ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

コクリコ坂から歌集 / 手嶌葵

スタジオジブリ・プロデュース「コクリコ坂から歌集」
 手嶌葵の新譜です。題名から分かるように、彼女のデビューのきっかけとなった「ゲド戦記」以来2回目のコラボレートとなるスタジオ・ジブリの次回作品「コクリコ坂から」の主題歌や主題歌の別ヴァージョン、劇中挿入歌などを中心に、オリジナルソングを収録した歌集となっています。

1. さよならの夏~コクリコ坂から~
2. エスケープ
3. 朝ごはんの歌
4. 旗
5. 春の風
6. 懐かしい街
7. 並木道 帰り道
8. 雨
9. 初恋の頃(ALBUMバージョン)
10. 赤い水底
11. 紺色のうねりが
12. 愛をこめて。海
13. さよならの夏~コクリコ坂から~(主題歌別バージョン)

 作詞作曲には音楽担当の武部聡志に加え、宮崎吾郎監督、谷山浩子が全面参加しております。哀愁を帯びた美しい旋律から、谷山浩子独特のほんわかとした雰囲気まで、全体に手嶌葵のゆったりとした美声での歌唱と良くあっていると思います。主題歌「さよならの夏」が既にリリースされているのでご存知の方もおられると思いますが、映画音楽の常で、やはりこれがベストトラックでしょう。ちなみに最後に別バージョンも入っています。

 もちろんこういうアルバムは映画を観て気に入ってから買う、というのが常道だとは思いますが、こと手嶌葵ファンに関してはミズテンで買って損は無いと思います。何となく映画の雰囲気も感じ取れる気がします。てな事言って映画のレビューがどうなるかは分かりませんが(笑。

 ジブリの前作「借り暮らしのアリエッティ」はビックリの高音質で話題になりましたが、この作品もそれほどではありませんがナチュラルで上品な音質だと思います。まあ前作よりジブリっぽさが鼻につくかもしれませんが、それは仕方ないことと割り切って聴いて下さい。