ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@国立新美術館

Shinkokuritsu1107091
 週末に東京へ学会出張してきたのですが、 余った時間を利用してまだ未訪問だった国立新美術館に行ってきました。壮大で斬新なデザインの建築で、さすが首都東京の威信を感じました。丁度企画展として「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されており、鑑賞する事にしました。

『12世紀から現代までの世界有数の西洋美術コレクションで知られるこの美術館は、一人の男の壮大な夢と情熱で創設されました。その男の名はアンドリュー・メロン。(中略) 本展では、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品の中でも特に質が高いことで知られる印象派とポスト印象派の作品から、日本初公開作品約50点を含む全83点を展示します。出品作品の約半数は、創設者アンドリュー・メロンの遺志を受け継いだ娘のエルサ・メロン・ブルースと、息子ポール・メロンのコレクションに帰属するもので、同美術館の心臓部ともいえるこれらの作品が、これほどの点数でまとまって館を離れるのは極めて稀なことです。
 一人の実業家のロマンと憧れ、そしてその精神を受け継ぐ美の殿堂。アメリカの首都が誇る珠玉のコレクションを、どうぞご堪能ください。』

Photo (ヴェルトゥイユの庭、モネ)
 印象派を中心にバルビゾン派ポスト印象派を含めて84点もの作品が陳列されておりました。印象派はもう見尽くした感があり、事実再見再々見のものもありましたが、内容の濃さは尋常ではなく、良くもまあこれだけの傑作が海を渡ったものだと妙な感心をしてしまいました。

Photo_2 (鉄道、マネ)
 コロー、クールベ、マネ、バジール、ピサロドガシスレー、モネ、ベルト・モリゾルノワール、カサット、セザンヌゴーギャンゴッホロートレック、スーラ等々、これでもか、というビッグネームのオン・パレードでしたが、個人的にはモネの「日傘の女性」を久しぶりに観る事ができて嬉しかったです。また、ルノアールは「アンリオ夫人」にしても「ココ」にしてもやはり柔らかくて暖かいタッチの人物画が絶妙ですね。その他では、作品数は2点しかありませんでしたが、スーラの点描画が印象に残りました。

 また機会があれば訪れたいと思いますが、東京の地理は難しい(-_-;)。