ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

しまなみ海道紀行(1)「村上海賊の娘」の島へ行く

P1010633
(能島鯛崎島手前の渦潮)
 9月6-7日と遅めの夏休みをとり、家内と二人でしまなみ海道ドライブに出かけてきました。昨日は尾道を散策したあと、しまなみ海道をドライブして今治に入り、ケーオーホテルというなかなか小じゃれたホテルに宿泊。美味しいディナーを食べて就寝。

 朝起きたら錦織圭選手が全米オープン準決勝を勝ち上がっていて欣喜雀躍。朝もこれまた素晴らしい朝食を食べ、ちょっと寄り道したあとで大島に到着。今回の旅の一番の目標であった

能島上陸&潮流クルーズ

を体験してきました。もちろん、先日レビューした「村上海賊の娘」の舞台で、当時最強の海賊と謳われた能島村上村上武吉の居城であった能島へ上陸すること、宮窪瀬戸の潮流の激しさを体験することが目的です。

P10106382

 干潮で一番潮流の激しくなる正午前後を狙って、11時出発便に予約を入れておいたのですが、運良く広島テレビの取材(ちなみに安田大サーカスクロちゃんが同船)の船に一般乗客役で乗船させていただくことになり、解説のおじさんや船頭さん大張り切りで、能島と宮窪瀬戸を堪能できました。
 お天気も予報に反して晴れ渡り、今回も前回の小豆島「八日目の蝉」ツアーに続き、ラッキーが重なった楽しい旅となりました。

P1010608
 一時間前に大島の集合場所に到着、手続きを済ませ、まずはその向かいにある「今治市村上水軍博物館 」を見学。

P1010610
 村上海賊の一番小さい船であった「小早船(こやはぶね)」です。こんな小さな船で、景は暴れまわっていたのかな、と小説世界にしばし思いを馳せていました。

P1010620
 館の屋上から見える能島。真ん中の小さな二つの島がそうです。今では大島宮窪漁港から船で5分です。

P1010613
 和田竜さんも当然ながら訪れておられます。写真左端が和田さん、あとの御三名は能島村上、因島村上、来島村上の末裔の方だそうです。来島村上の方が久留島というお名前になっておられますが、あとのお二人は村上のままの苗字を名乗っておられます。

 

P1010634
 さて、いよいよ能島に出発。冒頭写真が能島の小さいほうの鯛崎島の手前の激流、早くも渦を巻いております。そこを抜けると能島の南部平坦地でそこに船着場があります。

P1010641
 島は三之丸、二之丸,本丸の三段になっています。写真は三之丸からみた、島の反対側の「船だまり」の砂浜。ここだけは潮流が殆どなく、ここに水軍の船が停留されたと考えられています。一番上の本丸は、小説では武吉の何部屋もある居城があることになっていますが、とてもそんな広い城が建つような広さではありません。普通のマンション一室くらいでしょうか。

P1010656
 さて、帰りは島をぐるっと回っていよいよ宮窪瀬戸の激流を体験。本当に急流の川下りを思わせる速さです。今は船にエンジンがありますから体験ツアーとして楽しめますが、櫓で漕いでいた昔は難所中の難所だったでしょう。船でここを自由に操れた村上水軍の実力はさぞや凄かったのでしょう。

 撮影のためもあり、船頭さんが大張り切りで、何度も何度もくるくる回っては楽しませてもらいました。いやあ、美味しい思いをさせていただいたクルーズでした。

 ただ、「村上海賊の娘」は是非映画化していただきたいですが、ここでのロケでは難しいだろうなあ、と思いました。