ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

大阪ハイエンドオーディオショウ2010(1)

Stellavox3
( Stellavox 三浦孝仁氏講演 )
 この週末に大阪心斎橋で大阪ハイエンドオーディオショウ2010とオーディオセッションin Osaka2010が開催されていました。3年前に体調を崩して以来ご無沙汰していたのですが、昨日は久々に出かけてきました。オーディオは不況産業と言われつつやっぱり昨日も結構な人出。で、やっぱり会場の人いきれと廊下でスパスパ吸われるタバコの臭いとに参ってしまいまして、ハイエンドオーディオショウの方だけで4時間ほどで退散してきました。

 ま、傳信幸先生監修のSACD「NOBU'S SELECTION」を買えただけでも収穫でしょう。昨日は帰ってからばたりと倒れこんでこればっかり聴いていました。ロジャー・ウォーターズの曲はダメモトで交渉したら意外ににあっさりOKが出たそうですが、傳先生の選曲の中でもとりわけ良好なDSD録音となっておりました。と言うわけで今朝は久しぶりにLP「ヒッチハイクの賛否両論」を引っ張り出して聴いております。

 閑話休題、そんな具合ですから昔みたいに「機器の個性、特徴を聴き分けてやるぞ」な~んて気張ったところは今回は微塵もなく(笑、ふらふらと各部屋を見て回り、座ってぼ~っと

「ああ、ええ音やなあ」

と聴いておりましたので、今回はどこのブースもとても印象が良い(笑。というわけで、全然当てにならないチョイ聴き寸評試聴記です。

1: 太陽インターナショナル

Taiyo1
 旧大場商事ですので、いつもの2Fの大部屋をStellavoxさんとシェア。唯一講師講演を通しで聴かせて頂きました。講師は柳沢功力先生。
 システムは送り出しがdCSスカルラッティ・システムにJRDGのプリCriterionと新パワーアンプ625。これでAvalonのISISをドライブするのですから、総額2000万円超と言うお値段。もとへ、音が悪かろう筈が無い。群を抜く音質と音像のリアルさで圧倒的なプレゼンスでした。

 柳沢先生の選曲も良かったのでしょう。幸田浩子の天上から降り注ぐようなコロラトゥーラ・ソプラノの美声、外山啓介ラフマニノフのピアノの等寸大のスケール感、カウントベーシーオーケストラのビッグバンドジャズの手を触れられそうな実体感、咆哮する金管楽器。良いものを聴かせて頂きました。

2: Stellavox Japan

Stellavox2
 最初に入った時はVivid Audio G2 Giya(写真のブルーのSP)のデモをやってました。アナログの送り出しも真空管アンプブリンクマンでした。先日のルーツさんの試聴会では今一つ眠りから覚めていないようなブリンクマンでしたが、今回はしゃっきりかっちりした実体感のある良い音を出していました。

 で、初めて聴かせて頂いた一風変わった造形のG2 Giya、ノーチラスを設計したローレンス・ディッキーが作った典型的な「SPの存在が消える音」と言う噂でしたが、そこまでは残念ながら分かりませんでした。普通に良い音。

 2回目に入った時は三浦先生(冒頭写真)が講演されていました。SPはオーディオマシーナのPure System Mk II。先日もリポート(上記リンク)しましたがフォステクスのユニットと堅牢な筐体からS/N比が高くカラレーションの少ない透明感のある音が出ていました。ちょっと太めの音像はやっぱりブリンクマンの特質か。

 長くなってきたので今日はこの辺で。