ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

聖☆おにいさん(8)

聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)
聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)
 畏れ多くもアニメ映画化まで決まってしまった人気漫画「聖☆おにいさん」も8巻目に突入。今回は

初の「特装版」まで作っちゃいました!(帯より引用)

ということで特装版にはアニメDVDまでついているそうです。が、私はそこまで入れ込んでないのでとりあえず通常版を購入。ちなみに森山未來君がイエス役をやるらしいです。さては彼が俳優として進境著しいのはイエスの御導きか?一方ブッダの声は俳優、ミュージシャンの星野源。これも要注目ですね。

 アマゾンのレビューでも多くの方が指摘しているように、宗教ネタ、それがらみの自虐ネタをここまで続けてきて良くアイデアが尽きないものだと思いますが、今回も新鮮なネタが一杯。相変わらず笑えますね。

 特にアイドル・コンサート編は今回の白眉でしょう。登場するアイドルは嵐ならぬ「山風」、コンサート・タイトルは「Y.Wind Live 2012  KAZE TUYOSUGI」、これだけでニヤリ。そしてチケット入手のヤフオクネタに始まり、ファンが修験者のごとく行列を作る物販ネタ、と細かい笑いを取っていきながら、最後はイエスをして

「この人たち同業者(=神)だよ」

と言わしめる熱狂のコンサート風景。確かにジャニーズ・ファンにとってアイドルは信仰の対象であり、コンサートはミサであるのかもしれませんね。

 個人的にはブッダのボウリングが面白かったです。ボールを変える事によりストライクを連発しだしたブッダのゲームが突然終わってしまう。何故なら108点に達したから。う~ん、座布団一枚、というくらい上手い落とし方ですね。それにしても近代ボウリングの原型を考案したのがマルチン・ルターだとは知りませんでした。相変わらず笑えて勉強になる漫画です(笑。

 後半を占める沖縄旅行編は、細かい笑いは取っているもののイマイチ冴えが見られない印象です。まだ続きがありそうで、次号を期待しましょう。