ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る2008(4)歳時記・旅行編

Bocchandokei
(坊ちゃん時計、道後温泉
はむちぃ: 皆様メリー・クリスマス!「今年を振り返る」シリーズもあと2回を残すのみでございます故、今しばらくおつき合いのほどをお願いいたします。
ゆうけい: メリー・クリスマス、ミスター・ロー(うっ、と口を塞がれる)
は: 言わせねえよ(レッドカーペット流行語大賞)、「戦メリ」ネタはもう使い古しております!
ゆ: 使い古したり、マンネリだったり、ラジバンダリ!(レッドカーペット流行語大賞)、ああしんど、と言うわけで振り返るのも3回で十分かなとも思ったんですが(^_^;)、まあオーディオも残ってますし、その前に一息ついて今回は「歳時記・旅行編」をやってみましょうかね。一体これは本当にオーディオブログなんでしょうか(^_^;)

は: 今年のご旅行は四国と東京でございましたね。
ゆ: 東京は観光目的では無いので、実質的には四国は琴平・松山だけでしたね。
は: それもOT様と水泳・オーディオオフが目的だったのでは?
ゆ: まあ言うても温泉巡り旅行ですから(笑、讃岐伊予日記の未公開画像でも楽しんでいただきましょう。冒頭写真は道後温泉入り口にあるカラクリ時計で「坊ちゃん時計」の名で親しまれております。

Konpiraokusha
(金刀比羅宮奥社、琴平)
は: 金刀比羅宮は昔善通寺に住んでおられたのに初めてお参りになったのですね。
ゆ: 縁がなかったと言うか、善通寺から脱出する時間も無いほど忙しかったと言うか、まあその両方なんですが。
は: そう言えば先日「サマータイムマシン・ブルース」を見て懐かしがっておられましたね。
ゆ: そうそう、場所は特定していませんでしたが明らかに善通寺市が舞台でしたからね。まあ、閑話休題、体調が心配でしたが、金刀比羅宮の最深部、写真の奥社までいけましたし、美味しい讚岐うどんも食べられたし、満足でした。宿泊した温泉旅館でもらったタオル入れ袋は今でもプールへ行く時に水着袋として愛用しております(笑。

Akiyamabrs
(秋山兄弟生誕地、松山市
は: 松山は道後温泉と市内観光でございましたが、いかがでございました?
ゆ: 正岡子規記念館秋山兄弟の資料を見てから生誕地にも寄ったので、また司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読みたくなりました。
は: 帰ってから早速ヤフオクで落として読みかえしておられましたね。

ゆ: 貧しい暮らしから脱するために松山を後にして師範学校へ何とか入学し、その後様々な運命の悪戯で日本で最初の騎兵部隊を作り上げて日露戦争を戦った秋山好古正岡子規とともに文学を志向して帝大文学部へ進むも志半ばにして海軍へ転じ、歴史的なロシア艦隊との日本海海戦を勝利に導く参謀となる秋山真之、この二人の兄弟の活き活きとした描写はさすがシバリョウでしたね。
は: 乃木希典の評価などを巡って司馬様の作品では最も異論の多い作品ではございますが、坂の上の雲にいつかは手が届く、と言う夢を持てた時代の空気が鮮明に活写されておりますね。
ゆ: この本でも触れられていますが、日露戦争において日本に出資したユダヤ資本の一つリーマン・ブラザーズがよりによって読後半年あまりで破綻するとは何と言う運命の皮肉でしょうか(涙。

は: そう言えば松山と言えば俳句の街でございましたが、何か吟じられましたでしょうか?
ゆ: あちこちに投句の用紙があったんですが、こういう時は詠めないもんですねえ、全然駄目でした(苦笑。
は: というわけで、歳時記の方へ移りますが、不定期ゆえ、季節が随分偏っております。
ゆ: なんとなく冬の方が多いですね(^_^;)。

2月18日: 雪雲

雪雲をものともせずにジムへ行く ゆうけい
雪雲の蝗(いなご)の如く襲来し はむちぃ

は: これが病人の闘病俳句でございましょうか(ーー;)。
ゆ: いやいや、お恥ずかしい、でもあの雪雲の襲来は凄かったですね、山の向こうにどす黒い雲が見えたなと思ったらあっという間に吹雪になりました、はむちぃ君の句は写実句ですね(笑。

4月5日: 白木蓮

目覚めよと 白木蓮の咲き誇り ゆうけい

ゆ: 緑道で好きな花の一つなんですが、実は体が冬眠から目覚めない、すなわち水泳のタイムが伸びない苛立ちを歌っております。

4月24日: 馬酔木

来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり  水原秋櫻子

鈴なりの 馬酔木に酔ひし雨上がり ゆうけい

8月24日: 百日紅

散れば咲き散れば咲きして 百日紅 加賀千代女
女来と帯纏き出づる 百日紅 石田波郷

蝉時雨過ぎ去りて尚 百日紅  ゆうけい
風凉し 青天井に百日紅  はむちぃ

10月13日: 鰯雲

鰯雲ひろがりひろがり創痛む  石田波郷
鰯雲人に告ぐべきことならず  加藤楸邨

落日は我が生なるか鰯雲 ゆうけい
鰯雲夕日に映える鱗かな はむちぃ

は: やっと闘病俳句っぽい句を詠んでおられますね。
ゆ: 丁度夕日と鱗雲が重なって綺麗だったもんでね。まあ、波郷先生じゃないんだから鬱陶しい句ばかり詠んでたらブログが湿っぽくなっちゃいますし。

11月12日: 冬の月

寒月に水浅くして川流る    山口誓子
冬の月より放たれし星一つ  星野立子

痩せ犬の遠吠えも凍(い)て 冬の月 ゆうけい
寒月よ照らせ この身もちぎれ雲 はむちぃ

は: 月は冬の季語には少のうございまして、この「冬の月」か「寒月」くらいしかないと言うお話でしたね。
ゆ: 寒月と言えば夏目漱石の「吾輩は猫である」の水島寒月君を思い出しますが、あれは寺田寅彦先生がモデルと言われていますね。
は: 全然俳句と関係ありません(-.-)。
ゆ: スマソ、まあしかし、はむちぃ君も生意気な句を読むようになりましたな(笑。

11月22日: 冬ざれの町

鎮魂を 見世物にする冬来たる  ゆうけい
蒼天を 白のアーチで切り取りて
   束の間で良し 君祈るべし  はむちぃ

は: プールで泳ぎながら詠んだ句でございますね。
ゆ: 昼間ルミナリエのアーチの準備を見たのを思い返しながら泳いでたんだよね。
は: ルミナリエも新聞によると観光客も減りつつあるそうですし、募金集めもだんだん苦しくなってるそうでございます。
ゆ: 個人的には潮時かと思うのですが、ふるさと納税でまかなおうと言う意見も出るに至っては、ちょっとそれは違うだろうと思いますねえ。

12月2日: 小春日和再び

小春日や 石をかみいる 赤とんぼ   村上鬼城
玉のごとき 小春日和を 授かりし  松本たかし

小春日の一歩一歩の生を祝(ほ)ぐ ゆうけい
細長き 主(あるじ)の影を追いかける
  小春日和の風舞いの径     はむちぃ

は: というわけでございまして、歳時記は来年も不定期でもお届け、、、できればよいのですが、期待せずにお待ちくださいませ。
ゆ: 恩師から「俳句は諦観を詠む」と教わりましたし、そう言う年齢になってきてはおりますので、ぼちぼち詠めればと思っております。