(かぞくのくに)
今年も2012年度映画の総括の時期がやってきました。まずはキネマ旬報のベスト10及び個人賞が発表されました。結果は以下の通りです。
日本映画ベスト10
1位 かぞくのくに
2位 桐島、部活やめるってよ
3位 アウトレイジ ビヨンド
4位 終の信託
5位 苦役列車
6位 わが母の記
7位 ふがいない僕は空を見た
8位 鍵泥棒のメソッド
9位 希望の国
10位 夢売るふたり
一昨年はベスト10の半分以上を観ていたんですが、今年は劇場で見たのは「苦役列車」と「鍵泥棒のメソッド」の二つだけでした。2,4,6,9,10位は観るはずだったんですが(苦笑。とりあえずDVDで観たのは先日レビューした「わが母の記」だけですのでおいおい観ていきたいと思います。
一位の「かぞくのくに」は全く予想外でした。というか殆んど知らなかったんですが。。。北朝鮮への在日コリアンの帰国事業がテーマになっている重い映画で、アカデミー外国語映画賞の日本代表作にも決まったようです。ちなみに公式HPを覗いたら、アン・サリーが「白いブランコ」を歌っていました。
個人賞
主演女優賞: 安藤サクラ「かぞくのくに」
助演男優賞: 小日向文世「アウトレイジ ビヨンド」ほか
新人女優賞: 橋本愛「桐島、部活やめるってよ」「ツナグ」「Another アナザー」ほか
新人男優賞: 三浦貴大「ふがいない僕は空を見た」「あなたへ」「わが母の記」ほか
外国映画監督賞マーティン・スコセッシ: 「ヒューゴの不思議な発明」
続いて個人賞。年末に個人的に表彰したのと一致しているのは主演男優賞の森山未來君と、外国映画監督賞のマーティン・スコセッシ。まあ二つも一致したのは嬉しい限りです。特に森山未來君にはおめでとうと心から祝福したいですね。
安藤サクラが主演と助演の両方の女優賞を受賞しているのも驚きです。良い女優さんだとは思っていましたが、大活躍の年だったんですね。ちなみに奥田瑛二さんと安藤和津さんの娘さんです。
一方新人賞の三浦貴大君は言わずと知れた三浦友和さんと山口百恵さんの息子さんですが、もう堅実な演技をする中堅俳優さんという認識でした。少なくとも新人じゃないと思うんですが、新人の基準ってあるんでしょうかね。
監督賞はなんとなく周防さんだろうと思っていました(笑。テーマが私の仕事ともダブルところがあるので観なけりゃとは思っていたんですが、疲れそうでパスしておりました。また、DVDになったらレビューしたいと思います。一方「鍵泥棒のメソッド」で内田けんじ監督が脚本賞をとられたのは喜ばしいことです。本当に面白いプロットでしたからね。
というわけで、宿題が増えたなあと感じるキネ旬ベスト10でした。