ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Roksan Xerxes20のメンテナンス

Xerxes20manual

 今日は久しぶりにオーディオネタです。気候もよくなってきたし、半年に一度の「オイル交換」の時期にもなってきたので、朝からターンテーブルRoksan20のメンテナンスを行いました。リンク記事を見ますと購入したのが2007年11月、もう8年も経つんですねえ、リビングオーディオなのでアクリル・カバーがどうしても必要でサスペンション上部のゴムが劣化するのが辛いところなのですが、それ以外は一度ルールサウンドさんに修理をお願いしたことがあるだけで、まだまだ現役で頑張っています。

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 アウタープラッターを外したところ。ベルトドライブのゴムベルトを外し、インナープラッターを慎重に引き抜きます。

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 左下がゴムベルトと、そのメンテに使うワックスです。私はAUROという天然素材のワックスをペットボトルで薄めて使っています。マニュアルにはゴムベルトをまめにワックスがけすべし、と書いてありますし、確かに効果は歴然と聴き取れますので意外に大事な作業です。だからこれは2,3ヶ月に一度やってます。ちなみにこの8年でベルトは一回交換しただけです。

 真ん中は専用スピンドルオイルと綿棒、右はインナープラッター、軸についているオイルをきれいに拭き取ります。

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 メインベアリング内のオイルを、綿棒をゆっくり回しながら押し入れて拭き取ります。引き抜いた綿棒の先にボールベアリングの窪みがついていればOK。何回か拭いてきれいになれば、専用オイルを4滴注入します。

 Xerxes20はフローティング構造になっており、黒いサブプリンスと呼ばれる部分は周囲のトッププリンから独立した構造になっており、そこの水平を確認しています。もちろんターンテーブル全体の拭き掃除もやります。

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 インナープラッターを慎重に挿入します。精密加工で完全に沈むまで半日かかるとよく言われますが、実際はそんなにかかりません。2時間くらいです。まあ2時間も長いですけどね(笑。その間にいろいろやります。

 ちなみにさっき大量に余ったと書いたワックスで SPのサファイアの木目塗装部分やオーディオラック、ダイニングのメインテーブル、椅子のワックス掛けなんかもついでにやりました。

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 カートリッジの消磁です。AesthetixBenz MC Demagnetizerを使っています。ベンツマイクロとは何の関係もないそうです(w。

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 完全にインナープラッターが沈んだら、ゴムベルトを戻してしばらくの間回しておきます。落ち着いたらアウタープラーッターも戻して、最後に針圧の確認とトーンアームの水平の確認を取ります。

 Lyra Kleosの針圧指定は1.7-1.75gで、冬の間は1.75g目一杯にしていましたが、暖かくなってきたので少し軽めにすることにしました。あとはリファレンスディスクの聴感で決めます。

 リファレンスは不動のWeather Reportの「Heavy Weather」です。もう聴き過ぎてジャケットはボロボロですが、盤自体はまだまだ大丈夫(笑。冒頭のシンセベースの量感やジャコの軽快なベースの弾み具合、パーカッションとコーラスの音場全体への広がり感、そしてウェインのサックスの音色の色気など個別のチェックポイントは色々ありますが、結局は全体のグルーブ感、楽器の弾むような感じ、低音の量感のバランスですね。

 普段聴いていて特に不満はないように思えても、やっぱりメンテ直後は音の滑らかさが格段に違います。やっぱりメンテは大事ですね。で、今日は針圧1.72gとなりました。