今日はファイルウェブつながりのmerryさん、横浜のvafanさん、スイートサウンドさんをお迎えして、拙宅でのオフ会をウェルフロートボード設置後初めて行いました。
午前中私は仕事でしたので、お三人はルーツサウンドさんを訪問され、アナログをテクダスのプレーヤー、フランコ・セルブリンのアッコルドで楽しまれたそうです。素晴らしい音だったそうで、こちらにかなりプレッシャーがかかってしまうところですが、ルーツさんに対抗する気も出来るわけもありませんので、その辺は割り切っておりました。事前に2-3週間かけて調整して、ソフトもチョイスして音量設定も済ませておいたので、あとはそれをお気軽に楽しんでいただくだけでした。
お三人とも熟練のオーディオファイルでオフ会も積極的にこなしていらっしゃいますので、順番にリスニングポイントで一通りの私のソフトを聴いた段階で拙宅の音はすぐに把握され、その後は夫々お好きなリスニングポイントでくつろいで聴いていただきました。ちなみにmerryさんは後方のダイニングで聴くのがお気に召したようです。
とりあえず拙宅の特徴である天井の高さから来る開放感と、ピアノの音、意外に出る低音あたりは満足していただいたようで、良かったです。アナログは私の好みのものばかりをかけましたが、一応好評だったような気がします(笑。
持ち込んでいただいたソフトもどれも素晴らしいもので、また散財が必要になりそうです。
スイートサウンドさんは時間のご都合で先にお帰りになりましたが、merryさんとvafanさんは以前お会いした時に使ったレストランパトリーで夕食をご一緒して話がはずみ、楽しい時間を過ごしました。
お三人ともお疲れ様でした。またお会いできる時を楽しみにしております。
System:
SACD/CD Player ( as Transport): Accuphase DP-700
Voicing/Equalizer + DAC: Accuphase DG-58
Preanmplifier: Accuphase C-3800
Power Amplifier: Accuphase P-7000
Analog Player: Roksan Xerxes 20
Cartridge: Lyra Kleos
Phonoequalizer: Accuphase C-27
Loudspeakers: Dynaudio Sapphire
Setlist:
My Choice
1: J.S. Bach Concerto for violin, strings and continuo in E Major, BWV1042,1se mvt.; Hilary Hahn/Jeffery Kahne Los Angels Chamber Orchestra "Bach Concertos"
まずはウェルカムドリンクではありませんが慣らし運転を兼ねてmerryさんと私の共通項であるヒラリー・ハーンから。「サファイアは高域に力がありますね」と言っていただきましたが「まだちょっときつい音ですね」の裏返しですね。
2: Tougher Than The Rest; Everything But The Girl "Covers EP"
ボーカルは沢山ありすぎて悩んだんですが、EBTGがアコースティックでカバーしたアルバムから。VQ/EQあり、なしを聴いていただきましたが、リスポジのvafanさんは「確かに違いますね」、後ろのお二人は「よく分からない程度のレベルですね」。まあ、そこを煮つめていくのがオーディオファイルですから(^_^;)。ちなみに、ディスプレイ上で左右の素の周波数帯域の違いを見ていただき必要性を納得していただきました。
3: Beautiful Love; Yoshiko Kishino Trio "Anthology -20th Anniversary-"
ジャズは最近ブログでもSNSでも紹介した木住野佳子さんのニューアルバムから一番好きな「Beautiful Love」。木住野さんの20年間かけた成長が如実に分かる素晴らしい曲です。ピアノ、ベース、ドラム夫々のソロパートがあり楽しめる曲ですしオーディオチェックにも最適。vafanさんはもう購入していただいたそうで、記事書いた甲斐がありました。
4: Mozart Fantasia in D Minor K.397; Misutko Uchida "Live In Concert"
ピアノは柳沢先生がよくデモに使われる内田光子のライブからモーツァルトの幻想曲。みなさんあちこちで聴いておられると思ったので厳しい批評があるかと思いきや、好評をいただきありがたかったです。ウェルフロートボードの効果であれば導入の甲斐がありました。
