ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

のだめカンタービレ 最終楽章 後編

のだめカンタービレ 最終楽章 後編 スペシャル・エディション [DVD]
はむちぃ: 皆様こん**は、本日の映画レビューは「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」でございます。原作コミックスは毎回記事として取り上げておられたご主人様でございますが、映画で取り上げられるのはこれが最初にして最後となります。
ゆうけい: 実を言うとTV版を含めてずっと映画も見てはおるんですが、さすがにあの内容ですと○○らしくて批評する気にも採点する気にもなりませんからねえ。まあ最終編くらいは長くのだめに付き合ってきたものとして、一応やらないかんかなと。ランランマングースに対抗してパンダの着ぐるみ着て出てくるらしいですからな(笑。
は: 出て参りません、ピアノの吹き替えでございます(ーー;)。
ゆ: まあとにもかくにも最終話を前編後編に分けて二回も映画館に足を運ばせようというあこぎな企画、はむちょい君紹介お願いします。
は: はむちょいではございません、はむちぃでございます、トホホ。今日は先が思いやられますが、参りましょう。

『2010年 日本映画
製作:フジテレビジョン講談社アミューズ東宝・FNS27社
制作プロダクション:シネバザール
配給:東宝

スタッフ:
原作:二ノ宮知子
総監督:武内英樹
監督:川村泰祐
脚本:衛藤凛

キャスト:上野樹里 玉木宏  瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士 ベッキー 山田優 なだぎ武 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人 他

離れ離れに暮らすことになった、のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)。そんな矢先、エリーゼ吉瀬美智子)は千秋に、孫Rui(山田優)との共演話を持ちかける。千秋がヨーロッパデビューを飾ったウィルトール・オケとの競演だ。一方、のだめはなんとか千秋に追いつくべく、ピアノレッスンに励む日々。だがオクレール先生からコンクールの許可がなかなか下りない。焦りを感じはじめる、のだめの元に、峰(瑛太)と真澄(小出恵介)が突然現れた。ヴァイオリンコンクールに出場する清良(水川あさみ)を秘かに応援するためだ。久々の再会に、千秋の姿も。すっかり意気投合したフランク(ウエンツ瑛士)やターニャ(ベッキー)、黒木(福士誠治)らを伴い、一行はコンクール会場へむかう。のだめはコンクールのピアノ部門で聴いた「ラヴェルピアノ協奏曲」に心奪われ、いつか千秋と競演する時に演奏したいと心に決める。しかしこの曲こそ、千秋がRuiと共演する演目だったのだ。

AMAZON解説より)』

は: 最終楽章後編は前編とうって変わって真面目な作りでございましたね。
ゆ: 真面目と言うか暗いと言うか。。。まあ、おふざけが過ぎた前編よりはましな作りでしたね。それにしても原作がそうなんで仕方ないんですが、千秋がひたすら一人で悩みまくって独白しまくっておりましたな。それだけで映画を引っ張るのはなかなか苦しい(^_^;)。
は: グダグダで終わってしまった原作の雰囲気をそのまま映画に移植してなおかつフィナーレはガラッと変えてまいりましたね。
ゆ: だから余計に頭が混乱しますな。もうDVDになってる段階だからネタバレしてしてしまいますが、原作だとのだめがミルヒーとの共演により一挙に形勢逆転して千秋と立場が入れ替わってしまい、最終的には心を通わせながらも二人は別の道を歩んでいきます。それが映画ではミルヒーとの共演で燃え尽きてしまったのだめを千秋が必死で自分の元に取り戻してハッピーエンド
は: 映画でございますからこういう終わり方もありでございましょう。
ゆ: それはそれで良いと私も思うんですけど、

今更のだめと千秋の離れてくっついてで120分の映画を作ってしまう

というのは幾らクラシックの名曲を豪勢に散りばめてあるとはいえ、あんまりといえばあんまりな(苦笑。結局何のために前編・後編に分けたのかと言えば

興行収入を倍にするため

と言うセコイ魂胆しか見えてこないところが原作のファンとしてはちょっと悲しいですな。
は: 一応日本編からのオールスターが登場はいたしますが。。。
ゆ: おのぼりさんで(笑。清良もあれだけウィーンで一人で頑張って結局峰君恋しさに日本へ帰っちゃいますからねえ。映画だといろんな機微を大幅に省略してありますからちょっと浅い人間に見えちゃいますね。

は: まあ内容の吟味はそれくらいにして俳優陣にまいりましょうか。
ゆ: 内容が真面目になったので上野樹里の演技力がやっと垣間見えましたね。相変わらずのキャラクタ設定の中でですが、上手く心情の機微を演じていたと思います。
は: 前々からご主人様がおっしゃってますが、のだめのヘンタイ演技のイメージが定着しないで欲しい俳優さんですね。
ゆ: そうそう、それにピアノのあて振りも凄く堂に入ってて感心しました。はるかにランクが上であるはずのソン・ルイを演じる山田優がかわいそうになるほど(^_^;)。
は: 他には?
ゆ: 特に(笑。いや、一人だけ彗星のごとく現れた天才がおりました。
は: ひょっとして「幽霊学生」ヤドヴィのアフレコの

蒼井優

とか言うんじゃ。。。(-_-;)
ゆ: 。。。。。(^_^;)
は: やっぱり。
ゆ: 「亀は意外と速く泳ぐ」再びですな、スズメ(上野)とクジャク(蒼井)の共演は(嬉。
は: 実際競演されていたのはエグランティーヌ・ランボヴィルという方でございます(-.-)
ゆ: 長い名前やな。まあ「亀は意外と」のラストではクジャクがパリで警察に捕まって留置所に入れられてたから、ストーリーの整合性は取れているんじゃないかと(笑。
は: 全然関係ございません(--〆)。
ゆ: まあ、あんだけの豪華俳優陣で特にほめるところも無いんだからこれくらいのフェイクは許してもらいましょう(苦笑。

は: 音楽に関してはどうでございました?
ゆ: まあそれに関してはコミックスの巻単位でやってましたから今更いいかと。一点だけ、ラン・ランの弾くショパンピアノ協奏曲第一番のピアノに関しては、のだめのイメージを大事にして自由闊達に弾いているのはさすがだな、と申しておきましょう。

は: では採点でございます。本来は前編・後編合わせての採点となりますがいかがいたしましょう?
ゆ: 採点不能となりますんで後編だけでいきましょうか(-_-;)。

はむちぃ: 65点
ゆうけい: 62点