休日の今日は天気もよく、グランフロント大阪北館まで足を伸ばして、ナレッジキャピタル・イベントラボで催されている「ティム・バートンの世界」展に家内と出かけてきました。
私はこのブログでも色々とレビューしてきましたようにティム・バートンの大ファンで、特にジョニー・デップとのコンビ作品やストップモーション・アニメーションが好きです。見た作品を列挙してみますと
「ビートルジュース(88)」「バットマン(89)」「シザーハンズ(90)」「バットマン・リターンズ(92)」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(93)」「エド・ウッド(94)」「マーズ・アタック!(96)」「スリーピー・ホロウ(99)」「ビッグ・フィッシュ(03)」「チャーリーとチョコレート工場(05)」「コープス・ブライド(05)」「スウィーニー・トッド(07)」「アリス・イン・ワンダーランド(10)」「ダーク・シャドウ(12)」
現在のパートナーであるヘレナ=ボナム・カーターが重要な役割を当てられるようになった「スウィーニー・トッド」あたりからちょっとどうかな、と思うようになってきて「フランケンウィニー」もまだ見ていないのですが、それでも展覧会があると聞けば行かないわけには行きません。
総数約500点のペインティング、フィギュア、映像が10のセクションと5つのシアターに分かれて展示されており、見ごたえがありました。感じるのは悪趣味とも言える独特の感性と、「継続は力なり」「初心忘れるべからず」を貫いてエド・ウッドを超える迷、ならぬ名監督になった不断の努力、そしてこの変人を許容したハリウッドの懐の深さ。
初期の紙ナプキンに描いたグロテスクな落書き的な絵から展示は始まり、「シザーハンズ」「ナイトメア」「コープス」「マーズアタック」などの代表作のコンセプトスケッチ、実現しなかったプロジェクトに描かれるエイリアン、ストップモーション・アニメーションの第一人者であるレイ・ハリーハウゼンとの交流、ゴジラ・ガメラ・サンダ対ガイラ等の日本の怪獣映画への傾倒、と展示は進みます。
絵葉書;
上段左:Jack Heads、右:Nightmare Before Christmas storyboard
下段左より:The Last Of It's Kind, Blue Girl With Wine, Mr.Happyface
後半から終盤は彼の真髄である「誤解されがちなアウトサイダー」への限りない愛情を感じさせる絵画やフィギュアなどの作品群、目玉の「花束を持つブルーガール」などハイレベルな絵画、巨大なポラロイド写真と怒涛の展開で、最後を飾るのは来日して直接描いたクリーチャーと「The End」という文字があしらわれた出口の壁。
ティム・フリークにはたまらない展示会でした。4月19日まで催されていますので是非どうぞ。