2019/12/29 Dynaudio Sapphireが引き取られてやってきた後継器が、STUDIO FRANCO SERBLINのAccordo。ルーツサウンドさんが拙宅で組み立てて下った。美しいフォルムに惚れ惚れする。本体8kg、スタンド8kgと軽量なのも有難い。音はまだ硬いが、これからじっくりと鳴らし込んでいく。
スタイリング
「Accordo・調和」はこのスピーカーの特筆すべき特徴ですが、スピーカー全体のプロポーションの「調和」はフランコセルブリンの美意識そのものであり、非の打ち所がありません。本体とスタンド部は正に一体を成すもので、デザイン面からだけではなく音響的にも、また技術的考慮からも切り離すことの出来ないものとなっており、スタンド内部にはクロスオーバーネットワークがセットされています。それは小さな本体での内部容積(アコースティック・チャンバー)を最大限確保する事にも寄与しています。
エンクロージャー
天地の両面を除くとエンクロージャー本体のどこにも平行面がありません。またその一つ一つの面は平らではなく曲面体と成っています。これはKtema・クテマと同じ技法ですが、このAccordo・アッコルドではその素材として完全無垢ウォルナット材を採用し、寄木手法で完成させています。これは木の特質を知り尽くしているフランコ・セルブリンならでは為せる技と云って良いでしょう。無垢材の心地よい響き、巨大な入力もしっかりと受け止める事の出来る十分な強度、そして本物の木だけが表現できる仕上げの美しさ。これは職人の手作業でしか作る事の出来ない仕事です。
ユニット
トゥイーターは何年も前にフランコの親友でもあるラグナー・リアンによって設計開発された、29mmシルクドームツイーターです。最新技術と最新の素材で作られた幾つもの候補トゥイーターとの試聴選別の結果、フランコ・セルブリンの感性に合うものを選びました、それが古くから現存しているこのシルクドームタイプであった、という事です。
ミッドウーファー
15cm中低域ユニットはスライスド・ペーパーコーン型で、このAccordo・アッコルドに使用する為さらに改良を加えたもので、瞬間的に打ち込まれるようなパルシブな入力に対してもびくともしない瞬発力を保持しています。無垢材エンクロージャーと「調和」の取れたバランスで、見事に良く伸びる低域再生を可能としました。
構成: 2ウェイ・コンパクトスピーカー スペキュラーデザイン(反射鏡面デザイン)
キャビネット: 超剛性アーチ型、ウォルナット無垢材とアルミニウム・マグネシウム合金板との分離構造
スタンド: クロスオーバーネットワーク内蔵のための特別設計
トゥイーター: 29mm シルクドーム型(ラグナー・リアン設計)
ミッド・ウーファー: 伝説の150mmカスタムメイド・スライスド・ペーパーコーン型、 対称ドライブモーターシステム
クロスオーバー: -6dB/oct、コヒーレント位相、正確なサウンドステージ・フォーカス
シングルワイヤリングのターミナル
スピーカーケーブルはBlack Rhodium Jive、ルーツサウンドさんにバナナプラグ仕様で作っていただいた。
周波数特性: 40Hz~33kHz クロスオーバー: 2kHz
インピーダンス: 4Ω 能率: 87dB/W/m
外形寸法: スピーカーサイズ:W190mm×H360mm×D360mm (スタンドセット時 H1,100mm) スタンド:H740mm
重量: 本体:8kg スタンド:8kg 仕上げ: ウォルナット無垢材&クロムアルミニウム合金(本体部分) 硬質積層板&クロムアルミニウム合金(スタンド部分)
※製品は同一シリアル番号のものを2本1組での販売となります。 (本体2本1梱包、スタンド2本1梱包、計2梱包) ※保証書はステレオペア2本1組に対して1通発行しております。
Serial Number: 1013