5: Sibelius Concerto for Violin and Orchestra in D minor, 3rd mvt.; Midori Gotoh/Zubin Mehta, Israel Philharmonic Orchestra
オケは五嶋みどりさんのヴァイオリンとメータ+イスラエル響で、ヴァイコンの中でも一番好きなシベリウスのヴァイコンをチョイス。ヒラリーでないのは、オケが素晴らしいのでそちらを優先したからです。これはmerryさんも同意見をお持ちで嬉しかったです。おまけに五嶋さんの音の強弱で全く弾き方が変わらない素晴らしいテクニックのことも教えていただき、勉強になりました。ちなみに自分にとってはかなりの大音量でかけてみたのですが、うるさいと言う意見は出なかったので良かったです(笑。
Mr. Merry's Choice
6: Mona Lisa; Grace Mahya "Last Live at DUG"
さてここから、皆さんの持ち込みソフト。まずはmerryさんのグレース・マーヤ。噂には聞いていたのですが最近あまりオーディオフェスに行っておらず、はじめて聴かせていただきました。美音系でしっとりとスタンダードの名曲を歌いこむ素晴らしい歌唱でした。merryさんは「この曲しか聞かない」とおっしゃってましたが、他の曲も聴いてみたくなりました。
7: I Left My Heart in San Francisco: Jean Frye Sidwell "Audiophile Voices Selection"
エヴァ・キャシディ、キャロル・キッド、ジェーン・モンハイト等々のオーディオファイルには有名どころの女性ボーカリストを集めたコンピレーションアルバム、これはおいしいですね。その中からジーン・フライ・シドウェルと言う渋いところを選曲されるのはさすが。優雅でゆったりとしたおおらかな歌唱を堪能させていただきました。
8: Brahms Concerto in D Major 1st mvt; Hirary Hahn/Neville Marriner Academy of St Martin in ther Fields "Brahms/Stravinsky Violin Concertos"
最後にブラコンをヒラリー・ハーンで。これは私はもっていないのですがもう廃盤でプレミアが付いているそうです。ヒラリーのヴァイオリンなら何を聴いてもいいですが、ブラコンはまた格別なものがありました。ジーンと来ました。
Mr.Sweetsound's Choice
9: Traces of Snow (なごり雪); Miki Natsuyama "Only Once, Only"
続いてスイートサウンドさんの持ち込みCDを聴かせていただきました。まずはMiki Natsuyamaさんという女性ジャズボーカリストがいるかの「なごり雪」を英語でカバーした曲。初めて聞くお名前でもちろん初めて聴く曲でしたが、英語の発音がとても綺麗でもちろん歌唱もすばらしく、とても興味が涌きました。でも「なかなか売ってない」そうで残念です。
10: Margarita Concerto(Adagio); Ikuko Kawai "Red Violin"
続いて川井郁子さんの「Red Violin」から「マルガリータ」を聴かせていただきました。いやあいいですねえ。このアルバムのことは知ってはいたのですが、全く未聴で嬉しかったです。これは手に入るので是非買わねば。
Mr, Vafan's Choice
11: Desperado; Diana Krall "Wallflower"
vafanさんはPCオーディオ派ですので持ち込みはされず、こちらのCDから選んでいただきました。ダイアナ・クラールの新譜でポピュラー曲のカバーアルバムからイーグルスの「ならず者」をチョイス。ポピュラー曲のカバーで素直な歌唱になっていますが(あるいは旦那のコステロの影響か)、多くのカバーがある曲ですが新たな魅力を吹き込んでいます。まずまずのプレイバックができたのかな、と思います。
ここでしばし休憩、談笑。その間にアナログのウォーミングアップ。残された時間で私がチョイスした曲を聴いていただきました。
ANALOG:
1: 飛びます/ 山崎ハコ ”飛・び・ま・す”
まずは拙宅に来られた方ほぼ全員に聴いていただく山崎ハコのデビューアルバムのタイトル曲。冒頭のヤイリのギターのカッティング音とハコさんの歌唱が聴き所です。実はmerryさんが最近FacebookでユーミンのLPをかけています、と言う投稿をされてたので、対極にある曲をかけたのですが、如何だったかな?
