2019年末にメインのオーディオシステムを変更した。数年前にルーツサウンドさんで聴いた故フランコ・セルブリン氏の遺作のアッコルドがとても素晴らしく、いつかはこれを買うだろうという予感があり、その後何回か聴いて益々その感を強くしていた。
とは言え、ディナウディオのサファイアも良く鳴っておりすぐには替える気はなかったのだが、自分の年齢とサファイアの経年数(2008年導入)から、もう今しかないと決断した。
また、思うところありオーディオ断捨離にも入る事にした。リビングルームをシンプルにして、オフ会もやらず、小音量で気楽に音楽を楽しむという構想。その意味でも、小型で抜群にフォルムの美しいアッコルドは絶好の選択肢であった。
main audio components 2019:
SACD/CD player : Accuphase DP700
Digital VQ/EQ: Accuphase DG58 (⇄ HSーlink ⇄ DP700)
Analog player: Roksan Xerxes 20 + Lyra Kleos
Phonoequolizer: Accuphase C27 (→ Mitsubishi BL-1→ DG58)
DD Converter for iPod: Onkyo ND-S1 (→ Mitsubishi CX-1 → DG58)
Bluetooth receiver: Elecom LBT-AVWAR700 (→ SAEC optical cable → DG58)
Preamplifier: Accuphase C3800 ( ← Mitsubishi BL-1 ← DP700)
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Cardas G-Master reference(L) XLR cable (6M)
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Power Amplifier: Accuphase P7300
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Speaker cables: Kimber Select KS3033 (2M)
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Loudspeakers: Dynaudio Sapphire
(bald & italic: retired)
Audio components 2020:
SACD/CD player : Marantz SA-10
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Accuphase ASL-10
↓
Preamplifier: Accuphase C3800
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Cardas G-Master reference XLR cable(6M)
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Power Amplifier: Accuphase P7300
↓
Speaker cables: Black Rhodium Jive (2.5M)
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Loudspeakers: STUDIO FRANCO SERBLIN Accordo
(bald: new-comers)
Analog player: Roksan Xerxes 20 + Lyra Kleos
Phonoequolizer: Accuphase C27(→ Mitsubishi BL-1→ C3800)
iPod: SA10 USB port
Bluetooth receiver: Elecom LBT-AVWAR700 (→ SAEC optical cable →SA10)
アンプのC3800+P7300は鉄板のコンビで、この価格帯でこれに替わる選択肢はない。一方でDP700+DG58はそろそろ卒業してシンプルにSACD/CD Player一台にする事にした、もちろんデジタル入力は必要。
となると正常進化はDP750という事になるが、あまりにも重くなり過ぎ。また、アキュフェーズのプレイヤーはSACDで読み込めないものが多い(特に輸入盤)のと、SACDもCDの音色になってしまう事が不満点だったので、この際思い切って別ブランドを選択肢に入れた。エソテリも素晴らしい音がするが、このメーカーも重過ぎる。
で、2年ほど前に某所で聴いて、SACDの音がとてもナチュラルで好印象だったマランツのSA-10にした。これは独りで十分持てる重さ。ルーツサウンド さんからは10年後修理できる保証はありませんよ、と言われたが、まあそれは仕方ない。ちなみに手持ちのMarantz DR17はかれこれ20年くらい故障なしで動いている。
まだエージングは十分ではないが、ひたすら生真面目に情報を提示するアキュフェーズとはずいぶん傾向が異なる。明るくて、軽ろみと華やかさがある。そして特筆すべきは三次元的空間の広がり方が見事だ。
もちろんSACDの読み込みも速くて確実。iPodも直接USBポートにつなげることが出来るし、エレコムBluetoothレシーバーから光ケーブルで入れた(44.1K)Spotifyの音質もこれくらい出れば十分。
さて、肝心のアッコルドであるが、一日目はやはり硬かった。ルーツサウンドさんからは一年はかかりますよ、と言われたが、それでも鳴らし込むにつれてその実力の片鱗は見えてきている。ボーカルも楽器もその音色が本当に美しい。C3800+P7300でドライブしているので音離れもよく、空間表現も精緻だ。もちろんサファイアのようなバランスでは鳴らなくて低音のボトムは浅いが、それは承知の上。それを差し引いても素晴らしいスピーカーであり、鳴らし込みがますます楽しみになってきている。
唯一残念だったのは、Wellfloat Board3545では小さすぎて載せるのが危なく断念したこと。またおいおい追い込んでいきつつ、考えたい。しかしこの美しいSPの下に敷くとすれば、それ相当の美観も必要かなと思う。
ちなみに純正の金属のスパイク受けはピアノの音が濁り、サファイアには一番あっていた山本音工の黒檀ベースは意外にも音が痩せてしまい、今のところBDRが一番いい。これもまた今後の課題である。
また、アッコルドのマニュアルを見ると、内振りでリスニングポイントの前で交差させるように指示があった。暫く平行法で様子を見るつもりだったが、それなら、と早速内振りセッティングを元旦の朝いっぱいかけてやってみた。まずまずいい感じになってきた。
というわけで、このような記事で2020年を始められたことを嬉しく思う。