ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る2014(1) 映画編

Anydaynow

はむちぃ: 皆様おひさしゅうございます。ゆうけい家筆頭執事はむちぃでございます。今年もまた、この季節がやってまいりました。
ゆうけい: 「今年を振り返る」シリーズですか~、もう忙しくてすっ飛ばそうと思ってたんだけどなあ~(-_-)
は: 何をおっしゃいます、このブログの矜持でございましょう、毎年まとめをするというのは!
ゆ: へへ~m(__)m。って、はむちぃ君、実は出番が無くてうずうずしてたんじゃないの?
は: ギクッ、って言うとでもお思いですか、私もそれなりに忙しいんでございます。それより知ってますよ、「やりたがらない理由」を!
ゆ: ぎくぅぅっっっ(>_<)、ひょっとしてあのことを。。。
は: オーディオネタでございましょ!
ゆ: それを言っちゃあダメよ~ダメダメ
は: あんたはエレキテル連合朱美ちゃんですか(怒
ゆ: そう言えば朱美ちゃんやってる橋本小雪ちゃんですがな、私が三年間暮らした但馬出身でしてな、城崎の有名な老舗民宿「はし本」の子なんですよ。
は: そ、それがどうかしましたか?
ゆ: Youtubeカニの捌き方をやってましてな、さすが上手かったですわ。
は: もうようございます、早速恒例の映画編に参りましょう!!!!!
ゆ: へへ~、ではまず今年レビューした映画の紹介からお願いいたします、はむちぃ君。

は: ようやく本題に入りました、相変わらず疲れるご主人様でございます。では参りましょう。レビュー順ではなく、評価順でご紹介いたします。

Thousandtimes

洋画 12本 :

おやすみなさいを言いたくて A
チョコレートドーナツ A
エヴァの告白 A
悪童日記 B
ジャージー・ボーイズ B
ウォルト・ディズニーの約束 B
ゼロ・グラビティ B
天才スピヴェット(2D) C
アルゲリッチ、私こそ音楽 C
ブルージャスミン C
アナと雪の女王(吹替版) C
GODZILLA D

Kaminotuki

邦画 16本:

紙の月 A
小さいおうち A
2つ目の窓 B
思い出のマーニー B
ペコロスの母に会いに行く B
永遠のゼロ B
蜩の記 C
超高速!参勤交代 C
テルマエ・ロマエ II C
さよなら渓谷 C
TRICK劇場版 ラストステージ C
るろうに剣心 京都大火編 /伝説の最期編 D
春を背負って D
そこのみにて光輝く D
魔女の宅急便 D
偉大なる、しゅららぼん E

ゆ: 今年は28本ですか、もっと紹介してると思ってたけどなあ。
は: やっぱり家でレンタルを見なくなったことが大きいですね。
ゆ: まあその代わり、封切まもない新作に大きくシフトしてるからそれはそれでいいかもね。
は: 今年最大の話題作「アナと雪の女王」までカバーされておりますしね。
ゆ: 今年見た中で一番しょうもなかった映画でしたけどな(ボソッ。
は: は、何かおっしゃりましたか?
ゆ: いえいえな~んにも(シレッ。しゅららぼんという予期せぬトホホ映画にめぐり合えて今年はラッキーだったなあ、と(^_^;)。
は: ホントですかぁ?まあそれはともかく、今年はそれに加えて洋画、邦画のバランスが取れてますね。
ゆ: シネリーブル行きまくりましたからな。それでね、はむちぃ君、今年はついに今までの禁を破って、邦画洋画別々に表彰しようと思うんだ。
は: そうでございますね、いつも選ぶのに苦労されてましたし、今年はよろしいんじゃないでしょうか。では早速、月ラプ今年の表彰に参りましょう。

Sokonomi

最優秀助演男優賞

洋画: ビンセント・ピアッツァ ジャージー・ボーイズ
邦画: 菅田将暉 そこのみにて光り輝く

は: ザ・フォーシーズンズフランキー・ヴァリの悪友トニーを演じられたビンセント・ピアッツァ様の演技は確かに見事でしたね。
ゆ: ワルで音楽でのし上がってやるという野心、成功してからの金遣いの荒さ、激情型の性格、そして最後でのフランキーとの再会、イーストウッド監督の起用に見事応えましたね。
は: 邦画では「そこのみにて光り輝く」で最底辺の生活を送る姉弟の弟役を演じられた菅田将暉に軍配が上がりました。
ゆ: 映画自体はあまり評価しなかったんだけど、暗すぎる映画の中で彼だけが活き活きと演じていてこの映画を救っていたと思います、良い役者になりそうですね。
は: そのほかにはどなたを考えられておられました?
ゆ: 洋画では「チョコレート・ドーナツ」のダウン症アイザック・レイバ、邦画では「さよなら渓谷」の大森南朋、「るろうに剣心京都編」の藤原竜也、「蜩の記」の岡田准一ですね。

最優秀助演女優賞

洋画: ピロシュカ・モルナール (悪童日記
邦画: 原田貴和子 (ペコロスの母に会いに行く) 

は: 悪童日記で双子の祖母を演じた巨漢の女性ピロシュカ・モルナール様の演技は見事でございました。
ゆ: 原作ではいかにもというようなしなびた老婆なんですが、この映画のイメージが強烈過ぎて原作を後追いで読むときに苦労しました(笑。今年ピカイチの助演でしたね。
は: 邦画ではやはりこの方でございますね。
ゆ: 原田知世様も出ておられたんですが、やはり主人公赤木春恵さんの若い頃の凄絶な人生を演じきった姉貴和子さんの渾身の演技に感動いたしました。
は: 惜しかった方はおられますか?
ゆ: 知世様だといってますがな(笑。まあそれはともかくとして、洋画では「おやすみなさいを言いたくて」の子役ステフを演じたローリン・キャニー、邦画では「小さいおうち」の黒木華、「るろうに剣心」「春を背負って」の蒼井優ちゃんですかね。
は: 蒼井優様も最近はちょっとちっちゃくまとまってしまって残念ですね。
ゆ: 誰か良い監督に見いだされてブレイクしてくれないかな。

