甲斐バンドの久々の新作です。昨年末に新曲「安奈-2012-」をリリースしたのをきっかけに制作されたセルフカバー集で、それにともない、またツアーが始まります。大阪にも来るようなので早速ネットでピアにアクセスしましたが、既に２階後部席しかないようで諦めました...orz
1. ポップコーンをほおばって
2. 東京の一夜
3. 翼あるもの
4. HERO(ヒーローになる時、それは今)
5. きんぽうげ
6. 漂泊者(アウトロー)
7. ダニーボーイに耳をふさいで
8. 安奈-2012-
9. 裏切りの街角
10. 氷のくちびる
11. テレフォン・ノイローゼ
曲目を見ればわかるように、過去の名曲ばかりがずらりと並んでいます。先日甲斐さんがラジオでインタビューに答えておられたのを偶然聞いたのですが、全曲バンドとして演奏した一発録り（もちろん何テイクか演奏したのはあるそうですが）だそうです。そのせいか、どの曲も凝ったアレンジはないものの、かっちりまとまった演奏が聴けます。
ないものねだりである事は分かっていますが、やはり故大森信和さんの泣きのギターが聴けないと、甲斐バンドが戻ってきた、という感慨には乏しい、とまでは言いませんが、物足りないものはありますね。
まあそれでも、甲斐バンド健在は嬉しい事で、ファンならもちろん買いですし、甲斐バンドを知らない方に知ってもらうには好適なアルバムかと思います。なお初回限定盤でＤＶＤがついてきますが、収録曲の過去のライブ映像を２０分程度にまとめたもので（既出映像もあり）、若い頃の甲斐さんには感慨を覚えましたが、敢えて買う必要はなかったかなと個人的には思いました。
