ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ABA B-50その後

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はむちぃ: さて、ご主人様、先日レビューされた超薄型ボードABA B-50は、ターンテーブルの下に落ち着いたわけでございますが、
ゆうけい: おお、はむちぃ君、クビにならなかったのか、よかったよかった(^o^)

は: ぬいぐるみ軍団が奥様に嘆願書を出してくれました(涙、ちなみに火に油を注いでいただきましたご主人様には何もしてもらっておりませんが(--〆)
ゆ: まあまあ、陰ながら応援してたという事で(苦笑、さて、ABAじゃが、大分音も落ち着いてきたぞよ(嬉。
は: あれ以来アナログを聴きまくっておられますね、全体の印象はいかがでございます?
ゆ: もともとBDRのコーンを足にかましたあったので綺麗でふわっと広がるような音場はできてたのだが、それに実在感が伴ったというかな、芯ができたような感じです。やっとBDRも足のおろしどころを見つけたのかな(^^)。
は: なにか今季号のステレオサウンドのどっかからパクってきたような表現でございますねえ(;一_一)、で、具体的にどんな楽器が良くなりましたのでございます?
ゆ: やっぱり何はともあれベースですな、それとパーカッション、不思議な事にコーラスもいいです。

は: ということで、ごく一部に好評でした◎○△×評価でアナログ盤をいくつか簡単にレビューしてまいります。最初はプログレからまいりませう。

キャメル 「ライブ・ファンタジア」  ◎

ゆ: あまりの素晴らしさに茫然自失でございます。二枚目には「スノー・グース」のライブが丸々入ってるのですが、思わず通しで聴き惚れてしまいました。
は: DVDで実際演奏してるところをご覧になっておられますね。
ゆ: そうそう、その演奏現場を間近で見てるようなパースペクティブでした。ラティマーの泣きのギター、パーデンスのキーボード、メルの管楽器、オーケストラのアコースティック楽器、各々の質感が素晴らしかったです。
は: その勢いのまま聴いておられた「月の湖」では思わず音を上げ過ぎて奥様から「ウルサイ曲やな」とありがたい御指摘もございました(^_^;)。では次

キング・クリムゾン 「RED」 △

ゆ: 前からHoteiさんに御指摘いただいていましたがうるさい割りに低音があまり入ってない、ということが良く判りました。まあ、それがわかるようになったという効果はあったわけですが。
は: オーディオにのめりこむきっかけとなったビルブラのチャイナ・シンバルはいかがでございます?
ゆ: あまり前と変わりませんでした。でもその少し横後ろでなってるシンバルのシャンシャンシュワンシュワンと良い感じになってました。
は: なにか寺島某先生のようでございます。では続きましてPop/Rockに参りましょう。前回イーグルスの12弦ギターが良くなったという話は出ましたが、、、

ビートルズ 「アビー・ロード」 ○

ゆ: 皆さん、ビートルズは録音が悪いから、などと侮ってはいけません。
は: またまた偉そうに(--〆)、ご主人様だけでございましょ、それにしても実在感というのが良くわかる地に足のついた演奏になりましたですね。
ゆ: そうそう、宗兄弟(古、情報量としては特段変わってないんですけど不思議ですねえ。ポールのベースなんか、あんなにうまかったのか、と口をあんぐり開けて聴きほれてました。
は: もう宗兄弟のご子息の時代でございますよ(-.-)、では趣向を変えてジャズに参りましょう。

マル・ウォルドロン 「Meditations」 △

ゆ: ピアノが拙宅での課題ですので、マルが東京のDUGで行ったソロコンサートを聴いてみましたが、残念ながらそんなに変化はありませんでした。
は: 傅先生がおっしゃられておられるような「ピアノの構造がわかるくらいの再生」というのは難しゅうございますね。
ゆ: そこまでいかんでも左手方向の量感が出てくれたらいいんだけどね。皮肉な事にお客さんの拍手であるとか、暗騒音であるとかはリアルになったんだよね。DUGの空間の狭さが判るような気さえします。

キース・ジャレット 「Somewhere Before」 ○

ゆ: いつもサウンドチェックに使っているのが一曲目「My Back Pages」冒頭のチャーリー・ヘイデンのソロなんです。これの質感が今までで一番よかったです。
は: キース様のピアノはいかがで?
ゆ: あまり変わらんかったなあ(^_^;)、キースで言うと「My Song」の中のアヴァンギャルドな曲、例えば「Mandala」なんかでの弾きっぷりが気持ち良くなった気がしましたけどね。

グローヴァー・ワシントン・Jr 「ワインライト」 ◎

ゆ: またヘタレな音楽をと思ったあなた、甘いぜよ。
は: どこの人間でございますか、トホホ、でも素晴らしい演奏である事に異存はございません。
ゆ: マーカス・ミラーがキーマンで演奏を引っ張ってる感じが良くわかります。マーカスの演奏を2回も見た私が申すのですから、マチガイナイッ!
は: 関東方面のギャグを使うと滑りますよ、ご主人様(;一_一)。そのマーカス様が敬愛しておられた故グローヴァー様のサックスもなかなか熱気を帯びておりますね。
ゆ: そうそう、宗兄弟(再、それに定位が明確になりましたね。サックスの音の出所は当然腰より少し低い所になるわけですが。そのあたりにピンポイントで音像が位置してるんですよ、これにはちょっと驚きました。
は: ドギモ(byヨギータ)は出ないようでございますが^^;、次、J-POP参りましょう。

佐野元春 「Visitors」 ○

ゆ: モトがNYで超一流のセッションマンと作り上げた作品ですが、パーカッションが良いですねえ、しびれました。
は: 日本で最初にヒップホップを導入したアルバムと言われているくらいでございますからね、一曲目の「コンプリケーション・ブレイクダウン」から良い雰囲気でございます。
ゆ: 二曲目の「トゥナイト」のコーラスも綺麗な響きになりました。どういうわけかモトの声は変わりませんが(爆。浜省の「アメリ」なんかは涙モノの声になったんですけどねえ。
は: ちなみに「アメリカ」は浜田省吾さまの「J.BOY」所収でございます。では最後にこのアルバムをご紹介しましょう。

石川セリ 「ときどき私は・・・SERI」 ◎

ゆ: 何もいう事はございません、「さよならの季節」の美しさに泣きました、、、
は: ほろ苦い青春時代を思い出されたようでございます、あの頃辛い時はいつもこのアルバムを聞いておいででございました故、音の一つ一つにたくさんの記憶が詰まっているようでございます。
ゆ: 井上石川セリさんの透明なボーカルはもとより、矢野顕子Fender Piano、杉本喜代志のアコギ、伊藤銀次エレキギター小原礼のベース、Pontaさんのドラム、どの楽器もリアルでレコーディングスタジオにお邪魔してるようですた(T_T)。
は: 一番お好きだった「SEXY」はいかがでした?
ゆ: アコーディオンが心地よいですね。でもリアルさが増してカゲロウのような淡さが減退したのは、この曲の持つ浮遊感と少し解離してしまったかなとも思います。

は: というわけでゆうはむアナログレビューおしまいでございます。おおっ、奥様が最後に一言。
奥様: まあ、鉄板一枚であれだけニコニコ遊べるんやからオーマニっちゅうのは幸せな人種やね~(^。^)