ、と思わせた安藤サクラ、切れっ切れの演技が光ったジェシカ・ジャスティ、障害者を実に自然に演じた貫地谷しほりわが母の記の貫禄の名演技の樹希樹林、原作のイメージ通りだった図書館戦争榮倉奈々、利休の妻の静の演技が光った中谷美紀、独特の雰囲気を醸し出す上野樹里、もう、誰にしてもおかしく無かったです。
は: これに去年次点のサンドラ・ブロック様が入ったら大変でしたね。
ゆ: サンドラ・ブロック、大好きですからねえ、「ゼロ・グラビティ」まだ見て無くてよかったです(笑。
は: その中からあえて安藤サクラ様を選ばれた理由とは?
ゆ: 特別なオーラを感じさせるわけでもない普通の女性っぽい二世女優(奥田瑛二の娘さん)なんですが、「かぞくのくに」にかける意気込みに打たれました。北朝鮮から帰還した兄を取り巻く理不尽で残酷な現実に直面して戸惑い抗いながらも、兄を思い続ける妹の切なさと意志の強さを顔の表情、しぐさ、台詞回し全てで表現しており、とても感動しました。

最優秀主演男優賞: 竹中直人くちづけ

次点: 市川海老蔵利休にたずねよ)、神木隆之介桐島、部活やめるってよ  )

は: 男優も激戦でございました。
ゆ: 子役から見事に成長した神木隆之介君にあげたかったんですが、久々に竹中直人の本気の演技を見せつけられてしまいましたから、もうこれは仕方ないですね。

最優秀監督賞: 田中光敏利休にたずねよ

次点: キャスリン・ビグローゼロ・ダーク・サーティ

は: てっきりキャスリン・ビグロー様かと思いきや、「利休にたずねよ」の田中光敏様でございました。
ゆ: 原作を読んで、難しい脚本と演出になると思っていましたが、そこを実に上手く処理しましたね。それに歌舞伎の花形俳優市川海老蔵のオーラを損ねることなく見事な利休像を完成させたところにも感服しました。

最優秀作品賞 ゼロ・ダーク・サーティ

次点: くちづけ

は: 最優秀作品賞は落ち着くところに落ち着きました。
ゆ: やっぱりA評価から選ばないとレビューの意味が無いですよね。くちづけとどちらが、ということになりますが、映画製作としてのスケールの大きさを考えると「ゼロ・ダーク・サーティ」を選らばさるを得ないでしょう。

最優秀アニメーション: SHORT PEACE

次点: 言の葉の庭

は: 今年はアニメーションをたくさんご覧になっていますね。
ゆ: その中でもオムニバスではあるんですが大友克洋の「SHORT PEACE」の出来が良かったですね。
は: お気に入りの新海誠様の「言の葉の庭」を押しのけての受賞でございますね。
ゆ: 「言の葉の庭」も悪くないんですが、ちょっと小品でしたね。
は: 興行収入では「風立ちぬ」が飛びぬけておりますが?
ゆ: 特に申し上げることはございません(苦笑。というか、引退といったからにはおとなしくしておいていただきたい。

最優秀新人賞: 葵わかな陽だまりの彼女

は: 葵わかな様は2009年に「霧島の天然水」のCMでデビューされた若手女優さんで、「陽だまりの彼女」では上野樹里様の中学生時代を好演されました。
ゆ: 上野樹里の若い頃を演じて全く違和感が無かったのがとても印象に残りました。とても良い雰囲気を持ってますね。

では最後に功労賞でございます。

功労賞:

大島渚納谷悟朗三國連太郎、夏八木薫、ロッサナ・ポデスタピーター・オトゥールジョーン・フォンテイン

ゆ: 今年は例年にも増して映画関係で多くの方が亡くなられてしまいました。
は: このほかにも多くの映画関係、声優関係の物故者がおられます。
ゆ: 寂しい限りです。心よりご冥福をお祈りいたします。

は: ということで、なんとか今年も「振り返る」シリーズの映画編をお送りすることが出来ました。
ゆ: 正直ホッとしております。いつまで続けられるか分かりませんが、とにもかくにも映画レビューは続けていきたいです。とりあえず来年はるろうに京都編が二本ありますしね(^_^;)。
は・ゆ: 今後ともよろしくお付き合いくださいませ。m(__)m