ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

歳時記

太秦ライムライト

「5万回斬られた男」福本清三さんが主役を張られ話題になっている映画「太秦ライムライト」を観てきました、と言うより、しかと見届けてきました。 福本清三さんのことは探偵ナイトスクープで取り上げられた時からファンになり、「ラストサムライ」をはじめ…

無為の休日

微熱あり釣瓶落としの日暮れかな ゆうけいまぶしきは渦巻き燃える秋の雲 はむちぃ 秋の雲ちぎれちぎれてなくなりぬ 内藤鳴雪鰯雲ひろがりひろがり創痛む 石田波郷 当地では三連休は前二日がずっと雨という予想でしたが、幸い日・月と快晴になりました。とは…

十五夜

( moon photo ’Hare-Machi Tsuki-Yo'、by courtesy of Mr. Shingo Takei )名月が 病室の窓照らす夜 ゆうけい名月を灯りに学ぶ夜更けかな はむちぃ いつかいつかいつかと待ちしけふの月 貞月尼名月や池をめぐりて 夜もすがら 芭蕉 今日は十五夜でしたが、仕…

百日紅

On a Canvas of Clear Sky-Blue, Paint it Rouge, the Crepe Myrtle, Blooming against the Heat Wave of early Fall ; UK 毎日の酷暑が何ぞ百日紅 はむちぃ 百日紅ややちりがての小町寺 蕪村 炎天の地上花あり 百日紅 虚子 9月に入っても猛暑日が続きますね…

躑躅

植栽に これが勤めと躑躅咲く ゆうけい その平凡の うるわしきかな はむちぃ つつじ野や あらぬ所に麦畑 与謝蕪村妹が門つつじをむしる別れ哉 正岡子規 今年は天候不順ですね。それでも緑道の植栽のツツジは5月になるときっちりと花を咲かせ始めました。ツ…

こごみ

(こごみの天麩羅)渦巻きの生命力よ こごみ食(は)む ゆうけい甥っ子の採りしこごみに舌鼓 はむちぃ 小学生の甥っ子が採ってきてくれたこごみをありがたくいただきました。こごみとはクサソテツの若芽の事で、わらび、ぜんまい、タラの芽などとともに春を…

駅の桜

(わむちぃ氏撮影)新入生(しんいり)を寿(ことほ)ぎて咲く 駅桜 ゆうけい桃色の一両列車と桜かな はむちぃ 毎年桜だけは何とか歳時記に載せたいと思っているのですが、出不精な上に今年は天候が不順で、咲いては大雨、春の嵐と桜に受難な年となってしま…

ドイツの森

リルケ読む面(おもて)上げれば秋日影(しゅうじつえい) ゆうけい木漏れ日の影美しき秋日暮(あきひぐれ) はむちぃ なかなか「秋の日」と言う季語は使いにくくて、私みたいな素人にはテクニックを駆使できません(笑。ということで、ちょっくらドイツに行…

百合

生垣に百合掃き溜めに鶴の如(ごと) ゆうけい八月は疾(と)く過ぎて今百合の花 はむちぃ うつむいて何を思案の百合の花 子規満目の百合折る事も飽きにけり 虚子 もう9月になりましたね。今年は梅雨が長く猛暑が短かったせいか、あっという間に8月が過ぎて…

蝉二匹 余命をかけて啼ききそへ ゆうけい蝉時雨 庭に死骸の二つ三つ はむちぃ 悉く遠し一油蝉鳴き止めば 石田波郷啼きながら蟻にひかるる秋の蝉 正岡子規 久しぶりの歳時記です。油蝉とミンミン蝉が細い幹の両側で競うように鳴いていました。それにしても今…

抱卵

奥方の母性を覚ます抱卵期 ゆうけいひよどりも 抱卵すれば母の顔 はむちぃ 4月のある日、家内が庭の木に営巣しかけの巣を見つけました。何の巣だろう、メジロかなエナガかな、と楽しみにしていたのですが、ある日私が巣にヒヨドリがいるのを見つけて報告す…

山桜

晩年の父母 あかつきの 山ざくら 飯田龍太山又山山桜又山桜 阿波野青畝 あな嬉し 霞の空と山桜 ゆうけい山桜一気に咲いて春を告ぐ はむちぃ 当地も急に暖かくなり、日中は汗ばむくらいの陽気となりました。ソメイヨシノが満開になったと思ったら、早くも山桜…

出雲の桜

出雲路に 花の便りの届く頃 今ひとたびの 逢瀬を君と ゆうけい御社の 境内に花咲きそめて 参拝の歩を しばしとどめつ はむちぃ 桜前線も早めに北上中のようですね。まだ3月だというのにもう出雲大社の桜は咲き初めていました。 工事中の出雲大社本殿です。…

鏡開き(鏡割り)

山茶花も鏡開きに薄化粧 はむちぃ一人死に二人死にして鏡割り ゆうけい 相撲取の金剛力や鏡割り 鬼城 11日は鏡開きですね、本来は鏡餅をこの日に割るので鏡割りなんですが、「割る」は忌み言葉として開きを使うことが多いようです。そんな松の内でも私の職場…

元旦のご挨拶~寒椿

元旦の椿の紅の凛として ゆうけい 寒椿 ひとに語れぬ悲恋あり はむちぃ 寒椿つひに一日の懐手 石田波郷冬つばき世をしのぶとにあらねども 久保田万太郎 はむちぃ: 皆様、あけましておめでとうございます。本年も「はむちぃの月夜のラプソディ」をよろしくお…

