ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

Soldier Of Love / Sade

Soldier of Love
 SADEの新譜が届きました。Liveが2002年に出ましたが、オリジナルアルバムとしては前作の「Lovers Rock」が2000年でしたから、実に10年振りの新作です。この発表ペースで彼女の新作をレビューできる幸運に恵まれた事を神に感謝します(笑。

1. The Moon and The Sky 
2. Solider of Love 
3. Morning Bird 
4. Babyfather 
5. Long Hard Road 
6. Be That Easy 
7. Bring Me Home 
8. In Another Time 
9. Skin 
10. The Safest Place

 ご存知ない方のために一応解説しておきますと「Sade」というのはバンド名です。だから「彼女の新作」と言うのは厳密には誤りなんですが、まあニアリーイコールです。メンバーは1984年のデビュー作「Diamond Life」から一貫して

Sade Adu (vo)
Paul Spencer Denman (b)
Andrew Hale (kbd)
Stuart Matthewman (g, sax)

の4人。スムースジャズ的な音楽に、Sade Aduのややハスキーでゆったりとしたボーカルをかぶせていくという路線を貫いています。前作「Lovers Rock」では少しブルースやソフト・ロックぽいアレンジもありましたが、大ヒットしたのはやはり今までの路線の延長線上にある「By Your Side」でした。

 そしてSadeが歌うのはいつも「」。これも不変のテーマです。もちろん男女の恋が中心ですが、それよりもっと広い人類愛や神への愛を含めた普遍的な愛について彼女は切々と歌い上げていきます。1992年の作品「Love Deluxe」中の「Pearls」においてソマリアの路上で真珠を拾う女性を歌ったのが政治的メッセージ性を含んでいましたが、それでも歌詞全体を貫いていたのはやはり「愛」であったと思います。

 本作でも、ゆったりとたゆたう様なギターのイントロから始まる美しいオープニングナンバー「The Moon And The Sky」、極限 までそぎ落とした短い歌詞が印象的な「Morning Bird」、マイナー調の曲が続く中で、「坊や、事はそんなに簡単じゃないのよ」と 言いつつホッとさせてくれるような「Be That Easy」、一点してヘビーな歌詞の「Bring Me Home」、 歌詞中のMichaelとは誰の事なのかが気になる「Skin」、そして

Your Love's In A Sacred Place
The Safest Hiding Place

と愛を歌うラストナンバー「Safest Place」まで、完全にファンが望むSade像そのもの。音楽的にはタイトル曲「Soldier Of Love」にちょっとビートを効かせたりしていますが、基本的にはギターをメインにした前作の路線を踏襲しています。Sade AduがJamaicaに移住した影響も多少は感じられますが、やっぱり「SadeSade」です。先日の「デリコはデリコ」と同じ(笑。新作を出すスパンの長いグループほど音楽性は変わらないという事なのでしょうかね。

 変わらないといえば変わらないのがSade Aduの美貌。デビュー当時彼女に比肩できるのはKate Bushくらいだろうと思っていましたが、Kateは子供も生まれ風貌にもそれなりの年齢を感じますが、彼女は全く変わりませんね。デビュー時から確実に26歳は年を重ねているはずなのですが、それが信じられません。彼女は女性版ドリアン・グレイなのでしょうか?

 まあ冗談はさておき、とりあえずSadeが好きな人には、Sadeが美しいままで今まで通りの音楽をやってくれている「偉大なるマンネリズム」に感謝する他ありません。さて、次回作までこのブログは続いているでしょうか、そしてSadeの美貌や如何に(笑?

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