ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る(5)美術・書籍編

PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)
はむちぃ: さて、皆様、クリスマスはいかがお過ごしでございましたでしょうか、ご主人様はあいも変わらず仕事に追いまくられておりますが、ヤフオクの出品が皆様のお陰で順調にさばけてるようでございまして、素敵なクリスマスプレゼントとなりました。
ゆうけい: ご協力いただき感謝感激雨あられでございますm(__)m。
は: ではいい加減疲れてきました佳境に入ってまいりました「今年を振り返る」シリーズ、本日は「美術・書籍」編でございます。先ずは美術展ですが、あいにくの体調の為今年は低調でございました。

山寺・後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展: 10/17
藤島武二小磯良平展: 10/14
西村元三朗回顧展@小磯記念美術館: 1/14

ゆ: 山を降りりゃあすぐに観られる神戸ビエンナーレでさえ行けなかったのはかなり辛かったです(涙。それでも静かな山間の丹波まで「ヨーロッパ絵画名作展」を観に行けたのは嬉しかったですね。「小さな数学者」を始め、珍しい佳作も楽しめましたし。
は: ビエンナーレはお嬢様が行かれたようでございますね。
ゆ: シマウマのお尻を壁紙にしておりましたな(笑。

は: では、書籍の方にまいりましょう。

Breakfast at Tiffany's / Truman Capote: 12/05
のだめカンタービレ #19: 11/22
中原の虹 第四巻: 11/12
21世紀少年(上)(下): 10/05
The Door Into Summer / R.H.Heinlein: 10/03
Harry Potter and the Deathly Hallows: 09/26
中原の虹 第三巻: 06/12
のだめカンタービレ #17: 02/27
アメリカ西部開拓と日本人 / 鶴谷寿: 02/25
冷血 / トルーマン・カポーティ : 02/23
ミスター・ヴァーティゴ / ポール・オースター: 02/07
PLUTO 4 / 浦沢直樹: 1/19

本だけはどんなに体調が悪い時でもちょびちょびと読んでおられましたね。
ゆ: あのどん底の時期、ハリポタの最終巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」 が無かったらどうなってだだろうと考えるだけ怖いです(^_^;)。いくつか辛口の批評もしていますが、ローリング女史には本当に感謝してます。
は: もうすぐ邦訳も出るようでございます。
ゆ: 何箇所か解せないところがあったので、これも楽しみにしてます。

は: 他の特徴としてはトルーマン・カポーティ様が多うございましたね。
ゆ: そうですね、映画「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンの迫真の演技に圧倒されてからというもの、気が付けば本当に一年中カポーティにこだわってましたな。
は: 先ずはニュージャーナリズムの代表的小説「冷血」を復習されて映画に備えられ、冷血の日本人家族から鶴谷先生のご著書に思いを馳せられ、その後伝記「トルーマン・カポーティ」を一年近くかけて読破され、その勢いで「Breakfast At Tiffany's」の原書まで挑戦されましたわけですが。
ゆ: 見事なまとめありがたう、はむちぃ君。そしてその結果得た結論は

「やっぱりオードリー・ヘップバーンは良い!」

でございましたな(^o^)。
は: ご主人様、本筋からそれております(ボソッ(-.-)
ゆ: スマソ、カポーティの才能を再認識いたしました。

は: 邦文学の方はいかがでございました?
ゆ: 今年は村上春樹高村薫に大きな動きが無かったもので、浅田次郎先生の四部作「中原の虹」だけしか、私的にはネタが無かったですね(^_^;)。
は: ご主人様的には「中原の虹」の終わり方はご不満でございました。
ゆ: 張作霖をあれだけ魅力的に描いたのですから、せめて張作霖爆殺事件までは行って欲しかったです。首謀者とされる兵庫県佐用町出身の河本大作は、影も形も出てきませんでしたな(苦笑。まあそれにしても浅田先生は心底西太后に惚れていらっしゃるんですねえ、それだけはよ~くわかりました。

は: アニメはあいかわらず浦沢作品とのだめ、もやしもんでございますか。
ゆ: ま、そんなとこです、そろそろまた新しいレパートリーを開拓しなくっちゃね。それにしても「二十世紀少年」事件にしても、昨今の「デスノート」パクり事件にしても、ネットの力は恐ろしく強くなりましたね、ある意味漫画家受難の時代とも言えますな。
は: ハインライン様もそこまでは予見できなかったですね。
ゆ: 猫もジンジャエール飲んでびっくりしてるかもね(笑。

は: 冒頭のリンクは浦沢様の最新巻「PLUTO 5」でございますね。
ゆ: ヘラクレス、やられちゃいましたね、アトムの方は予想通りの展開というか、まあ原作があるから分かってはいるわけですが(笑。
は: アトムの産みの親天馬博士や、PLUTOを作らせたダリウス14世も本格的に話に絡み始めました。
ゆ: チョチ・チョチ・アババがあんなシリアスなキャラになるとは(爆、さすがゲジヒトをあれだけのキャラに作り上げた浦沢先生ですね。もちろん「ちび黒サンボ」が発禁になる時代ですから、時代とともに変化する価値観の相違も考慮に入れなければなりませんし、イラク戦争が影を落としていると言う側面もあるのでしょうけれども。
は: なにやら奥歯のモノの挟まった言い方でございますが(^_^;)?
ゆ: まあ、浦沢先生と同じアトム世代で原作やTVの実写版ドラマの頃から知ってものなら、「鉄腕アトム」という漫画はやはり特別な存在で、誰もが一家言持ってると思います。そういう意味では今回は解説の村上知彦先生が実に的確な評論をされておられますので、是非お読みいただきたいですね。
は: 今回はシリアスな終わり方でございました、次回は最後音楽編、月ラプ流グラミー賞の発表を予定しておりますのでよろしければお楽しみくださいませ。