今年を振り返る2008(4)歳時記・旅行編

(坊ちゃん時計、道後温泉)はむちぃ: 皆様メリー・クリスマス!「今年を振り返る」シリーズもあと2回を残すのみでございます故、今しばらくおつき合いのほどをお願いいたします。ゆうけい: メリー・クリスマス、ミスター・ロー(うっ、と口を塞がれる)…

小春日和再び

小春日や 石をかみいる 赤とんぼ 村上鬼城玉のごとき 小春日和を 授かりし 松本たかし 陽だまりで 枯葉をしとねの 昼寝かな はむちぃ聖マルタンの夏の午後のしあわせ ゆうけい (2年前) 小春日の一歩一歩の生を祝(ほ)ぐ ゆうけい細長き 主(あるじ)の影…

冬ざれの街

鎮魂を 見世物にする冬来たる ゆうけい蒼天を 白のアーチで切り取りて 束の間で良し 君祈るべし はむちぃ はむちぃ: さむいね。ゆうけい: ああさむいね。は: 骨身にしみるね。ゆ: やせたしね。は: どこがこんなに切ないんだらうね。ゆ: 腹だらうかね。…

冬の月

寒月に水浅くして川流る 山口誓子冬の月より放たれし星一つ 星野立子 痩せ犬の遠吠えも凍(い)て 冬の月 ゆうけい寒月よ照らせ この身もちぎれ雲 はむちぃ 随分寒くなりましたね。スポーツジムもめっきり人が減りました、、、と書けば季節の移り変わりネタ…

鰯(いわし)雲

鰯雲ひろがりひろがり創痛む 石田波郷鰯雲人に告ぐべきことならず 加藤楸邨 先週はちょっと消化器系の検査をしたもので運動できなかったんですが、昨日は久しぶりに水泳に出かけました。空に鰯雲がきれいでした。もう秋も随分深まってきましたね。 写真の下…

百日紅

散れば咲き散れば咲きして 百日紅 加賀千代女女来と帯纏き出づる 百日紅 石田波郷蝉時雨過ぎ去りて尚 百日紅 ゆうけい風凉し 青天井に百日紅 はむちぃ 先週は体調が悪く一度もジムにいけずじまいでした。今日は久しぶりに緑道を歩いてジムに出かけました。プ…

馬酔木

来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり 水原秋櫻子 現代俳句の巨匠秋櫻子の代表作のひとつで、東大寺三月堂で詠んだ句です。さすが自ら主宰する俳句雑誌に「馬酔木」と名づけただけのことはありますね。私も学生時代を東大寺の境内で過ごしましたので、今頃の…

ものぐるひの春

ものぐるひ 八重がヤマへとかわるころ ゆうけい(゜.゜) やっぱりそっちのくるひですかい はむちぃ(--〆) 標高の高い当地でも桜はヤマザクラに替わってきました。そろそろマスターズ大会も近いので昨日はダッシュ系を中心に泳ぎこんできました。とは言え、…

一昨日のマスターズ練習

目覚めよと 白木蓮の咲き誇り ゆうけい ちょっとゲド戦記はお休みさせていただいて恒例のマスターズ日記です。先週は体調がすぐれずパスしましたので、今回が新コーチI君の初レッスンでした。いつの間にかマスターズ大会が間近になってきており、緑道のモク…

雪雲

本当に今年は雪がよく降ります。 雪雲をものともせずにジムへ行く ゆうけい とりあえず今はこれだけが外出の楽しみですから(笑。 雪雲の蝗(いなご)の如く襲来し はむちぃ 雲霞にするか蝗にするか迷いましたが、蝗の大群の方が迫力がございましょ。 おおっ…

後姿の

後姿のしぐれていくか 山頭火哀愁の 後姿に氷雨かな ゆうけいピチョン君 氷雨の中をご苦労さん はむちぃ 今日も今日とて遠出できぬ体故、クソ寒い中泳ぎに出かけてきました。木曜はちょっと事情があってマスターズ練習に参加できなかったので、同僚から聞き…

くもにくも

天蓋に巣を張る蜘蛛よ俺もひとり ゆうけい秋天や 雲に巣を張る蜘蛛もおり はむちぃ 昨日は秋晴れのさわやかな天気で、夕方には鰯雲も流れておりました。はむちぃ君が鉢巻締めて(どこが頭や(´▽`*)?)「関西弁講座」にしゃかりきで取り組んでいる間に私はプ…

コスモス

薄紅と黄と赤白の 宇宙かな ゆうけい君がため コスモスで編む褥(しとね)かな はむちぃ ゆうけい: ひゅーひゅー、はむちぃ君、えらいまた艶っぽい句を作りましたなあ。はむちぃ: (#^.^#)、、、まあ、it's all in my headでございますから。ゆ: おっ、ケ…

金木犀

金木犀 午前の無為のたのしさよ 石田波郷病む生の胸苦しさや 金木犀 ゆうけい は: これはこれは2年前のトイレの香りとは随分趣が異なりますことで。ゆ: 今年も緑道に金木犀の咲く時期となりましたのですが、病気の身にはあの香りは少々きつすぎるんですよ…

春の嵐

勧君金屈巵 コノサカヅキヲウケテクレ満酌不須辞 ドウゾナミナミツガシテクレ花発多風雨 ハナニアラシノタトエモアルゾ人生足別離 サヨナラダケガジンセイダこの杯を受けてくれどうぞなみなみ注がしてくれ花に嵐の譬えもあるぞさよならだけが人生だ(「勧酒」…