ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

映画:邦画(08-)

今年の映画レビューを振り返る2011

はむちぃ: 皆様こん**は、今年も一年回顧の季節がやってまいりました。ゆうけい: とはいうものの、今年の拙ブログはアクティビティが低く、まともに続けられたのは映画レビューくらいという体たらくでございまして、まことに申し訳ございませんm(__)m。…

八日目の蝉

本年春に公開された話題作「八日目の蝉」、残念ながら公開時に観られず以前から気になっていたのですが、ようやく観ることができました。147分と少し長いのですが、俳優陣の好演、見事な演出・カメラワークなどがあいまり、見終わった後に深い余韻を残す素晴…

まほろ駅前多田便利軒

三浦しおんの直木賞作品を映画化した「まほろ駅前多田便利軒」です。リーブル系の映画館でポスターを見て、観たいなあと思っていました。瑛太と松田龍平という、個性派俳優二人のキャスティングが期待を抱かせますが、まずまずの出来栄えでした。 『2011年 …

ステキな金縛り

はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは三谷幸喜様3年ぶりの映画「ステキな金縛り」でございます。ゆうけい: はやいもので、以前レビューした「ザ・マジック・アワー」からもう3年も経つんですねえ。は: 前回も三谷様自らTVなどで宣伝に走り回…

海炭市叙景

以前、自殺により夭折した作家佐藤泰志の小説「海炭市叙景」を紹介した事がありました。その時点で映画にもなっており観たいと思っておりましたがミニシアター系上映で残念ながら観る機会を逸してしまっておりました。レンタルになる事もないかな、と半分あ…

夜明けの街で

前回の「東京オアシス」のレビューでちらっと申し上げておりました「夜明けの街で」を観てきました。もちろん原作も読んでおりますが、正直なところ深キョンこと深田恭子観たさでございます。でもって、その点に関しては満足いたしました。露出度が控えめな…

東京オアシス

はむちぃ: 皆様こん**は、久々のゆうはむ映画レビューは「かもめ食堂」「マザーウォーター」など、静かで緩いホノボノ系の映画を世に送り出しておりますスールキートスの新作「東京オアシス」でございます。と言うよりは、ご主人様にとりましては久々の原…

ツレがうつになりまして。

家内と一緒に「ツレがうつになりまして。」を観てきました。細川貂々さんの漫画原作は以前に読んでおり、医師が普段眼にすることのできないうつ病の患者さんの実態をありのままに、しかも暗くなりすぎることなくむしろコミカルに描いてあるところに感心しま…

探偵はBARにいる

はむちぃ: 皆様お久しぶりです、筆頭執事のはむちぃでございます。久々に映画レビューに引っ張り出されてまいりました。今回は現在公開中のハードボイルド映画「探偵はBARにいる」でございます。ゆうけい: 3・11から半年が過ぎまして、そろそろ拙ブログ…

あしたのジョー

昭和を代表する漫画「あしたのジョー」の実写化です。最近はCGやVFXの高度化に伴い、人気漫画の実写化が花盛りですが、正直なところ安直な作りで期待を裏切られる事もしばしばです。さて、本作はどうでしょうか。当時力石徹の死が社会現象になったほどの作品…

相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜-

「相棒 Seaason 10」の10月からの放送が決まったようですね。一時降りるのではと噂された及川光博も続投のようで、何よりです。というわけで劇場版IIのレビューです。初回作の相棒劇場版は、ど派手なアクションとマラソン中継が実は本筋とは何の関係もなか…

大鹿村騒動記

原田芳雄氏の遺作となった「大鹿村騒動記」をシネ・リーブルで観てきました。追悼企画なのか、1000円均一というサービスプライスで観られ、客席は8割方埋まっていました。そして、上演中常に笑いが絶えない本当に面白い映画でした。こうして大勢のお客さんで…

コクリコ坂から

ジブリの最新作「コクリコ坂から」を観てきました。今回は企画・脚本が宮崎駿、監督が息子の宮崎吾郎となっています。以前「ゲド戦記」で自分は投げ出し、息子に初監督をやらせた挙句、落第の烙印を押しておきながら何を考えているんだろう、と思わないでも…

原田芳雄氏を悼む

俳優の原田芳雄さんが、7月19日午前9時35分、肺炎のため東京都内の病院で死去されました。謹んでご冥福をお祈りします。実は昨日偶然に「歩いても歩いても」を家内と観ていたので本当に驚きました。最近の十八番だった頑固な祖父役で、ラストでの阿部…

アンダルシア 女神の報復

織田裕二が外交官黒田康作を演じる最新作「アンダルシア 女神の報復」です。前作映画「アマルフィ」は玄人筋にはボロボロの評価、TVドラマは視聴率的に惨敗と苦難の道を歩んでいるシリーズですが、個人的には黒田康作という「踊る大捜査線」の青島君とは正…

