ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

夢のお告げ: Accuphase PS-520補記

Rack20131018
 昨夜こんな夢のお告げがありました。

Xerxes 20の下に敷いているABA B-50PS-520の下に替えればもっと音がよくなるぞよ」

 そのあと夢の中では替えて音出しするところまでいかなかったのですが、何となく気になってまあ駄目なら戻せばいいんだから、とダメモトで替えてみたところ、これが大正解でした。

 上記ABAボードのリンク先は拙ブログのインプレッション記事なのですが、そこで書かれているように購入時色々なところに試してみて、前のモデルであるクリーン電源PS-510では低域出過ぎで却下したのですが、判らないもんですねえ。オーディオとは試行錯誤の繰り返しです(笑。

Aba20131018
(ROKSANシールが貼られて長年Xerxesを支えてきたABA B-50)

 そんな夢を見たのには思い当たる節があります。PS-520のインプレッションで、アナログの電源をPS-520から取ることによって楽器に元気が出てきて前に飛び出してきた、その分ボーカルがちょっと引き気味になった、と書きました。

 楽器が元気になったのはいいのですが、その低域の音量が大きくなり過ぎボーカルが引っ込み気味になるのは面白くないですよね、やっぱり。ABAボードを外せば低域がおとなしくなるのは自明の理ですので、深層心理からぷかぷかと夢の中で浮かび上がってきたのでしょう。

 しかしABAボードをPS-520の下に敷くのはかなりの冒険です。プリアンプC-3800の電源を取っているわけですから、アナログだけでなく全ての音が変わってしまいます。とはいえ所詮極薄ボード、敷くのも外すのもそれほどの手間ではありません。というわけで早速やってみました。

 アナログは暖気運転がいるので、まずはCDPで音出し。もちろんソフトはお決まりの「Fourplay」から「101 Eastbound」。おっ、こ、これは。。。

「いいじゃないか!」

 以前のPS-510の時とは逆に、PS-520を導入してからだら下がりに出ていた低域がピシッと締まりました。ボーンボーンと深くなっていたネイサン・イーストのベースが量感はそのままにポーンと弾力性のある締まった鳴り方になりました。その他のリファレンスソフトも次々とかけてみましたが、全て同じ傾向で低域が筋肉質に締まりしかも弾む感じです。フライド・プライドのアルバム「Street Walking Woman」など、ボーカル、ギター、パーカッション全てちょっと感動ものの鳴り方です。

 おかげでボリュームを今までより数dB上げても部屋が低域で飽和せずぼわついた感じがなくなりました。当然ながらどちらかと言えばロックやフュージョンに適した音でクラシックにはやや不向きかなと思いましたが、アキュのサンプラーを色々聴いてみてもそれほど違和感はありませんでした。

Image_1

 さていよいよアナログの番。選んだ曲はLed Zeppelin IVから「Black Dog」と「Stairway To Heaven」。もちろんロバート・プラントのボーカルの出方と質感です。

 第一印象としては、CDと同傾向だが今一つ物足りない。ロバート・プラントの声に今一つ芯が通っていないというか、張りと迫力が物足りません。一方で「天国への階段」でのジミー・ペイジの12弦ギターの音色の柔らかさはまずまず。

 まあそこはそれ、だてにHoteiさんのチューニング術を見続けてきたわけではありません。ラックの天板に直置きになった分、ターンテーブルの位置を変えれば音が変わると直感しました。

 予想通り、置き場所によってころころ音の傾向が変わります。でもってロバート・プラントのボーカルにしっかり芯が一本通り、楽器に負けない音量となる位置が上記写真。
 重量のあるターンテーブル側の足を左前のポールにできるだけ近づけた分、足元がリジッドになったものと思われます。ペイジのギターも柔らかさはやや減退しましたがクリアさは増しました。というわけで見た目やや危なっかしい位置ですがこれに決定。

 最後はこのセッティングで、恒例のDG-38でのVoicingによる補正を行い、左右のSPの特性を合わせました。その後2、3枚ボーカル物を聴いて合格点、と判断し、いそいそとジムに出かけたのでした。明日はまた時間があれば色々聴いてみたいと思います。