家内から「お気楽に観られて、後を引かずに寝られる、軽いの借りてきて」と言われたので、これなら大丈夫だろうとレンタルしてきました。怪優ジャック・ブラック主演の現代版「ガリバー旅行記」です。
『2010年アメリカ映画
監督: ロブ・レターマン
出演: ジャック・ブラック, ジェイソン・シーゲル, エミリー・ブラント, アマンダ・ピート
時は現代――。都会の新聞社で、しがない郵便係をするガリバーは、失敗を恐れるあまりすぐに諦めてしまうさえない男だった。ある日、ハッタリで手にした仕事で、取材へ出掛けるが、船が遭難し、小人の国へ迷い込んでしまう。そこでは“大きな体”のガリバーは人生で初めて頼りにされ、つい自分は大統領だと嘘をついてしまう。国中の人気者になったガリバーだが、あることがきっかけで信頼を失うことに。果たしてガリバーは体の大きさだけでなく、本当のヒーローになれるのか!?(AMAZON解説より)』
「ナイトミュージアムのスタジオが贈る3Dアドベンチャー超大作」という触れ込みでしたが、まあそこそこの映画でした(自宅で鑑賞したのであくまで2Dですが)。確かに細部まで凝ったリリパット王国のCGはなかなか見事でしたし、それでなくともメタボのジャック・ブラックと小人との対比はとても面白かったです。
ただ、ストーリーがありきたり過ぎて少々退屈でした。ジャック・ブラックらしい細かい下世話なギャグ、アメリカン・ジョーク、スターウォーズ、タイタニックなどをパロった劇を見せるハリウッドネタなど、お笑いの要素はそこかしこに仕込まれているんですが、残念ながら不発弾も結構多かった。
ダメ人間が成長していき、片想いの相手と恋仲になるのはハリウッド喜劇そのもので、悪くは無いのですが意外性も無い。それもあっさり成就し過ぎ(w。それでいいじゃないかと言われそうですが、ジャック・ブラックがやるならもう少し破天荒なものが見たい。
まあ、ご自宅でお気楽な映画を見て退屈しのぎをしたい向きにはいいと思います。映画館では当然3Dを売り物にしていたわけですが、この内容で3Dにしてもなあ。多分見た人は「金返せ」状態だったのではないでしょうか。
ということで、単純なプロットとこれでもかと仕込まれたギャグはいかにもアメリカ人向きだなあ、と思わせてくれる作品でしたが、拙ブログで評価するとなると、まあイマイチというところです。
評価: D: イマイチ
((A: 傑作、B: 秀作、C: 佳作、D: イマイチ、E: トホホ))