ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

キラー・ヴァージンロード

Kvr
はむちぃ: 皆様こん**は、今日の映画レビューは邦画に戻りまして、岸谷五朗様初監督作品の「キラー・ヴァージンロード」でございます。
ゆうけい: 何度か映画館でトレイラーを観たんですが、まあ理屈抜きに笑って楽しめそうなので仕事の疲れを徒労取ろうと思って借りてきました。
は: 随分思わせぶりな消去線でございますが。。。まずは映画紹介に参りましょう。

キラー・ヴァージンロード 通常版 [DVD]

『 2009年日本映画 配給:東宝

スタッフ:
監督・脚本:岸谷五朗
主題歌 「旅人」/福山雅治 岸谷五朗初監督作品!

キャスト:
上野樹里木村佳乃
寺脇康文眞木大輔小出恵介
田中圭中尾明慶 / 高島礼子北村一輝北村総一朗

上野樹里×木村佳乃の2大女優で贈る
結婚したいオンナと死にたいオンナのフルスロットル・ムービー!

ストーリー:
幼い頃からドジっ子で、なにをやってもビリッけつ。「どん尻ビリ子」という不名誉なニックネームのOL・沼尻ひろ子(上野樹里)は、ついに幸せの一番乗りを手に入れた。職場のお局さんや同僚を差し置いて、リッチなイケメンと、めでたくゴールインすることに♪…そんな幸せ絶頂のひろ子が、結婚式の前日に人生最大最悪のドジをやらかしてしまう!なんと、アパートの大家さんを誤って殺害してしまったのだ!?両親のいない自分を育ててくれた、余命わずかのおじいちゃんのためにも、絶対明日の結婚式に出て、ウエディングドレス姿を見せてあげなきゃ。どうしても「結婚したい女」ひろ子は大胆な行動に出た。(AMAZON解説より)』

は: う~ん、どうにもこうにもハチャメチャな映画でございましたね。まあそれが魅力といえば魅力でございますが。
ゆ: 予告編の方が面白かったな(苦笑。あのテンポでガンガン行こうぜ学生さ~ん♪
は: auのCFお好きでございますねえ(-_-;)、学生さんではなくて岸谷五朗様でございましょ。
ゆ: そうそう、その岸谷五朗さん、やっぱり自身のルーツであるSETスーパーエキセントリックシアター)の感覚で映画を撮っちゃったんでしょうねえ。
は: スラップスティック・コメディを一幕一幕継げる感覚で撮っていますよね。
ゆ: そのつなぎが予告編ではスピード満点だったんですが、実際映画を観てみると、シーンによっては冗長過ぎたりチープすぎたり各場面のクオリティがばらばらな上、シーン間のつなぎにもたついてギクシャクしていましたね。
は: その為こういうコメディの一番の命であるスピード感を損ねてしまっていると。
ゆ: そうそう、で、その結果演劇好きの悪ふざけとしか見えない映画になってしまったのが残念です。唯一感心したのは導入部の訳の分からないシーンの謎解きくらいですかね。解けた後のトホホさにはまたまたがっくり来ましたけど。

は: さて、この映画、上野樹里木村佳乃という旬の二大女優共演というのがこの映画の売りなんですが?
ゆ: この程度の映画で共演されてもねえ(苦笑。上野樹里は相変わらず「のだめカンタービレ」のノータリン的な演技を求められているのが可哀想ですねえ。本人が好んで演じているのなら仕方ないし、確かにあんな役がハマり役として成立するのは彼女ならではなんでしょうけど、ちょっとね。
は: 「虹の女神」や「サマータイムマシンブルース」のような演技も出来る方ですからね。
ゆ: 個人的にはあのような演技の映画を観たいんですけれどもね。
は: コメディエンヌとしても「亀は意外と速く泳ぐ」を過去に紹介しておりますが?
ゆ: 確かに今回の作品と同じような絡みを蒼井優とやってましたが、あっちの方が彼女の真のコメディエンヌとしての個性を引き出していたように思いますね。それに比べるとこの作品は安易にのだめ的演技によりかかっていて、やっぱり監督としての力量に三木さんとは差がありますね。

は: 一方の木村佳乃様はいかがでしたでしょうか?
ゆ: はじけてましたね(笑。過去に見た映画では美人過ぎて面白く無い人だなあと思ってましたけど、結構器用ですね。
は: 某金融機関のCFでちょっとその片鱗を見せておられすよね。
ゆ: 岸谷さんもそれを見てキャスティングしたのかもしれませんね。それにしてもよくあの脚本であのアホキャラでOKしたなあ(苦笑。

は: 男優さんはいかがでしたでしょうか?
ゆ: 小出恵介をはじめ、そこそこの男優さんは使っているんですが、まあどうでもいいような扱いですな、寺脇康文をあんな風に演じさせるのは仲間内意識あってのことなんでしょうけど、俳優が初監督をする時に往々にして見られる馴れ合いみたいなのは見ていてあんまり良い感じはしないですねえ。

は: というわけでございまして、映画館でお金払って観られた方にはちょっと気の毒だったかもしれませんが、DVD借りてのほほんと観るにはお手ごろな映画かもしれません。
ゆ: 言うねえ、はむちぃ君(笑。殺人、過失傷害(含致死)が3件、自然死が1件ある割には、馬鹿馬鹿しくもカラッとしてるのが唯一の救いですね。のだめ的な上野樹里が好きな方、木村佳乃のはじけっぷりを鑑賞したい方は是非どうぞ。

は: では恒例の採点です。あまり高得点は期待出来そうもありませんが(^_^;)
ゆ: まっ、ハート・ロッカーの後に点数をつけやすい映画を持ってきて正解ですわ、ティム・バートンのアリスでなくて良かったです(笑。

はむちぃ: 50点
ゆうけい: 38点

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