ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

自宅オフ会: uenoさん来訪

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(uenoさんに頂いた電源コードとLP's)
  本日は天候の悪い中、遠方よりuenoさんが拙宅に来てくださいました。以前来られたのはDynaudio Sapphireがまだ新品の頃でエージングも進んでおらず、セッティングもまだまだ定まらない時期でしたが、本日は一応完成形を見たSapphireの音をお聴かせすることができました。

 とか何とか言いながら、自身もヴァイオリンを弾かれ、音楽に造詣の深いuenoさんに聴いていただいて満足してもらえるかどうか、内心は冷や冷やモノでしたが、帰り際に

「とても刺激になりました」

と言っていただきましたので喜んでおります。それに色々とお土産も頂き、uenoさんの心遣いの細やかさにあらためて尊敬の念を抱きました。どうもありがとうございました。

 さて、昨日からセットリストを考え、朝から鳴らしこんでお待ちしていたわけですが、SNSで渋滞中とお知らせいただきました。ですから少し遅れられるだろうと思っていたのですが、ちゃんと約束時刻の5分前に到着されました。SNSで読ませていただいている日記そのままの几帳面さはさすがですね。

 しばしuenoさんの学生時代の同級生のお店「Coffee Meets Bagels」のシティブレンド・コーヒーとビスコッティで一息ついていただきました。コーヒーを淹れている間、オーディオ機器をしげしげと見ておられたのでドキドキしました(w。寺井尚子のライブを小音量で流していたのですが、

「柔らかい音になりましたね」

と早速のインプレをいただきました。これが導入したプリアンプAccuphase C-3800の支配力です、とお答えしました、多分間違っていないと思います。
 また、SACD/CD PlayerのAccuphase DP-700パーシモン仕上げのウッドケースにも興味をそそられておられました。今アンプを自作されていて、それにウッドカバーをつけようと目論んでおられるとか。またSNSの日記が楽しみになりました。

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 さて、時間も限られているのでコーヒーを飲み終わり早速音を聴いていただきました。セットリストは下記の通りです。

1: ギター Andy McKee: Art Of Motion  #1 Art Of Motion

 以前uenoさんに頂いたアンディ・マッキーのCDです。超絶技巧の中にも音色の柔らかさとギターのボディ感を表現できるようになったかなと思います。

2: ボーカル Corrinne May: Beautiful Seed  #1 Love Song For #1

 コリン・メイも以前uenoさんに教えていただいたボーカリストです。彼女の澄んだハイトーンの美声は素晴らしいの一言です。

3: ロック Porcupine Tree: Fear Of A Blank Planet  #1 Fear Of A Blank Planet

 Porcupine Treeの存在もuenoさんに教えていただきました。ゴリゴリのロックはさすがにSapphireは得意ではありませんが、この曲のようなメロディアスなラインがあるとそれなりに鳴ってくれます。というわけでここまではこれまで色々と教えていただいたuenoさんへのお礼。(になったかどうかは分かりませんが^^;)

4: ハーモニカ 南里沙:Mint Tea  #5 マリー橋を降りて

 ここからはちょっと変わった選曲で。以前拙ブログで紹介したクロマティック・ハーモニカ南里沙さんです。実はこの記事へのアクセスは予想外に多かったのです。やっぱり美人演奏家は注目されますね。ラジオに出演されたのも大きかったと思います。まあそれはともかく、伸びやかに吹いておられますねえ、との評価をいただきました。

5: フィドル Celtic Woman: Celtic Woman  #13 The Butterfly

 ヴァイオリンを弾かれるuenoさんですが、ケルトフィドルはどうかな、と思って聴いていただきました。私の大好きなケルティック・ウーマンのマレードの流麗な演奏です。ライブではこれを軽やかに踊りながら弾くという驚くべきテクニックの持ち主です。が、uenoさんにとってはフィドルにエコー処理してあるのがとても違和感があったようです。後で持参していただいたヴァイオリン曲を聴かせていただいたのですが、その違いに成る程なと思いました。
 
 

6: フュージョン The Crusaders: Rural Renewal  #1 Rural Renewal

 気を取り直してSapphireでフュージョンはなかなかいけますよ、ということでおかけしました。冒頭のシンバルの切れに「いいですね」とご評価いただきました。

 ここで私のセトリは一休みして、uenoさんの持参のCDを3枚聴かせていただきました。

Uenocds

7: Sarah Chang: Bruch・Brahmas Violin Conceros  #4: Brahms Violin Concerto in D op77, 1sr mvt

