はむちぃ: さてみなさん、
ゆうけい: あんたは浜村淳か?
は: (無視)本年も残すところ一週間あまり、と押し詰まってまいりました。
ゆ: 本ブログも皆様のご愛顧のおかげでこの7月に満2年を越えることができました。
は: まことにありがとうございますm(__)m、という事で恒例の「今年を振り返る」シリーズでございます。先ず第1回目は新趣向といたしまして、主人ゆうけいと私はむちぃが駄句を連ねておりますゆうはむ歳時記をお送りいたします。
ゆ: まったくこのブログだからこそ許してもらえるような句ばかりでございますが振り返ってまいりましょう。
4月13日 ヤマザクラ
やまざくら 咲けど物憂い長雨(ながめ)かな ゆうけい
花冷えの街 薄墨の山 はむちぃ
は: 家の前の緑道のヤマザクラが咲いたのですが、
ゆ: この頃は雨が多く今ひとつすっきりしない春でした。自分で言うのもなんですが、長雨と眺めをかけております。はむちぃ君の七七はなかなか良いですね。
は: ありがとうございます、MAO.K様に継ぎ句を頂いております。
ゆ: なかなか色っぽい風情がありますね。また、その頃我々が憤慨していた高松塚古墳壁画の未来を憂う意味も込められております。
4月25日 蓮華田(れんげだ)
蓮華田に このひととせの時を知り ゆうけい
時の止まりし人のおもひも はむちぃ
は: もちろん春のお題であるレンゲを詠んでおりますが、
ゆ: 尼崎列車脱線事故から一年たった日でもあります。
は、ゆ: 合掌。
7月28日 蓮
蒼天に 純白の蓮 屹立す (ゆうけい)
ほのぼのと蓮葉の上の 昼寝かな (はむちぃ)
は: 奥様から蓮の綺麗に咲いている畑があると聞いてとんで行かれたんですね。
ゆ: 蓮が綺麗な時間は限られておりますからね、冒頭の写真もその時に撮ったものです、天気が良くてよかったです。
9月29日 曼珠沙華
つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華 山口誓子
日の丸は血の赤に非ず 曼珠沙華 ゆうけい
懐かしき ふるさとの畦 曼珠沙華 はむちぃ
は: ご主人様の同級生でいらっしゃるわむちぃ様のブログに刺激を受けて曼珠沙華を撮って来られたんでしたね。
ゆ: 沢山咲いているポイントを知っていたもんで。
は: ご主人様の句は説明が無いとわかりにくいですが、
ゆ: 新首相の所信表明演説の日でした。「美しい国」を標榜するならこの国をまた戦争の赤い血で染めないでください、という思いを込めております。
10月7日 どんぐり
野良ハムの野分の後の宴かな ゆうけい
重さもうれし 頬袋なり はむちぃ
分けてあげたい 山の熊にも 奥様
は: そうそうこの日は緑道のどんぐりをしこたま拾ってこられたのでした。
ゆ: 家内の妹から頼まれていたものでね。
は: 奥様がこれだけどんぐりが有れば山の熊も降りて来ずに済むのに、と心を痛めておられました。
ゆ: ニュースで良く里へ熊が降りてきたというニュースをやっていた頃です。
名月や バリボリバリボリ 夜もすがら
( はむちぃを詠める ) ゆうけい
どんぐり踏んで どってんころりん
( ご主人様を詠める ) はむちぃ
は: 松尾芭蕉様に失礼でございますよ、と申し上げましたのに(--〆)
ゆ: はむちぃの句に嘉門達夫を思い出しました(^_^;)
は: 誰も知りませんって、レスポンスもございませんでしたでしょ。
11月2日 松茸
まったけを とってくれろと泣く子かな ゆうけい
香りばかりのまったけよりも 歯ごたえのある栗をくり はむちぃ
は: まったくもって見事な松茸を頂いて来られましたが、今度は一茶様の盗句借句でございますか(--〆)
ゆ: この前のといい、これといい、「月」がらみで如何にも拙ブログにふさわしいですな(^o^)
11月7日 立冬
立冬や 副院長の回診日 石田波郷
立冬の 冷気を裂きて 救急車 ゆうけい
立冬や 冬籠りせよ山の友 はむちぃ
は: ご主人様の尊敬しております石田波郷先生の句も添えてございます。
ゆ: 立冬で確か句を詠んでおられた、と血眼になって探したんですよ、実は。
は: その割りに何か平明きわまる句でございますね(^_^;)
ゆ: はむちぃ君のは立冬と冬籠りと季語が重なってしまっておりますな。
は: 失礼仕りました、「山籠りせよ」でも良かったのですが何か違和感がありましたものでm(__)m
11月19日 氷雨
痩身に 午後の氷雨の降りしきり ゆうけい
「春」未だ遠き タアンテイブル はむちぃ
は: この痩身とは、東京女子国際マラソンで、3位に甘んじた高橋尚子様のことですね。
ゆ: 本当にあのマラソンは寒そうで気の毒でした。昔のQちゃんのイメージからすると随分痩せちゃってましたしね。
12月18日 小春日和
冬日宙少女皷隊に母となる日 石田波郷
陽だまりで 枯葉をしとねの 昼寝かな はむちぃ
聖マルタンの夏の午後のしあわせ ゆうけい
は: これはまだついこの前の句でございます。初の不定形句でございましょうか。
ゆ: 今まで多少の字余りは作ってきましたが、これだけ崩したのは初めてでございます。まだまだ修行が足りませんな。
は: 定型句でのレベルアップが必要でございますね。
ゆ: ゆうはむ漫談のレベルと乖離しても困りますがのう、フオッフオッホッホ~。
は: ということで 来年もおそらくこのレベルで、不定期ではございますがお送りさせて頂きます、皆様ごきげんようm(__)m。