ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

時をかける少女

時をかける少女 通常版 [DVD]
はむちぃ: みなさま、こん**は。本日の映画レビューは今最も勢いのある女優にしてゆうけいもはまっております仲里依紗様主演の実写版「時をかける少女」でございます。
ゆうけい: 奇しくも今日10月18日が仲ちゃん21歳の誕生日でございます、ハッピーバースデイ!とは言え、細田守のアニメ版「時をかける少女」の主人公役の声優を仲ちゃんがやったのは記憶に新しいところですが、そのまんま実写版の主人公にするという安直な企画は一体誰か考えたのか、谷口正晃なんて監督全然知らんぞ、と突っ込みを入れさせていただきたい。
は: 確かに原田知世様命のご主人様としては腹立たしいでございましょう。それもアニメではかつての原田知世様の役柄芳山和子の姪役、今回は娘役という安直な設定ですから。。。
ゆ: 楽しみですな(笑。
は: はあ?
ゆ: 仲ちゃんですからいいんじゃないっすか(^。^)、大体から原田知世はもう芳山和子に未練も思い入れも無いようですしね。
は: これですからもう(嘆息、さっさと映画紹介に参りましょう。 

『2010年日本映画

監督:谷口正晃
原作:筒井康隆
脚本:菅野友恵

キャスト: 仲里依紗中尾明慶、安田成美、青木崇高石橋杏奈、他

高校卒業を目前に控えた芳山あかりは、母・和子が薬学者として勤める大学にも無事合格し、新たな生活に胸を弾ませていた。ところが、和子が交通事故に遭い事態は一転。「過去に戻って、深町一夫に会わなくては・・・」と必死に訴えながら昏睡状態に陥った母の願いを叶えるため、和子が開発した薬を使って1972年4月にタイム・リープすることを決心する。時空を飛び越え到着した過去の世界は、なんと1974年2月。間違えて行くべき場所から2年も経った時代に飛んでしまったあかりは、そこで偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太とともに深町一夫探しを始める。四畳半一間のアパートに同居し涼太の映画製作を手伝ううちに、やがてあかりは涼太に恋心を抱き始めるが・・・。

(AMAZON解説等より)』

は: 意外に良くできた青春映画でございましたね、原作及びオリジナルの映画版の設定を忠実に踏襲しつつ、うまく伏線を張りつつのタイムトラベルものにもなっておりましたし。
ゆ: 仲ちゃん、時もかけますが2010年でも1974年でも良く走りますねえ(笑。まさに「時空をかける少女」ですな、走る姿から若さがきらきら零れ落ちて来るようで、大変美味しゅうございました。
は: 岸朝子さんですかあんたは(-_-;)。
ゆ: まあ冗談はともかくとして、前田有一が超映画批評でつけた50点は辛過ぎますねえ、余程不機嫌な時に観たんでしょうか(苦笑。
は: 確かに主人公が過去に飛ぶ経緯がかなり無理矢理だったり、父親の設定が安直だったりはありますが、、、
ゆ: まあそれはこういうタイムスリップもののお約束みたいなもんですし、原作をうまく利用しつつ微妙にずらせ、その中で芳山和子のその後を描きつつ、娘を主人公にして母と同じ時代でほのかな恋と悲しい別れを体験させる、無名の監督にしては良くがんばったなと思いますけどね。
は: 監督としては初の本格的デビューだそうですが、調べてみますと黒木和雄根岸吉太郎井筒和幸滝田洋二郎等々錚々たる監督の助監督をされておられたそうでございます。
ゆ: なるほど、下積み時代の経験が生きているというわけですか。メイキングを見ても自らぐいぐい引っ張っていくというよりは俳優さんの個性、意見を尊重するタイプのようですね。

は: さてその俳優さんですが、とにもかくにも仲里依紗様。
ゆ: 良く走りますね(笑。
は: もうええっちゅうに(怒。
ゆ: いやあ若さがはじけていて、おっとりお嬢様タイプだった原田知世と好対照でいいんじゃないですかね。
は: メイキングで監督が「リハーサルを重ねるのを好まず、自分でイメージを描いて一発で決めるタイプ」だとおっしゃってましたね。
ゆ: 仲ちゃん、意外に天才肌なんですね。
は: 男優陣も仲様を盛り上げるべくがんばっておりましたが?
ゆ: 中尾明慶君、青木崇高君、昭和の我々と同世代の青春期は知らないはずなんですが、まずまずうまく演じていましたね。それに比べると芳山和子の今を演じる安田成美や高校生時代を演じる石橋杏奈はイマイチかなあ。
は: 原田知世様のその後にしては物足りないと。。。
ゆ: いやいや、原田知世はもうこのシリーズと関わりを持つべきではないし、それ以前に14歳デビュー時の映画ですから彼女自身が大根もいいところでした(苦笑。仲ちゃんの方がよっぽどうまいです。あくまでもこの映画での演技に関してあんまりうまくないなあと思っただけですよ。

は: 音楽は懐かしかったでございましょ。
ゆ: 「神田川」のベタさはともかく、吉田拓郎の「春だったね」は泣けますなあ。音符と歌詞が一致しない、ボブ・ディランをまんま真似した様な歌でしたねえ(遠い目(゜.゜)、今も楽譜を持ってるしコードくらいは弾けますよ。
は: と言ったら奥様に「いらんいらん」と一蹴されましたね(笑。
ゆ: これこれはむちぃ君、それはイワン雷帝
は: おっと、久しぶりのパターン。と言うところで採点参りましょうか。
ゆ: 仲ファンや時かけファンならずとも、笑わせどころと泣かせどころのツボは押さえた佳作と思います。是非どうぞ。

はむちぃ: 70点
ゆうけい: 73点