ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

アナログレコードコンサート@河口無線芦屋リスニングルーム

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 河口無線が新しく開設した芦屋リスニングルームのアナログレコードコンサートに行ってきました。DMには完全予約制と書いてあったのですが、問い合わせたところGW中のアナログレコードコンサートは自由に入れるとのことでしたので、本日見学してきました。

  地図だと簡単に行けそうでしたが、道路には面しておらずちょっと分かりにくかったです。ラポルテ芦屋の向かいのビルの奥まったところの左手に、ドアだとは分かりにくいガラス戸があってそこに「河口無線芦屋リスニングルーム」と白文字で書いてありました。
 ちょっと入るのがためらわれるくらいひっそりとしていて、ガラス戸の前では造園業と思しき方が作業しています(^_^;)。遠慮がちに前に立つと自動ドアで開きました(笑。

 ドアの向こうは細い廊下で、右手がLP,CD,アクセなどのブースになっていました。二人店員さんがおられ、奥のリスニングルームへ案内していただきました。中では店長さんが既にレコードを聴いておられました。

 リスニングルームは本店と違って普通のビルの一室でした。全くの直方体の部屋で小会議室くらいの広さでしょうか、後ろと横にリンク先の写真のオーディオセットが展示されていますが、ルームチューニングはまだ全くされていません。

Photo_2  今回のシステムはAMAZONターンテーブルを除いてはオール・ハニワ。コンプレッションドライバーの音がまともに飛んでくるところに座っていたので、ちょっと高音はきつかったですが、ルームチューニングがされていないにもかかわらず結構良い音でした。

 アナログで真空管パワーアンプ、ホーン形SPという懐古的なウォームな音を連想されるかもしれませんが決してそうではなく、アナログの中音域の芯の強さ良さを残しつつも位相の揃った現代的な音で十分な帯域を確保しており、低音も鈍重ではなく軽々と出ていました。超低インピーダンスのカートリッジ、デジタルチャンデバ、マグネシウムのコーン・ウーファーなどが効いているのでしょう。

 壁には好録音盤が所狭しと並べてあり、その中から幾つかのアルバムを店長さんがチョイスされ、1時間ほどじっくりと聴かせていただきました。

Sony Rollins Trio / Way Out West 
 言わずと知れたソニロリの名盤。ぱっと目に付いたので所望しました。「国内盤で音はあまり良くないですが」とおっしゃいつつかけ始められましたが、ロリンズのサックスの音は十分フレッシュでバンバン私の方へ飛んできました。私が生まれた頃にロイ・デュナンが録音したアルバムですが、今そこで吹いているかのように新鮮でした。

Count Basie Orchestra / E=MC2
 有名なルーレット盤の通称「アトミック・ベイシー」。題名とジャケット写真の原爆雲は日本人には受け入れがたいですが、演奏は抜群、名盤と言われるだけあって熱気ムンムンです。

Photo_3 Shelly Manne and Jack Marshall / Sounds Unheard Of!
 今回一番印象に残ったアルバムでした。殆ど日本に入ってこなかったLPらしいです。シェリー・マンのドラム・パーカッションとジャック・マーシャルのギターの音が見事に三次元的に展開されて圧巻。ロイ・デュナンが2本のマイクで録ったそうです。今度リズムボックスに行ったら探してみよう。

Duke Ellington Orchestra / The Great Paris Concert
 これも有名なヂューク・エリントンのライブ。「70年代にしては良い録音」とおっしゃっておられましたが、サックスはまだジョニー・ホッジスかな、朗々と鳴っていました。

Jacoblateiner Jacob Lateiner / Great Man Of Music / Beethoven Piano Sonata No32 in Cm Op111
 クラシックも所望したところ、これをかけていただきました。これはRCAのレッドシールなんですが、店長さんもジャケットを無くして袋だけで持っておられ、今はまず手に入らないとのこと。このピアニストのことは全く知りませんでしたが、悠揚迫らぬ名演奏でかつ曲の陰影の良く捉えられた好録音で深く印象に残りました。

Dorati & LSO / Verdi Overtures
 
マーキュリー盤で弦の音が滑らかで美しい事が印象に残りました。

  GW中は13-17時に開催されています。好録音盤がまだまだ沢山揃えてありましたので興味のおありの方は是非どうぞ。

お気に召せばよろしくお願いします。

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