ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

スノーホワイト

Snowwhite
はむちぃ: 皆様お久しぶりでございます、はむちぃでございます。今回の映画レビューは「白雪姫」を題材といたしました「スノーホワイト」でございます。
ゆうけい: ハイホー、ハイホー、ほっがらっかに~♪
は それはディズニーが世界に「白雪姫」のイメージを定着させたアニメの方でございます。この映画はそうではなく、「アリス・イン・ワンダーランド」のスタッフが制作した「戦う白雪姫」がキャッチコピーの現在絶賛公開中の映画でございます(-.-)。
は: いかにも現代風なCGとVFXを駆使した派手な白雪姫になりそうですな。
ゆ: では早速映画紹介に参りましょう。

『 2012年、アメリカ映画、配給:東宝東和

監督: ルパート・サンダース

キャスト: クリステン・スチュワートシャーリーズ・セロンクリス・ヘムズワース、サム・クラフリン、イアン・マクシェーン

グリム童話の名作「白雪姫」を題材に、悪の女王と戦うヒロインの姿を描いたアクションアドベンチャー。己の権力と美貌を脅かす若き継娘スノーホワイトを抹殺するため、邪悪な女王は狩人を刺客として送り込む。しかし、スノーホワイトはその裏をかいて狩人から戦いの術を学び、悪の女王に対抗する。主人公スノーホワイト役に「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、悪の女王役にシャーリーズ・セロン。そのほか「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」のサム・クラフリンら若手俳優が共演。監督はCMディレクター出身の新鋭ルパート・サンダースが務め、衣装を「アリス・イン・ワンダーランド」のコリーン・アトウッドが担当。(映画.comより)』

は: 確かにディズニーの明るくて予定調和的なアニメーションから、最先端の映像技術を駆使した見事な映像のアクション・ファンタジーになっておりましたね。
ゆ: 確かにね。でもちょっと長くて暗かったですなあ。
は:、元はといえば結構残虐で暗いのが本質のグリム童話ですから、この映画が全体にダークな雰囲気で描かれているのはむしろ原作に忠実でいいのではないかと思いましたが。
ゆ: 確かにそうですね。ディズニーと同じような能天気明るさで描いても二番煎じと揶揄されるだけですもんね。
は: とは言え「戦う白雪姫」という所を強調し過ぎて、童話の世界を無理やり「ロード・オブ・ザ・リング」のような魔術戦記ものの世界に転換してしまったような違和感はありました。
ゆ: 加えて「ハリー・ポッターからパクったようなのごときダーク・フォレストやジブリの「もののけ姫」のごときサンクチュアリなどなど、既視感ありまくりの場面が多かったですね。
は: CFディレクター出身の監督だけあって各シーンの演出は確かに見るべきものがありましたが、そのようなつぎはぎ感は否めず、
ゆ: しかもこの手の映画にしては長尺過ぎて、途中で間延びしてしまったのが残念でした。

は: 俳優陣は皆様それぞれに奮闘しておられましたがいかがでしたでしょうか?
ゆ: 確かに皆がそれぞれの役柄を実写で熱演はしているんだけど、いかんせん邪悪な女王役のシャーリーズ・セロンの存在感が圧倒的で、他の俳優が霞んでしまいましたね。
は: スノーホワイトを演じるクリステン・スチュワートの戦う女性としての凛々しさは際立っておりましたが、
ゆ: 「世界で一番美しい女性」となるとまだまだシャーリーズ・セロンの足元にも及ばない、というのが率直な印象でした。

は: 対するヒーローの印象もぱっとしなかったですね。原題がSnow White And The Huntsmanとなっているように、狩人がヒーローとなって白雪姫を助けつつ成長させていく物語に変えてしまったところに、やや違和感がございました。
は: 本来白雪姫を助けるのは他国の王子様一人であるべきところを、狩人と公爵の息子(スノーホワイトの幼馴染)に分けてしまい、それぞれの存在感が薄れてしまったきらいがありました。

は: というわけでございまして、「戦う白雪姫」という新しい観点は面白かったと思いますが、
ゆ: 結構長尺な上に小さい見所を作りすぎて、クライマックスの高揚感にややかける印象を受けました。シャーリーズ・セロンのファンだけは、その圧倒的な演技と特殊メークによる顔の頻繁な変化に飽きないと思いますが。。。

評価: D: イマイチ
(A: 傑作、B: 秀作、C: 佳作、D: イマイチ、E: トホホ)