ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

洋菓子店コアンドル

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はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは邦画「洋菓子店コアンドル」でございます。
ゆうけい: 本年最初の蒼井優主演映画でございます。前回の雷桜にはちょっと厳しい評価をしてしまいましたが、今回は等身大女性の奮闘を演じておりますので期待大でございます(嬉。
は: 公開当日に観に行かれましたあたり、気合が入っておりますね(笑。
ゆ: 満員の上立ち見まで出ておりましたね~。ちょっと参ったのは隣のおばさんが炊き込みご飯のお握りを食べていて、その匂いが漂ってきたことですね(苦笑。
は: 洋菓子の映画ですのにお気の毒でございました(^_^;)、では映画紹介です。

『2011年日本映画

スタッフ
監督・脚本: 深川栄洋
脚本: いながききよたか / 前田こうこ

キャスト
江口洋介蒼井優江口のりこネイサン・バーグ、嶋田久作加賀まりこ佐々木すみ江戸田恵子

8年前、突然スイーツ界から姿を消した十村(江口洋介)は有名店からの誘いを断り続け、伝説のパティシエと呼ばれた腕前を披露することはなかった。一方、鹿児島でケーキ屋の娘として腕を振るっていたなつめ(蒼井優)が恋人を追い掛けて上京し、ひょんなことからスイーツ激戦区の東京で大評判の有名洋菓子店で十村と出会う。(シネマ・トゥデイより)』

は: 笑いあり、涙ありのしゃれたコメディタッチ・ドラマで、期待以上の出来だったのではないでしょうか。
ゆ: ストーリー自体は良くあるパターンでそう新味があるわけではないんですが、堅実でテンポの良い演出、達者な俳優陣の演技、そしてそそられる美味しそうな洋菓子の魅力と、見所が結構揃っていて映画らしい映画を見たなあという満足感がありました。
は: 先日レビューいたしました「白夜行」の深川栄洋監督の演出に不満があっただけに心配されておられましたが?
ゆ: 杞憂でしたね。やっぱり実力のある監督ですから、脚本に無理が無ければ演出もかっちりとされますよね。

は: そしてご主人様にとりましては何と言っても蒼井優様の演技が一番の楽しみでございますね。
ゆ: 喜怒哀楽を千の表情で演じ分ける優ちゃん、今回はその魅力を余すところ無く見せてくれました、いやあ満足満足(^^♪。久々に優ちゃん会心の演技を見た気がします。
は: 九州のご出身でしかもスイーツ作りにも造詣が深いそうでございますが、
ゆ: それでも鹿児島訛りの習得やパティシエの練習は大変だったはずですが、そんなことを微塵も感じさせず田舎出の女の子を自然体で演じるあたりやっぱり天才ですなあ。

は: はじめは、田舎のケーキ屋の娘の実力の低さに呆れて突き放しながらも段々と根性と努力を認め応援するようになる店主戸田恵子様、反目しあいながらも最後は伝説のパティシエの元で協力して晩餐会を成功させるために協力する店員の江口のりこ様、8年前のある事故がもとで評論家に転じてしまった伝説のパティシエ江口洋介様と、周りを固める俳優陣も蒼井優様を盛り上げておられました。
ゆ: みんな良くあるステレオタイプな役どころなんですが、それをきっちりと演技し監督がちゃんと演出する事により、優ちゃんの怒る泣く笑うの豊かな演技力が見事に活かされていましたね。雷桜ではその必死の演技がちょっと周りから浮いている印象がありましたが、今回は安心して見ていられました。

は: そう言えば江口洋介様の演技力をご主人様は今まではあまり評価しておられませんでしたが?
ゆ: 彼がTVドラマで活躍していた頃を全然知りませんし、原田知世と共演した「となり町戦争」は映画の出来自体がひどかったし、先日の「パーマネント野ばら」では演技と言うところまでいかない役どころでしたし、良く分からない俳優さんでしたから。でも今回は良かったです、ちょっと髪型が中山功太っぽかったですが(笑。

は: というわけでございまして、美味しそうなスイーツで目の保養をしつつ、蒼井優様の演技を楽しむという、蒼井優ファンには贅沢な映画でございます。
ゆ: 見終わったら洋菓子店へ駆け込みたくなること請け合いでございます(笑。
は: では評価お願いいたします。
ゆ: 言い忘れておりましたが、伝説のパティシエがタバコを吸うのは噴飯ものでございます。それを減点してもまずまず評価できる作品と言えましょう。

評価: C: 佳作
(A: 傑作、B: 秀作、C: 佳作、D: イマイチ、E: トホホ)