ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る2014(4) 書籍・展覧会編...and more

Andreasgurskyposter
(Andreas Gursky 「Kamiokande」)

はむちぃ: 皆様、いよいよ2014年の「今年を振り返る」シリーズ、今回で最後でございます。
ゆうけい: 最後は書籍・コミックス展覧会ですね、さ、さっさとやっちゃって風呂に入りましょうで、はむちぃ君!(^^)!
は; ちょ~~~~っと待った~!!!!!
ゆ: を(^_^;)、ひっさしぶりの「ちょっと待った」が出ましたな、何事でござる?
は: なにがござるですか、大事なことをお忘れでございます。実は今記事でついに

♪~ 2000記事達成 ♪~

でございますよ~。
ゆ: おおっ、そうであったか、10年半、よくもこれだけ書いてきたもんじゃのう(゜o゜)(遠い目
は: ご苦労様でございました、私も多少は貢献できてうれしゅうございます。
ゆ: ありがとよ、はむちぃ君、そして
は&ゆ: 読者の皆様、「こんな記事おもろないわい~」の声も無く(ホントはあるのかもしれませんが)、炎上らしき炎上もなく、ここまでこれたのも良識ある皆様のおかげでございます、ありがとうございますm(__)m。

書籍

は: ではまず書籍編から参りましょう。まずは本年のレビューを列記してみましょう。

シェル・コレクター / アンソニー・ドーア
高野聖 / 泉鏡花高村薫
小川洋子この三本
アゴタ・クリストフの三部作
蜩の記 / 葉室麟
四人組がいた。/ 高村薫
小澤征爾さんと、音楽について話をする / 小澤征爾村上春樹
あなたの人生の物語 / テッド・チャン
SFマガジン700 【国内篇】
SFマガジン700 【海外篇】
渋江抽斎 / 森鴎外
When Marnie Was There / Joan G. Robinson 
ゴジラの精神史 / 小野俊太郎
集団的自衛権の深層 / 松竹伸幸
闇の中の男 / ポール・オースター著、柴田元幸
うたかたの日々 / ボリス・ヴィアン
注文の多い注文書 / 小川洋子クラフト・エヴィング商會
Report From The Interior / Paul Auster
村上海賊の娘 / 和田竜
女のいない男たち / 村上春樹
写字室の旅 / ポール・オースター作、柴田元幸
記者たちは海に向かった / 門田隆将
猫鳴り / 沼田まほかる
そこのみにて光輝く / 佐藤泰志
ロスジェネの逆襲 / 池井戸潤
ユニコーン - ジョルジュ・サンドの遺言 - / 原田マハ
紙の月 / 角田光代
Winter Journal / Paul Auster

 今年は28本と比較的多くなりましたね。
ゆ: Kindle Paperwhiteの購入と、ブクレコの定連さんとの交流が活発になって読んだ本全てレビューするようになったことが大きいですね。
は: ちなみに現在「マイ書棚261冊」、「レビュー134冊」でございますね。
ゆ: レビューの100冊以上が本年に入ってからだと思いますから、この忙しいのにようやってるわと思いますなあ。
は: 自画自賛してないで、今年のベスト3を選んでくださいませ。
ゆ: でわでわ。

第三位: あなたの人生の物語 テッド・チャン

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

第二位: 四人組がいた。 高村薫

四人組がいた。

第一位: 村上海賊の娘 和田竜

村上海賊の娘 上巻 村上海賊の娘 下巻

は: なるほど、高村薫様をおさえて和田竜様が第一位、「村上海賊の娘の島へ上陸」されたくらい入れ込んでおられましたから、妥当な一位でございますね。
ゆ: さて、はむちぃくん、2000記事到達記念に、最近ブクレコで一番受けたレビューを特別掲載してみたいのだが。
は: おっ、よろしいですね、是非お願いいたします。
ゆ では、この関西弁の一本をご紹介~

きょうのできごと (河出文庫)
きょうのできごと (河出文庫)

