ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ラグマヨ! ~ラグビーW杯展望~

Dancarter
(Dan Carter, NZ All Blacks)
 久々の更新になります。まずは今回の台風12号の被害御見舞い申し上げます。久々に当地ももろに直撃されましたが、縦断していった昨日私は終日某所で当直室に閉じこもっておりました。

 窓を叩く激しい雨音をバックに適当にテレビをザッピングしておりますと、「ラグマヨ!」という番組に当たりました。今回が5回目でこの回から全国放送になったそうです。名前から想像されるとおり、ブラックマヨネーズが司会でラグビーを紹介する番組で、特にいよいよ今週末から始まるラグビーワールドカップ2011を視野に入れているようです。

 ブラマヨの小杉・吉田と昨季で引退した大畑大介さんの掛け合いはなかなか面白く、内容も初心者のためのルール解説から始まり、苦難の歴史、そして今回のW杯の展望となかなか充実しておりました。

 ジョン・カーワン・日本代表ヘッドコーチのコメントも流れていましたが、何と、

「クウォーター・ファイナル進出を目指す」

と語っておられました。ラグビーをあまりご存じない方なら、それくらいの気概・覚悟があって当然だろうと思われると思いますし、実際ヘッドコーチがそれくらいの目標を掲げないと選手もついてこないと思います。

 が、、、、、

現実はとてつもなく厳しい。普通のラグビー・ファンならそれはなんぼなんでも無理やろ、と考えて当然だし、世界からみれば冗談も程々にしろ、と鼻で笑われてしまうのがオチ、と言うのが正直な今の日本の立場なのです。日本の入っている組を紹介しましょう。ちなみに上位2国が決勝トーナメントに進出できます。

ニュージーランド
フランス
トンガ
カナダ
日本

の5国です。なにしろ開催国であるニュージーランドオールブラックス)とフランスが強すぎて、最も波乱のありえない組だと言われております。日本がこの二国に勝てる確率は天文学的に低いと言わざるを得ません。

 特にオールブラックスには南アフリカのW杯で145点という過去のW杯史上で最高(最悪)の得点をとられております。しかもその試合、オールブラックスは主力選手を温存し、ベストメンバーではありませんでした。

 正直なところ、トンガカナダに2勝すれば世界から「番狂わせの健闘」と称賛されると思います。カーワンも本心はそれを狙っていると思いますが、それとて決して可能性は高いとはいえません。私は良くて1勝3敗、4敗もありえないことではない、と思います。とにかくトップリーグという組織を立ち上げて世界に伍せるように強化してきた成果を少しでも見せて欲しい、と思います。

 最後に各試合の展望と希望を書いてみます。

ニュージーランド: おそらく今回もベストメンバーでは来ないと思います。それでも勝てる要素は無いでしょう。とにかく145点の半分の70点くらいの失点で抑えられたら大健闘でしょう。せめてもそれを望みたいです。

対フランス: この試合を想定した先日の対イタリア戦で善戦したので手ごたえは感じたようですが、だからと言って金星を期待できるほど甘くは無い。相手も初戦ですからベストメンバーで来るでしょうし、ダブルスコアは必至、それ以内に抑えられれば大健闘でしょう。

対トンガ: このところトンガには勝っているので期待を持てる、と言いたいところですが、W杯になるとトンガは信じられないくらい強くなります。W杯のトンガに勝てたら本当に日本は強くなったと言えるでしょう。でも正直なところ、勝てる確率は20%くらいかなと思います。

対カナダ: 前回のW杯でノーサイド寸前に同点に追いついたのは記憶に新しいところ。その時より力関係は日本の方がやや強くなっていると思います。唯一勝てる可能性を期待できる相手です。でも相手もそう思っているはず(苦笑。少なくとも簡単に勝てる相手ではないので死力を尽くして勝ちをもぎとって欲しいと思います。