ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ボルト(BOLT)

ボルト [DVD]
はむちぃ: 皆様あけましておめでとうございます。年始めの映画レビューは御気楽にディズニーアニメから始めさせていただきます。作品は去年の作品「ボルト」でございます。ご主人様がディズニー映画とは珍しゅうございますね。
ゆうけい: 皆様おめでとうございます。私が好きだったピクサー社がディズニーに吸収されてしまいまして、ジョン・ラセターにとってはディズニーアニメとしては初めての作品になるのかな。現在は風船で家を持ち上げて移動すると言うアリエネ~的なおじさんの話が公開されておりますが(w、取り敢えず順番に見ていこうと思いましてね。
は: では映画説明から参りましょう。

『2009年、アメリ
配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
製作総指揮: ジョン・ラセター
監督:バイロン・ハワード、クリス・ウィリアムズ 
脚本:ダン・フォーゲルマン、クリス・ウィリアムズ 
音楽:ジョン・パウエル 
声の出演:ジョン・トラヴォルタ スージーエスマン マーク・ウォルトン マイリー・サイラス (日本語版)佐々木蔵之介 江角マキコ 天野ひろゆき

ボルトは、驚異のスーパーパワーで少女ペニーを守る使命を負ったスーパー・ドッグ。人気TVドラマのヒーローであるボルトは、ドラマの世界を現実だと信じ 込んでいる。ある日、ドラマの中でさらわれてしまったペニーを助けようと、生まれて初めてスタジオの外に出たボルト。ノラ猫のミトンズやハムスターのライ ノに出会い、とうとう衝撃の真実を知る・・・。それでも最愛のペニーとの心の絆を信じ続け、ボルトは仲間と共にペニーとの再会を目指して冒険の旅に出る。』

は: ハリウッド映画の主人公犬として育てられ、自分をスーパードッグと信じ込み、外の世界を全く知らない犬がふとしたことでアメリカ大陸の端っこのニューヨークまで間違って連れて行かれてしまい、途中ネコとハムスターを仲間にして故郷ハリウッドを目指して大冒険するという、アニマル・ロードムービー・アニメの王道でございますね。
ゆ: 長尺の解説ご苦労さん(^_^;)、そしてその間に犬としての精神的成長を遂げ、アイデンティティを確立していくというあたりのストーリーの練り方が上手いと思いますね。
は: ハリウッドの子供向けSFアクションのヒーロー犬と信じさせられた犬が現実世界で普通の犬の能力で困難をいかに乗り越えていくのか、うまくヒーロー犬の能力とシンクロさせた部分もあり、おもしろうございました。そう言えばヒーローが精神的成長を遂げていくロードムービーと言えばピクサーの傑作「カーズ」を思い出してしまいますね。
ゆ: そうなんだよね、それが逆に辛いところで、「カーズ」の素晴らしい出来に比べれば、この映画はややディズニー的な甘さ、幼稚さがあってラセター・ ファンとしては物足りないんだよな。逆に言えば従来のディズニー・アニメからすると細部にまでとことん拘って丁寧に作りこまれ、格段にレベル アップしてるとは思うんだけどね。 

は: ラセター様も色々とディズニーの中で妥協しなければいけないところはあるのでござましょうね。
ゆ: そんなストレスを細かいスタジオワークの描写で発散していたのかな。マイクがモニター画像に入ってて監督が怒るところなんか笑いましたな。
は: 画像はさすがの見事な3D的映像でございましたが?
ゆ: 「WALL・E」に比べれば大した事ない子供向きの作りこみですけどね、それにあのツルンとした質感はあまり好きじゃないな(苦笑。別にピクサーに拘ってるわけじゃないけど。
は: いや、十分拘って折られる気がしますが( 一一)。
ゆ: そうかなあ(^_^;)、そういえばイカにもタコにもディズニー的なハムスターの「ライノ」君は如何でしたかな、はむちぃ君?
は: なんか顔がごっつくて、いかにもアメリカンなハムでございましたねえ(ーー;)、それにプラスティックのボールケースに引き籠っているせいか、メタボでしたし。
ゆ: それそれそこだよ、引き籠りオタクがTVヒーローのボルトと偶然出会って俄然やる気を出すってのは、ラセターが全世界のヒッキーに

「青年よ、書(アニメ)を捨てよ、町に出よう」

とメッセージを送ってくれたのかもね(笑。

は: 寺山修司様じゃないんですから(苦笑。まあ、ポジティブ・シンキングの塊的なところは好ましゅうございました。というわけで、ディズニーがピクサーを吸収しただけのことはある面白い作品でございましたが、ご主人様最後に一言お願いいたします。
ゆ: やはり心配なのはこのままディズニー色が濃くなっていくのかどうかというところですね。冒頭でちょっと触れた「カールじいさんの空飛ぶ家」の出来である程度今後の方向性が見えるとは思いますが。
は: 前田有一様は85点と高い点数をつけておられましたね。
ゆ: とは言え、この「ボルト」にも85点つけてたからなあ(笑。
は: そういえば私メ、考えたのですが、今年からの新企画といたしまして、点数をつけるというのは如何でございましょう、私メが客観的点数、ご主人様が個人的点数と言う事で。
ゆ: そうですな、去年はむちぃ君がやってくれてて面白そうでしたからね、マンネリ打破でやってみましょうか。

ボルト
はむちぃ: 70
ゆうけい: 55

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