きょうの出来事 /  柴崎友香

【 え、「きょうのできごと」?、うん読んだ読んだ、ブクレコでラムネゆう人が褒めてはったやつでしょ、良かったわー、久しぶりに前のめりで読んだわ。ええー、本読むのんが久しぶりやろって、ほっといてんか、余計なお世話や、ま、ええけど。

 どこがよかった?そら全部。ほんわかしてて何も怖いこととかびっくりするようなこととか起こらへんやん、出てくる子みんな性格や考え方はちゃうけど普通の子ばっかしで、ほほえましかったわ。それにな、真紀とかけいととかちよとか、しゃべってる言葉がうちらとホンマ一緒やん、そやから性格は三人三様なんやけど、すっごう気持ちわかるねん、ほら、なんてゆうの、そっ、それそれ「感情移入」。

 でも逆にゆうたら、関西以外の人でこの子らの台詞のびみょーなニュアンス理解できるんかなあ。え、そら普通の関西弁はもう全国区やとおもうよ、けどテレビとかで関西芸人のしゃべる大阪弁て誇張されててどぎついやん、あんな風にいつもしゃべってると思われてたら嫌やわ、うち。それにな、活字で発音ってわからんやん。例えばって?そやなー、けいとがな、突っ込まれて「ちーがーうって。」ってイラついて返すとことか、真紀ちゃんに「だってラブラブやもん」ってのろけられて「知ってます」って返すとことか、絶対に関西に住んでないと発音わからへんわ、あんたもそう思わへん?思うやろ、思うって言いなさーい。

 まあええわ、ほかに聞きたいことある?男で誰が良かったかって、ベタな質問するなああんたも。そやなあ、ええ人過ぎて頼まれごとや約束に縛られすぎて肝心の恋人に愛想つかされてしまうかわち君、ああゆう人おるなあて思たなあ。そら、むかつくちよちゃんの気持ちもわかるよ、けどなんも天王寺動物園に置いてけぼりにせんでもなあ。かわち君は知らんこどもに「なにしてんの?」って聞かれてちょっと考えて「なにしてんねんやろうなあ」って答えるんよ。ちょっと可哀想やったわ。

 そうそう、それで思い出してんけど、カラオケ屋台。あったよねー。そうそう動物園の横の美術館へ行く通路の途中の露店みたいなカラオケ屋。ほんまぎょうさん並んでたなあ。昼間っからおっさんやおばはんが酒呑んで歌とてたやん、ちょっと怖かったわ。だいたい道の名前が「フェルメールの小径」やで、おっさんらには気の毒やけど、カラオケ屋台はないわなあ。イッセイ撤去されたて聞いてたけどホンマやで、こないだ美術館へ行ったらもう影も形も無かったわ。

 え、まだ聞くの、もうつ・か・れ・ま・し・た。まあええわ、えっ作者の感性で共感できたとこ?そんな難しいこと今頃聞く?まあええわ、特別に答えてあげましょ。けいとって私に似てるなと思たわ。小学校のときに今日と明日の境目はどこにあるんやろって悩んでて、夜更かしの友達に「そんなもん知らんのか、十二時から明日やぞ」ってゆわれてびっくりするとことか、酔っ払ってかわち君にかまってほしくて「あんなあ、酔うてるときって卵の中におるみたいな気がせえへん?、せえへん?」って一生懸命話しかけるとことか。せえへん?を二回繰り返すとこがすっごうかわいいわぁ。

 けなすとこ?結局なに言いたいのかさっぱりわからんとこかなあ?でもな、それでええと思わへん?こうゆーのって、けっきょくうちらも大学時代にようあった普通的日常やん。それを小説に出来て、映画にまでしてもらえる人ってめちゃラッキーやん。羨ましいわ。え、書けそうで書けんもんやて?そらそやけどな。

