クルックド・ラインズ
以前uenoさんに紹介していただいた「Beuatiful Seed」で美しいクリスタル・ヴォイスを聴かせてくれたコリン・メイの4年ぶりの新作です。
1. イン・マイ・アームズ
2. ラザラス
3. トゥエンティ・フォー・アワーズ
4. ビューティフル・ライフ
5. クルックド・ラインズ
6. ユー・ビリーブドゥ
7. ウェン・アイ・クローズ・マイ・アイズ
8. ピノッキオ
9. ジャスト・ワット・アイ・ワズ・ルッキング・フォー
10. ビコーズ・オブ・ラブ
11. ユア・ソング
12. サイト・オブ・ラブ
13. イフ・ユー・アスク
前回のレビューで、敬虔なクリスチャンとしての歌詞が多く、今後は女性としての成熟を歌詞に生かして欲しい、と書きました。そして今回はその期待通り、結婚、出産を経て母となった経験が歌詞に生かされています。例えばアルバムのタイトル曲である「Crooked Lines」は彼女の娘さんが描いた絵が一見でたらめな曲線(Crooked lines)に見えて実は「蝶」の絵だったというところから着想を得て書かれています。
もちろん彼女の持ち味である美しいクリスタル・ヴォイスは健在で、一曲目の「In My Arms」でのピアノの弾き語りからすーっと彼女の世界に引き込まれていきます。この曲を含め2曲でケルティック・ウィッスルも取り入れ、アレンジにも工夫が見られます。
とはいうものの全体を通しての印象としては同じような曲調のものが多く、よく言えば彼女でしか作りえない音世界、悪く言えば単調ではあります。自分の好きな曲を見つけてお気に入りでヘビーローテーションするのがいいかもしれませんね。とにかく美声系の女性ボーカルがお好きな方にはお勧めです。