最優秀主演男優賞:

洋画: アラン・カミング チョコレートドーナツ
邦画: 大西信満 (さよなら渓谷

は: アラン・カミング様は間違いないと思っておりました。
ゆ: もう圧倒的過ぎて今年の他の男優がはるか彼方に霞んでしまいましたね。ふとしたことからダウン症児をゲイの恋人と育てることになるシンガー役、演技も歌唱も圧倒的、いまだに「 I Shall Be Released」を歌うシーンは脳裏に鮮烈に蘇ってきますね。ちょっと癖のある俳優さんでしたが、間違いなく彼の代表作の一つになるでしょう。
は: それに比べて邦画の大西信満様は若干地味でございますね。
ゆ: アラン・カミングもそういう意味では地味な存在でしたけどね(^_^;)。「さよなら渓谷」は映画自体は辛くて低評価にしちゃったんですが、彼の耐えに耐える演技は大森南朋の助演と相まって真木よう子の主演と拮抗してました。二人がかりですけど(苦笑。
は: 他の候補はどのような方々でしたか?
ゆ: 洋画では「悪童日記」のジェーマント兄弟、「ウォルト・ディズニーの約束」のトム・ハンクス、「ジャージー・ボーイズ」のジョン・ロイド・ヤングですね。邦画では順当にいけば「蜩の記」の役所広司というところなんでしょうけど、「もうわかってますから」感が強くて(^_^;)。それよりは「るろうに剣心」の佐藤健や「2つ目の窓」の村上虹郎君とかフレッシュな役者さんの方が良かったですね。

最優秀主演女優賞:

洋画: ジュリエット・ビノシュ (おやすみなさいを言いたくて
邦画: 宮沢りえ (紙の月

は: 洋画も邦画も最後の最後で大逆転でございますね!
ゆ: 洋画のほうは最後にジュリエット・ビノシュにやられましたねえ。もう脱帽でした。それまでは「エヴァの告白」のマリオン・コティヤール、「ウォルト・ディズニーの約束」のエマ・トンプソン、「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェット、「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックと迷いに迷ってたんですけどね。。。
は: 邦画も最後に宮沢りえ様が逆転いたしました。
ゆ: 「さよなら渓谷」の真木よう子で決まりかなと思ってたんですけどね、やられました。どちらが優れているとか比較の難しい演技なんですが、やはり主演女優の「華」を持っている宮沢りえに軍配をあげました。

最優秀監督賞: 

洋画: エリック・ポッペ おやすみなさいを言いたくて
邦画: 大森立嗣 (さよなら渓谷

は: 洋画は当然「チョコレートドーナツ」のトラビス・ファイン様かと思っておりましたが。
ゆ: 自身が報道写真家であるエリック・ポッペが自身の経験をもとにしてこれだけの映画を作り上げた、というのは並大抵のことではないと思うのです。それを評価しました。
は: 邦画は評価のそれほど高くない「さよなら渓谷」からもう二人目、宮沢りえさんがおられなかったら三人目の選出ということになっていましたね。
ゆ: どうしてCをつけたんでしょうね(笑。その理由はブログ記事を見ていただければと思うのですが、大森監督の演出はとにもかくにも見事でした。
は: 惜しくも選出にもれたのは?
ゆ: 洋画ではやはりラヴィス・ファイン、そしてもう巨匠の名に値するクリント・イーストウッドですね、やはり。邦画では「紙の月」の吉田大八、「小さなおうち」の山田洋次あたりですね。女性監督の二作品(「そこのみにて光り輝く」「2つ目の窓」)は肌に合わなかったし、「蜩の記」や「永遠のゼロ」あたりは「もう分かってますから」的に避けました(^_^;)。

最優秀作品賞: 「チョコレートドーナツ

は: 作品賞だけは単独で選ばせていただきました。
ゆ: もうぶっちぎりで、今年はこれしかない、ということで。

は: ではそのほかの賞を発表させていただきます。

Marnieposter

最優秀アニメーション賞: 「思い出のマーニー

は: 久々にジブリからの選出ですね。
ゆ: 米林監督は好きなんですよね。よくできていたと思うし、宮崎駿でないと興行的に難しいという問題点もあぶりだされましたが、もともと興行収入が期待できないような企画を彼に押し付けたほうが悪いんですよ。その制約の中でとても頑張った作品だと評価しています。

最優秀新人賞: 村上虹郎2つ目の窓

は: 村上淳UAの息子さんですね。
ゆ: 河瀨直美監督はどうしても肌に会わない部分があるんですが、尾野真知子を始め、こうして新人をどんどん使って育てていくあたりは評価します。

Robin_williams

特別功労賞: ロビン・ウィリアムズ(1951-2014)

は: 惜しい方を亡くしました。
ゆ: あれほどの方でもアルコールに逃げ場を求めうつになる。ハリウッドとは本当に厳しい世界ですね。
は: 当然高倉健様、菅原文太様も入ってくると思っておりましたが?
ゆ: そうすべきなんでしょうけどね。でも自分に正直に考えてみてあの二人をそれほど好きで評価していたか、というと否、なんです。もちろん一個人としては尊敬に値する方だったと思います。
は&ゆ: 合掌。

は: これにて2014年の映画回顧終らせていただきます。次回は怒涛の「オーディオ編」でございます。
ゆ: をいをい、、、(-_-;)。