 まずはサラ・チャンのヴァイオリン。華麗なテクニックに引き込まれます。ただ、ソフトドームツイーターにもかかわらず、高域がきつく聞こえます。幾つかのアルバムで以前からそのことが気になっていましたので、その事をuenoさんに聴いてみましたところ、

「いえいえ、これで良いと思います。私はこれくらい高域を強く弾ける人が好みなんです」

とのこと。なるほど、そういうことなのかと納得。

8: Patricia Kopatchinskaja: Beethoven complete works for violin anmd orchestra  #1 concerto in D minor op61 1st mvt

 コパチンスカヤも若くして凄いテクニックの持ち主だそうですが、このアルバムは残念なことに二重録音なのだそうです。

9: Dave Grusin: Cinemagic #1 On Golden Pond

 uenoさんがオーディオにハマるきっかけになった一枚だそうです。昔Victorのスピーカーで聴いたこのアルバムの音色の美しさに惚れこんでオーディオに目覚められたとか。貴重な一枚を聴かせていただきました。

 一曲目は映画「黄昏」の音楽ですが、そのピアノの美しさは確かに格別でした。Victorで聴いた音に近いものが出せればよかったのですが、ちょっと音量が低めでした。GRPは一般に録音レベルが低めだそうで、もう少し音量を上げればよかったと後悔しています。

 ここでちょっと休憩。Coffee Meets Bagelsのベーグルなど食べながら、ヴァイオリンのことや、学生時代のオケ部の苦労談、最近導入されたエソテリのSACD/CD Playerなどの四方山話を聴かせていただきました。BGMは

10: ヴァイオリン(SACD) Anne-Sophie Mutter:Carmen Fantasie #6-10 Carmen

をかけていました。ムターのヴァイオリンはあまり好きではないのですが、これは例外的に好きです。SACDで音質も良好ですし。という話から、アキュフェーズはCDの音が良くてSACDとの差異がつかみにくいという流れになり、例外的にこのアルバムだけはSACDの良さを初めて実感した、ということでおかけしたのが、昨冬はまりにはまっていた

11: ピアノ(SACD) 田部京子Brahms Piano Works #1-2 Op118 No1-2

です。uenoさんにも曲冒頭のピアノの音色と響きの柔らかさ美しさ、音数の多さなどにSACDらしさを感じてもらえた、と思います。

12: ジャズ Fried Pride: Street Walking Woman  #12 Burnin'up The Carnaval

 続いてはFried Pride。これはHoteiさんにいつも課題として突きつけられているように思っている曲です。ボーカル、ギター、パーカッションだけの曲なのですが、低音のボトムまでの沈み込みを確保しつつ、全体の弾むような感じを再現できれば、その素晴らしい演奏に感動できる名曲となります。この頃やっとSapphireが低音が沈み込んできた、と先日Hoteiさんに認めてもらえたのですが、uenoさんにはどう感じていただけたでしょうか?

13: パーカッション Christopher Hardy: Touch  #5 Faces Of Time

 ちょっと毛色の変わった曲を聴いてもらいました。数種の特殊なパーカッションの曲なのですが、ミキシングで様々なイコライジング処理が加えられています。「天井にぶつかって反射しているような感じですね」と、不思議な感覚を味わっていただきました。

 ここで「そろそろケーブルを替えてみましょうか」というご提案を頂き、自作銀線ケーブルをお貸しいただきました。冒頭写真の綺麗な緋色系のケーブルです。PS-520につないでいた前記事Chikumaのケーブルに替えてつないでみました。試聴したのは

14: ボーカル Katie Melua: Live At The O2 Arena  #15 The Closest Thing To Crazy

 中高域に独特のきらびやかさがあり、ケイティのボーカルがとても美声に聞こえます。低域はあまり欲張っていませんが必要十分の帯域は確保されています。

15: フュージョン Foueplay: Between The Sheets  #1 Chant

 最後に我が家のリファレンス、Fourplayを聴いてみました。冒頭のバスドラやネイサン・イースのベースはもう少し量感が欲しい気もしますが、リー・リトナーのギターやデイブ・メイソンのシンバルなどは美しく再現されていました。

 ということで通電を続ければまだまだ良い方に変わる気がします。有難いことにこの電源ケーブルを譲っていただけることになりました。ちょっと長さが短いので適材適所をこれから見つけて使わせていただきたいと思っています。

 というわけで時間が来てオフ会は終了となりました。楽しい時間を過ごさせていただきました、uenoさん、どうもありがとうございました。