2: Caravan: Kenny Drew Trio "Trio Kenny Drew with Paul Chambers, Phillie Joe Jones"
続いてジャズを。スイートサウンドさんがレッド・ガーランドの「Groovy」がお好きで、ルーツさんでLPを聴かせてもらって、ポール・チェンバースのベースの音があまりに違うのでショックを受けた、とお話されてたので、マイルス・デイヴィスが「世界最高のリズム・セクション」と称していた頃のポール・チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズと組んだ初期のケニー・ドリューの演奏から「Caravan」を聴いていただきました。
冒頭のフィリーのリムショットが最高にクールで個人的にはそこが一番気に入ったりしているのですが、まだバド・パウエル派と言われていた若き日のケニーがガンガン弾きまくり、フィリーが叩きまくる中で、冷静にタイムキープをしつつやはり聞かせどころは心得ているチェンバースは流石です。気に入っていただけたようでよかったです。
3: Dvorak: Cello Concerto in B minor 3rd mvt / Pierre Fournier/George Szell Berlin Philharmonic Orchestra
先日vafanさんが、ご自身のブログでフルニエのチェロが印象に残ったと書いておられたので、我が崇拝するジョージ・セルがベルリン・フィルと組み、フルニエがチェロのマエストロぶりを発揮しているドボルザークのチェロコンの終章を聴いていただきました。とても気に入っていただいたようで嬉しかったのですが、申し訳ないことにこのアルバムは義妹にもらったクラシック全集の中の一枚で、オリジナル盤ではないのでした。
4: 38MJ3297 Part 1 / Keith Jarrett "The Koln Concert"
LPでピアノと言えばこれしかないでしょうというキース・ジャレットのケルン・コンサート。当時トリオ盤とポリドール盤があって微妙に音質が違うのですが、今回は多く出回っていたポリドール盤で聴いていただきました。
A-1を途中まで聴いて頂く予定でしたが、切りどころを逃してしまい、皆さん聞き入っておられるようだったので結局最後までかけてしまいました。自分で言うのもなんですが、キースがベーゼンドルファーから信じられないような音を紡ぎだし、アイヒャーが録音した音楽の世界遺産と言えるアルバムだと思います。
この曲を聞くだけのためにでもウェルフロートボードを導入してよかったと思います。
5: The Four Seasons; Spring 1st mvt / I Musici (Felix Ayo) "Vivaldi The Four Seasons"
ヴァイオリンはベタですがイ・ムジチの四季から春の冒頭部分を。フェリックス・アーヨがコンマスで1960年ごろの録音です。ホールトーンを活かした、全体の演奏を俯瞰できて心地よい残響のある演奏だと思います。拙宅のような環境ではこういう演奏の方があっていると思ってかけたのですが概ね好感を持っていただいたようです。
6: 少女 / 五輪真弓 ”冬ざれた街”
再び日本のフォーク時代に戻って、五輪真弓の初期のライブ演奏を。小さな箱で村上ポンタ秀一や故大村憲司、深町純、石川鷹彦といった錚々たるメンバーをバックに抜群の歌唱力を聞かせているアルバムですが、一番の名曲「少女」を聴いていただきました。個人的にはオリジナル・アルバムよりいいんじゃないかと思っています。みなさん気に入っていただいたようで嬉しかったです。
7: Ghost In The House / Amanda McBroom "Midnight Matinee"
一応高音質盤も、という事で、以前オーディオフェスで買ったアマンダ・マクブルームのアルバムから、アリソン・クラウスもカバーしている「ゴースト・イン・ザ・ハウス」を。まずまずのプレイ・バックだったと思いますが皆さんの感想やいかに?今ひとつつかめませんでした(笑。
8: Too Far Away / 水越恵子 "One Night"
そろそろお開きの時間になったので、最後はmerryさんをはじめみなさんジャケットに興味を持っておられた水越恵子さんのライブから、最後なのでアンコール曲の「Too Far Away」をかけました。今ひとつ録音は良くないのですが、恵子さんの熱唱の中から彼女の歌とファンに対する強い思いを感じ取っていただけたように思いました。勝手な思い込みかもしれないですけど。