ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Mahler Sin 7 (3) Gabriel Feltz, Wer?

Gabrielfeltz2
はむちぃ: さて皆様、マーラー5番勝負 Part IIも早や折り返しの3回目でございます。
ゆうけい: ところで冒頭写真シリーズ、ショルティ、MTTときて、この二昔前のハリウッドの色男のブロマイドみたいな、にやけたおっさんは誰?
は: 失礼な(--〆)、このお方こそ今回のリクエストCDの指揮者にあられますGabriel Feltz様でございます。
ゆ: さ、さよか(^_^;)。これで見掛け倒しのスカタンだったら、まんま「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のギルデロイ・ロックハート先生ですな(笑。
は: またまたそんな失礼な事を、天才指揮者との呼び声が高うございますよ。と言うわけで第3回は

ガブリエル・フェルツってどんな人?」

をお送りいたします。まずは簡単なご経歴を紹介いたしましょう。

 1971年ベルリン生まれ
 ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院に学ぶ
 さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩む
 リューベックブレーメンの歌劇場で研鑽を積む
 2001年、アルテンブルク・ゲラ歌劇場音楽監督に就任
 2005年、シュトウットガルト・フィル音楽監督も兼任
 2008年、スイス・バーゼル歌劇場主任客演指揮者も兼任

ゆ: 劇場出身の叩き上げみたいですから多分オペラが得意なんでしょうけど、生粋のドイツ人ですからドイツロマン派も期待できそうですね。ところで、奇人でも知られているようですな。
は: 奇人と言うよりは自信家のようでございますね。
ゆ: おっ、益々ロックハート先生の線が(笑、で、例えば?
は: 2001年に29歳の若さで名門アルテンブルグ・ゲラ劇場の音楽監督に就任された際、その若さについての質問にこう答えられたそうでございます。

フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」

ゆ: おおっ、言うねえ言うねえ(^^♪
は: 更には今回のリクエストCD、マーラーの第7番のライナーノートに詳細な解説を自身でお書きなのですが、その中で

「1960年代初頭からの一般的なマーラールネッサンスは私の考えでは、良く言われているように主にアメリカの指揮者、作曲家のレナード・バーンスタインの功績によるのではなく(小森輝彦氏訳)」

と堂々と論陣を張っておられます。
ゆ: げに恐ろしきアラフォー世代ですな(笑。
は: 確かにこのお若さでマーラー・チクルスに取り掛かるとは、余程の野心家でいらっしゃるのでしょうかね。
ゆ: 今マーラー・チクルス真っ最中のゲルギエフの向こうを張るつもりですな、それも第7番から始めるとはねえ。それにしてもよくレコード会社も承諾したものですな。

は: さて、そのレーベルもご紹介しなくてはいけません。DREYER-GAIDOと申しまして、ドイツのミュンスターに本拠地を置く新興レーベルでございます。
ゆ: 先日ご紹介した「ピカソ・クレー展」の州立美術館と同じノルトライン=ヴェストライン州にある街ですね。この頃妙にげるにゃんの地方都市に縁がありますな。
は: げるにゃんもなこ様の専売特許でございます、もなこ様あいすみません。
ゆ: いえいえ、かまいませんよ、どんどんげるにゃん紹介してください。
は: ご主人様に言っておりません(怒!
ゆ: はっ(・o・)、私今なんか言ったか?
は: またまた下手な猿芝居を(--〆)、無視してどんどん参りますよ、さてこのレーベルのエースはやっぱりフェルツ様でございますが、我が国を代表するバリトン歌手小松英典様や、フィッシャー=ディースカウ様、ラサールSQなども顔を覗かせていらっしゃいます。
ゆ: オーナーのお一人、Michael Dreyerさんは録音技師が本職らしいから、音質にも期待できそうですな。それにHPを見ますと、ジャケットがどれも美的センスに溢れていてよろしいですな。

は: さて、前置きはそれくらいにいたしまして、いよいよガブリエル・フェルツ様の指揮の個性・特徴につき検討して参りましょう。
ゆ: ガブちゃんの評判と言えば先ずはモ~ホ?
は: それは有森裕子様のご主人、ガブリエル・ウィルソン様でございます(-_-;)、おまけに今は幸せなご家庭を築いていらっしゃいます、脱線はほ・ど・ほ・ど・にっ!(怒怒怒
ゆ: ス、スマソ、(>_<)、ではお詫びにわたくしがネットやCDの宣伝などから抜粋してみませう。

「立派なヘンタイ演奏」
ティーレマンより重厚、アーノンクールよりも過激!」

う~ん、どちらも褒め言葉ではあるんですが、聴くだに恐ろしげですな(^_^;)。
は: しかし一方では一緒に仕事をしておられた日本人歌手の小森輝彦氏が、フェルツ氏を評して、その個性的な演奏を

「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」

と語っておられますね。
ゆ: 理論派でなおかつ個性の際立った演奏をするタイプみたいですな。で、これまでこのレーベルでどんな曲を録音しているのかね?
は: 調べましたところ、こんなところでございます。

CD 21022
レスピーギ:ローマの泉/ローマの祭
スーク:幻想的スケルツォ
アルテンブルク・ゲラ劇場管

CD 21029
(1CD+1DTS-Surround-CD)
R・シュトラウスツァラトゥストゥラはかく語りき
リゲティ:アトモスフェール
モーツァルト交響曲第41番
シュトゥットガルト・フィル

CD 21027
R・シュトラウスアルプス交響曲
チュルリョニス:森の中で
アルテンブルク・ゲラ劇場管

CD 21035
ラフマニノフ:幻想曲「岩」、交響詩「死の島」、
スクリアビン交響曲第5番「プロメテウスー火の詩」
シュトゥットガルト・フィル
ケイ・ヨハンソン(Org)、
アンドレアス・ボイド(P)

CD21041 マーラー交響曲第7番「夜の歌」
シュトウットガルト・フィルハーモニー

CD 21045
(2CD)
マーラー交響曲第6番「悲劇的」
シュトゥットガルトフィルハーモニー管弦楽団

ゆ: 結構バラエティに富んでおりますな、マーラー・チクルスの第2弾は6番ですか、次は5番ですな(笑。そう言えば今回の企画の為にヤフオク7番を落札させていただいたライモンダCDさんが

「フェルツのアルプス交響曲もいいので是非またご利用ください!」

とご丁寧にメモを入れてくださっておられましたな。
は: 一方でprimex64様からは今回のアンケートに際しまして、

フェルツの録音では唯一アルプス交響曲を聴きましたが、割と棘と癖のある人ですね。ドイツ系オケを振るには現地の人たちや放送局はどういう捉え方をするんだろう、と、多少は心配しますが、この人の夜の歌ってのはあんまり想像がつかない、いや、したくない、というのが本音でしょうか。別に否定している訳じゃなく、あの振り方の延長線上でのマーラーの出来に関してインスピレーションが浮かばないだけです。

と、辛口のご批評をいただきました。
ゆ: そ、それは、このレビューも責任重大になってまいりましたな(大汗。じゃあ、はむちぃ君、こうしない、「マーラー5番勝負 Part I」で勝手知ったる交響曲第6番「悲劇的」を先ず聴いてみるってのはどう?
は: ご主人様にしてはナイス・アイデアでございます。では次回は「フェルツのマーラー6番」と決定いたしましたので、皆様よろしくお付き合いくださいませm(__)m。
ゆ: 皆さん、春日はまだまだ元気ですよっ!
は: いつからオードリーの春日になったんですか、トホホ。
ゆ: ウィ~(ニタ!、じゃあ(^O^)/

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