ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Shine On / Sarah McLachlan

Shine on

  Sarah McLachlanも「Laws Of Illusion」以来4年ぶりの新譜「「Shine On」を発表しました。FacebookでSarahの動向は把握しているのですが、随分明るくて前向きなアルバム制作だったようで、北米ツアーも予定されているようですね。

1: In Your Shoes
2: Flesh and Blood
3: Monsters
4: Broken Heart
5: Surrender and Certainty
6: Song For My Father
7: Turn the Lights Down Low
8: Love Beside Me
9: Brink and Destruction
10: Beautiful Girl
11: The Sound That Love Makes

 

 シングルカットされた一曲目の「In Your Shoes」はアップテンポで前向きな歌詞が印象的です。たとえばこのような。

Time for you to walk out walk in your own shoes
Lay down your footprints wherever you choose
Leave it all behind and move on you are your own woman

You turn the radio on play your favorite song and sing out loud

 それ以後も比較的明るいアップテンポの曲が続きます。初期の陰影に満ちたちょっと背徳的な雰囲気が好きだったファンにはまぶしすぎるかもしれませんが、恋愛から結婚、そして母となった彼女の充実した人生が紡ぎ出した歌詞とメロディなのでしょう。

 そんな中で、これぞサラ、というキラー・チューンが4曲目の「Broken Heart」。サラらしい素晴らしいバラードです。

I should be thinking with my head not with my broken heart

という一節など素晴らしい。

続く5曲目「Surrender and Certainty」もサラの弾き語りに控えめな伴奏がついた、初期の頃のシンプルなアレンジに似ていて好感が持てます。

 そして私のようなお父さん世代には6曲目の「Song for My Father」が泣けますね。冒頭の

How I wish that I could tell you
it's to you that I would run

に始まって

Your light buried the dark
A constant unwaving heart

で終わるまで、サラの父への愛と感謝の念があふれていて、こんな娘を持ったお父さんが羨ましいです。

 後半の9曲目「Brink and Destruction」10曲目「Beautiful Girl」あたりの柔らかでいて物悲しい雰囲気もなかなかよいと思います。

 というわけで、前作ほどサラ流のバラードに溢れているわけではありませんが聴き所はいろいろとあり、彼女の人生自体が充実しているのだろうな、と思わせる新作でした。