ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Reflections of Rosemary / Debby Boone

Reflections of Rosemary
 デビー・ブーンと言えばパット・ブーンの娘さんで「You Light Up My Life」のヒットで有名な美人歌手、と言う程度の記憶しか私にはありませんでした。ところが、先日jazzaudiofanさんの「West Coast Jazz Party 2009」というライブ・レポートを読んでおりましたら、そのライブにデビー・ブーンも出演していた事を知り、懐かしさと驚きが相半ばしました。
 デビーがジャズ?とちょっと不思議な気がしたのですが、jazzaudiofanさんの情報によりますと彼女はローズマリー・クルーニー(1928-2002)のご子息と結婚されており、そのライブも義母を偲ぶアルバムからの選曲だったとのことでした。探してみますと「Reflections of Rosemary」という題名でアルバムが出ており、早速購入してみました。余談ですがジョージ・クルーニーは彼女の甥で息子さんではありません。

1. Blue Skies 
2. I'll Be Home 
3. Best Is Yet to Come 
4. I'm So Lonesome I Could Cry 
5. Mood Indigo 
6. It Might As Well Be Spring 
7. Van Heusen Medley: But Beautiful/Moonlight Becomes You/Like Someone in 
8. You're Gonna Hear from Me 
9. It Never Entered My Mind/In the Wee Small Hours of the Morning 
10. I've Grown Accustomed to His Face 
11. Time After Time 
12. Music That Makes Me Dance 
13. You Are There
(14: Hidden Track: Blue Skies Demo By Rosemary Crooney)

 全てロージーが得意としていた、説明不要の有名なスタンダードナンバーばかりです。そしてデビーの素直な歌唱とバックのオーソドックスな伴奏で安心して聴いていられます。
 裏返して言えばやはりポップス歌手の歌唱であって、ジャズ歌手としての歌い回しやスキャット唱法等のテクニックは持ち合わせてはおられないようです。それはデビーの一曲目の「Blue Skies」とロージーの隠しトラックを聴き比べてみれば明らかです。でもそれをカバーして余りまる亡き義母への温かい愛情に満ちていて、本当に心温まるアルバムとなっています。

 ライナーノートにはデビー自身が一曲ずつ思い出を書いておられます。例えば一曲目の「Blue Skies」についてその一部を抜粋してみましょう。

「私の息子ジョーダンはローズマリーさんの初めての孫でした。そして22年間に渡る祖母と孫の関係はとても純粋な喜びに満ちていました。ジョーダンが2歳の時ローズマリーさんは彼に「Blue Skies」を歌い始めたんです、そうしたら彼の喜んだ事!それ以後彼が悲しんだり落ち込んだりしたして励ましの必要な時には必ずと言っていい程この曲を歌ってあげていました。(ゆうけい意訳)」

 ロージーと家族の写真も沢山掲載されていて、それを見ているだけでもほのぼのとします。先程も申し上げたようにコアなジャズファンには物足りないかもしれませんが、それでも買って損の無いアルバムだと思います。なにしろ、デビー、50を超えた今でも大変美しいですしね。

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