武士の家計簿

先日娘が時代劇の勉強と称して「壬生義士伝(2003年、滝田洋二郎監督)」を観ておりました。何気なく横から覗くと、沖田総司役で堺雅人が出ていました。彼には若手成長株というイメージがあったので、この頃既にこんな重要な役どころを演じていたのか、と…

プリンセス・トヨトミ

「プリンセス・トヨトミ」を観てきました。先日ご紹介した万城目学の同名小説の映画化で、華々しいTV等マスコミでの宣伝効果もあってか観客動員も好調なようですが、昨日は平日と言う事もあってか、夕方からの上映時間にもかかわらず入りはまばらでした。 ま…

裁判長、ここは懲役4年でどうすか

私のような職業の人間からすると、「裁判所」というところは決して寄り付きたくないところなのですが、世の中には「傍聴マニア」なる奇特な人種が存在します。裁判員制度が始まり、そのような人たちにスポットライトが当てられ、例えば阿蘇山大噴火という芸…

十三人の刺客

昨年の時代劇の中でも評価の高かった「十三人の刺客」のDVDがレンタル開始になったので早速観てみました。確かに久々に時代劇らしい時代劇を観た、という満足感は有りましたが、やり過ぎかな、と思わないでも無かったです。 『2010年日本映画 PG12指定 監督…

星を追う子ども

先日内田樹(たつる)の文庫本新刊「映画の構造分析 」を読んでみました。映画批評の本ではなく、映画を通じて構造主義を勉強しようという本なのですが、まあ駄文を連ねている拙ブログの映画レビューに多少でも役に立てば、というくらいのつもりでした。判定…

さらば愛しの大統領

今年から映画レビューでの評価をA~Eの五段階にしました。予想通りの二項分布でBCDに評価は集中、A(傑作)、E(トホホ)はなかなか出ません。というか、Eはまだ出ていないんですね。というわけで狙いをつけてレンタルしてきたのがこのDVD、世界のナベアツ監…

阪急電車 片道15分の奇跡

私の地元ではかなり話題になっております「阪急電車」を観てきました。主な舞台である阪急今津線(宝塚~西宮北口)だけでなく、しっかり神戸界隈の観光スポットも押さえてありました(w。 『 2011年 日本映画 原作 有川浩監督 三宅喜重脚本 岡田惠和 キャ…

ダンシング・チャップリン

周防正行監督の新作を観てきました。『Shall We ダンス?』『それでもボクはやってない』などの名作を手がけてこられた方ですが、世界的バレエダンサー草刈民代さんを細君に娶ったのはだてではなく、ついにどっぷりバレエにハマった映画を作ってしまわれまし…

死にゆく妻との旅路

5月で閉館が決まった三宮シネフェニックスで公開中の「死にゆく妻との旅路 [DVD] 」を観てきました。奇しくも「春との旅」に続いてのロードムービーの紹介となりますが、これもまた現代日本の世相の一断面を切り取った、しかも実話に基づいた作品です。三浦…

春との旅

ロード・ムービーと言うジャンルがあり、邦画でもいくつか傑作があります。去年公開された「春との旅」も仲代達矢の畢生の名演によりその一つとして挙げられる傑作となった、と言う評判でした。DVDが出るのを楽しみにしていたのですが、今回ようやく観る…

川の底からこんにちは

はむちぃ: 皆様こん**は、寒の戻りで体調をお崩しではございませんでしょうか、ゆうけい家筆頭執事のはむちぃでございます。本日の邦画レビューは2010年キネマ旬報邦画ベスト10で第5位を獲得いたしました「川の底からこんにちは」でございます。ゆうけい…

東京島

はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは昨年公開されました「東京島」でございます。、1940年代にマリアナ諸島アナタハン島で現実に起こった「アナタハンの女王事件」をもとにした桐野夏生原作の無人島サバイバル映画として話題になりました。ゆう…

洋菓子店コアンドル

はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは邦画「洋菓子店コアンドル」でございます。ゆうけい: 本年最初の蒼井優主演映画でございます。前回の雷桜にはちょっと厳しい評価をしてしまいましたが、今回は等身大女性の奮闘を演じておりますので期待大…

白夜行

はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは只今公開中の「白夜行」でございます。ゆうけい: 先日東野圭吾の原作をレビューしたもので、気になっておりました。は: 実はこの原作、TVドラマ、韓国映画についで3回目の映像化だそうでございます。ゆ…

告白

はむちぃ: 皆様こん**は、筆頭執事のはむちぃでございます、本日の映画レビューは昨年公開され松たか子様の熱演が大変な話題になりました「告白」でございます。ご主人様はこの映画、予告編を見ただけで「虫酸が走る」と拒絶されておられたんでは?ゆうけ…