 あっ、そうそう、一つだけおかしいとこあったわ。どっかの環状線の駅でな、けいとと中沢君ともひとりがどこいこかって延々悩んでるんやけどな、「梅田」いこってゆうねん。環状線はJRやから「梅田」やのうて「大阪」やんな、ちゃう?え、どうでもええやん、って。あんたこんなに聞かせてもろて最後にそれ言う?信じられへん、あんたにもかわち君みたいに「なにしてんねんやろうなあ」言わせたろか?嫌やったら女の子にはもっと気を使いなさい。え、もう女の子ゆう年とちゃうって?知ってます! 】

コミックス:

もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)

は: もういつもの記事の二回分くらい進んでおりますが、皆様今しばらくお付き合いくださいませ。
ゆ: なんせ2000記事達成記念ですのでガンガンいきまっせ~!(^^)!
は: ご存じなかったくせによく言えますね(;一_一)。ではコミックスまいりましょう。

Billy Bat 15 / 浦沢直樹 
サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR (1)-(5) 
僕だけがいない街(4) / 三部けい 
聖☆おにいさん 10 
Billy Bat 14 / 浦沢直樹 
ポーの一族 / 萩尾望都 
もやしもん13  コミックス 
さよなら、タマちゃん / 武田一義

ゆ: 今回もレギュラーの「Billy Bat」「聖☆おにいさん」が入っておりますが、「もやしもん」がついに終ってしまったのは残念でした。
は: 「ポーの一族」とは懐かしゅうございますね。
ゆ: ブックオフでミント状態の文庫本を見つけましてな、思わず買ってしまいました。いやあ、やっぱり望都様は「ポーの一族」ですわ、エドガーアランリーベル~~~(^^♪

ポーの一族 全巻セット (小学館文庫)

は: サイボーグ009石ノ森章太郎様がお亡くなりになってからも続いていたんですね。
ゆ: そうなんですよねえ、その出来は決して誉められたものではなかったのですが、とにもかくにもギルモア博士と00戦士にはご苦労様と言いたいですね。

サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 1 (少年サンデーコミックススペシャル)サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 2 (少年サンデーコミックススペシャル)サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR 3 (少年サンデーコミックススペシャル)サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 4 (少年サンデーコミックススペシャル)サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 5 (少年サンデーコミックススペシャル)

展覧会:

は: さて、最後は展覧会編でございます。

こども展@大阪市立美術館 
デュフィ展@あべのハルカス美術館 
エヴァンゲリオン展@梅田阪急百貨店 
ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎@神戸市立博物館 
夢見るフランス絵画 -印象派からエコール・ド・パリへ- @兵庫県立美術館 
アンドレアス・グルスキー展@NMAO 
あなたが選ぶ小磯良平作品展@小磯記念美術館 
ターナー展@神戸市立博物館 
鋤田正義写真展SOUND&VISION+きれい@心斎橋BIGSTEP

 本年は9編でございますが、通常の絵画展に加えて写真展が二点(グルスキー、鋤田正義)が入っておりますね。
ゆ: グルスキーは高校の同級生のFacebookの記事で知ったんですが、行ってみて驚きましたね、衝撃の写真展でした。鋤田正義さんはデヴィッド・ボウイはじめ多くのミュージシャンを撮りつづけて来た写真家でいらっしゃいますから、まとまった作品を観られて本当に嬉しかったです。

Masayoshisukita

は: 絵画展はいかがでしたか?
ゆ: そうですね、いってみると何か新しい発見がありますから、楽しいです。特に今年は新しくできたあべのハルカス美術館で行われた大好きな「デュフィ展」が良かったです。

Photo

は: では長々とお届けしてまいりました2014年今年を振り返るシリーズ、これで最後でございます。最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。
ゆ: 2000記事という節目をこういう形でまとめることができて嬉しかったです。長すぎるぞ~、という声も無く、
は: おそらくありますよ(-o-)(ボソッ
ゆ: ま、とにかく今後もぼちぼちと、しかし軸足はこちらにおいて、できる限りやって生きたいと思います。

は&ゆ: なにとぞよろしくお願いいたします m(__)m