ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ゼロの焦点

ゼロの焦点(2枚組) [DVD]
はむちぃ: 皆様お久しぶりでございます、ゆうけいの体調の関係で久々の更新となりましたが本日は久々の映画レビューでございます。
ゆうけい: 私のことをフェニックスと呼んでくれたまへ。
は: またまたアホな事を、しんどい時はぐうの音もでないくせにちょっと回復してきたらこうなんですから(--〆)。
ゆ: 早く映画館に行けるくらいになりたいものですな~(泣。
は: 「Flowers」の封切りも間近でございますし。
ゆ: そうそう、蒼井優田中麗奈日本を代表する二大女優の共演ですからな(^^♪。
は: 世間的には鈴木京香竹内結子広末涼子仲間由紀恵の4名方の方がビッグネームと存じますが(;一_一)。という訳でございまして、本日の映画レビューは広末涼子様主演の「ゼロの焦点」でございます。
ゆ: 何ゆえ今頃松本清張さんの古い作品を?
は: 生誕100周年記念という事でございます。
ゆ: まともな映画ネタをひねり出せない邦画のあがきを見るようですな(毒。
は: またそんな毒を吐くんですから、ご主人様のデトックスの為にあるんじゃありませんよ、このレビューは。
ゆ: 半分そういう気もするが(笑。まっ、中谷美紀木村多江と言うお二方の名前はそそりますし、まあ見てみましょうか。でははむちぃ君。映画紹介お願いします。
は: かしこまりました。 

『2009年日本映画

スタッフ:
原作:松本清張
脚本:犬童一心 中園健司
監督:犬童一心
音楽:上野耕路

キャスト
広末涼子 中谷美紀 木村多江
杉本哲太 崎本大海 野間口 徹 黒田福美 本田博太郎
西島秀俊 / 鹿賀丈史

松本清張の傑作ミステリー『ゼロの焦点』を映画化!仕事の引継ぎのため、金沢に戻った鵜原憲一(西島英俊)が失踪。彼の足跡をたどって金沢を訪れた妻・禎子(広末涼子)は、そこで憲一のかつての得意先である会社の社長夫人・室田佐知子(中谷美紀)と、受付嬢の田沼久子(木村多江)の二人に出会う。一方、憲一の失踪と時を同じくして連続殺人事件が発生。その被害者は全て憲一に関わりのある人物だった…。(AMAZON解説より)』

は: 良く練りこまれた脚本、昭和30年代を忠実に再現したセット、CG、そして3大女優の火花の散るような演技と犬童監督の緻密な演出、見事でございました。
ゆ: さすが2時間ドラマの原点とも言える作品、北陸の断崖絶壁が嫌と言うほど出てきましたな(笑。
は: 船越英一郎様のトイレの宣伝ではありませんが、波もこれでもかと波頭を砕けさせておりましたね(苦笑。
ゆ: ということで、とても丁寧には作ってありましたがTVの二時間ドラマでもよかった気はしますな、まあDVD借りといて言うのもなんですが(^_^;)。

は: 三大女優の共演はいかがでございました?
ゆ: 中谷美紀、怖かったですね~(爆。いやあ歴代の室田佐知子役の中でも出色でしょう。TVでやった奈良岡朋子さんがとても印象に残っていますがそれに匹敵しますね。木村多江さんは本当に薄幸の女性役をやらしたらピカイチ!
は: 演技もさることながらその雰囲気で見せてくれますね。
ゆ: 野村芳太郎版の有馬稲子さんと比肩しうるんじゃないでしょうかね。
は: さて、広末涼子様の名前が出てきませんが?
ゆ: う~ん、なんと申しましょうか(^^ゞ、結構良い演技はできるようになったと思うんですが、あの舌足らずな声がどうにもいけませんねえ、あの声でのナレーションをずっと聞かされるとイラッとくると言うかなんと言うか(大汗。
は: まあ好みの問題もございましょうけれどそれなりに評価できると?
ゆ: 他のお二人に比べると苦しいのは苦しいんですが、まあそうしときましょう。それにしてもこのDVDのジャケットはひどいセンスですな(--〆)。

は: 先ほどから申されておられますように、この作品は一度映画化されておりますが、それと比べていかがでございました?
ゆ: 1961年という制作年ですから内容もあの時代にはまだまだ鮮烈でしたし、何といっても巨匠野村芳太郎監督渾身の名作でしたから、今回犬童監督や主演俳優がいくら頑張っているとはいえあのレベルには達していないかな、と。
は: そのかわりに今回はラストシーンに今の時代を盛り込んで無言のメッセージを発しておりましたね。
ゆ: 確かに。女性首長は今では当たり前の存在になり、雇用機会均等法が成立している今の社会は、室田佐知子たちの目指した女性の地位向上は欧米と比べるとまだまだとはいえあの時代には考えられない程進んだと思います。しかし一方で「援助交際」と称して平気で自ら春を売る若い子たち、学校へ行けずに文盲だった田沼久子と違って義務教育で学校へいけるのにちっとも勉強せずにTVの画面の向こうで無知を晒し続ける若い子たち、今の女性たちを見て今回の主人公の女性たちはどう思うでしょうね。
は: もちろん今の時代に生まれれば彼女たちの人生も全く違っていたのでしょうけれども、確かに考えさせられますね。では採点でございます。

はむちぃ: 71点
ゆうけい: 68点

お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m

にほんブログ村 映画ブログへ