ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

イーグルス大阪公演

 奇しくもアメリカ合衆国大統領の昨日11月3日、国の象徴であるを名乗る4人組が30年余の歴史に幕を閉じる(予定の^^;)Farewell 1ツアー公演を大阪ドームで行いました。

 70年代初頭に「気楽にいこうぜ(Take It Easy)」と歌い始めた彼らがあの9.11を経て「世界に穴が開いてしまった(Hole In The World)」と歌わなくてはならない今の心境はどうだったのでしょうか。どちらの曲も美しいハーモニーが印象に残る、イーグルスらしい曲ということに変わりはありませんでしたが、後者を歌う前に「いよいよ選択の日だね」とMCしていたのが唯一真情を垣間見た瞬間のように思われました。

osakadome_sunset

 大阪ドームというと思い出すのがイラク戦争の始まった翌日のローリング・ストーンズ公演です。あの時の会場は開演前から異様な熱気に包まれていましたが、今回は開演1時間前のドーム前はまだ閑散としていました。とりあえずパンフとTシャツを買ってふと空を見上げると綺麗な夕日が雲間から漏れていました。

 ロビーというか廊下はタバコの臭いがひどいのでやむなくすぐ席につきました。それにしても今回の観客層はちょっと私には理解しがたい人たちでしたね。演奏が始まってもぞろぞろ入ってくるし、アンコールが一曲終わるとぞろぞろ帰り始めるし、こんなもんなんですかね、アメリカンロックって?ただ、外人さんは殊の外多く、公演中は大層賑やかだったのが救いかな。

 

 ドームという会場の割には音はまあまあだったのですが、ちょっとディレイをかけすぎかなという気はしました。彼らの特徴であるハーモニーを強調する意図があったのかもしれませんが。セットリストは下記のごとくです。イーグルスの曲は下記ベスト盤で復習しておいたので分かりましたが、各人のソロ曲には知らないものも多くありましたのでアメリカ公演情報トラックバック先の東京ドーム公演のセットリストなども参考させていただきました。モンスリーさん、Midge大佐さんありがとうございました。

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イーグルス

グレン・フライ(g)

ドン・ヘンリー(ds)

ジョー・ウォルシュ(g)

ティモシー・B・シュミット(b)

第一部

01. The Long Run (最初はドンがフロントでヴォーカルをとる)

02. New Kid In Town (ドンはドラムへ戻る)

03. Wasted Time (- short Reprise(SE))

04. Peaceful Easy Feeling

05. I Can't Tell You Why (ティモシー、いい声してます)

06. One Of These Nights

07. Lyin' Eyes

08. The Boys Of Summer(ドンのソロ曲)

09. In the City (ジョー、張り切ってます)

10. Already Gone

ほぼ原曲に忠実なアレンジのままで彼らの代表曲を演奏していきます。一曲目にロングランを持ってきたのは、ホテル・カリフォルニアだと途中から入った人がブーイングを浴びせるからとか。それにしても一曲目の途中にどやどや入って来る人、ホントに迷惑ですね。

第二部

11. Tequila Sunrize

12. Love Will Keep Us Alive (ポール・キャラックの代わりに予想通りティモシーがヴォーカル)

13. Hole In The World (切々とした4人のハーモニーが美しくも哀しい)

14. Take It To The Limit (やはり名曲で一際盛り上がる)

15. You Belong to The City (グレンのソロ曲)

16. Walk Away (ジョーのジェームス・ギャング時代の曲)

17. Sunset Grill (ドンのソロ曲)

- サイドメンバー紹介。個人的にはアル・ガースフィドルが味があってよかったです。

18. Life's Been Good (ジョーがヘルメットキャムをかぶって走りまくる)

19. ? (ドンのソロ曲)

20. ? (ジョーのソロ曲)

21. Heartache Tonight

22. Life In The Fast Lane

4人がフロントでロングチェアに座りながら演奏を再開。叙情的なテキーラ・サンライズから始まり、冒頭でお話したHole In The Worldを経て各人のソロ曲が続きます。この辺になるとソロ演奏にも力が入ってます。とりわけジョーは元気!顔も役柄もちょっとロン・ウッドを彷彿とさせました。とはいえ、知らない曲が多く、疲れも手伝って、19,20は個人的に少しだれてました。曲名も?ですがネット情報によると多分Dirty Laundry, Funk#49だと思います。

アンコール 1

23. Hotel California

 ビル・アームストロングのトランペットの美しいソロに魅了された観客が固唾を呑んでいると、あの12弦ギターのイントロが流れてきて、いきなり会場の興奮はピークに。ドン・フェルダーでないところがつらいところですが、スチュアート・スミスが完全にそのパートを再現していきました。それにしても、終わった途端多くの聴衆が帰りはじめるのは如何なものか!

アンコール 2

24. Rocky Mountain Way (ジョーのソロ曲)

25. All She Wants To Do Is Dance (ドンのソロ曲)

アンコール 3

26. Take it Easy

27. Desperado

 

 やはりこの2曲をやらないと終われませんね。「ならず者」はフロントに立ったドン一人にスポットライトがあたり歌い始めました。やはりジーンと来る名曲でした。最後まで4人の紹介が無かったのが、ちょっと残念なところでした。