ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

THIS IS IT

Thisisit
はむちぃ: ご主人様、健康もすぐれませんのにまた映画鑑賞でございますか?
ゆうけい: こんにちは~ マイコー・ジャクスンですぅ、なんてね!(ものいい吉田サラダ風)。
は: 。。。。。(;一_一)
ゆ: まぁまぁそう怒らんでも(^_^;)、実はこの前映画館でマイコーの「THIS IS IT」のトレイラーを見て驚いたんだよ。
は: マイケル・ジャクソン様がお亡くなりになって幻となったロンドン公演を、リハーサル映像の編集によってスクリーン上で再現する試みの映画でございますね。
ゆ: そう、あの様な亡くなり方をしたものだから廃人寸前だろう思っていたマイコーが往年の切れを失っていないステージ・リハをしているなんてにわかには信じられないでしょ、これは全編観て確かめなくてはと思っていたんだ。
は: おまけに期間限定で劇場用パンフレットも作成しないという潔さでございますからね。
ゆ: イエスアイドゥー(坂田師匠風)。
は: 相変わらず限定モノには弱いんですから(;一_一)。

THIS IS IT
製作年度: 2009年
製作国: アメリカ   上映時間: 111分
SONY Picures Entertainment

 2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。

解説: 2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の監督兼振付師で、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。コンサートを創り上げる過程では、偉大なスターであり才能あふれるアーティストでもありながらなおも進化を続けたマイケル・ジャクソンの素顔が垣間見える。
(シネマトゥデイ)』

は: こ、これは、確かにリハーサルだけの映像なんですが凄い出来栄えでございますね(驚。
ゆ: これだけの映像を残しておいてくれたスタッフに先ずは感謝したいですね、本当に貴重な映像だと思います。

は: 前田有一氏が構成と編集が突貫工事と大人の事情で明確なコンセプトを示していないのが残念と述べられておりますが?
ゆ: 確かにその通りなんですが、あれだけたっぷりとリハーサルシーンを詰め込んでくれれば文句は言えませんね。かえって余計な演出をしない分、MJファン、音楽ファンにとっては、好ましいと思いますよ。
は: この公演が本当に実現されていたら史上に残る素晴らしいコンサートになっていたでしょうね。
ゆ: 私が見た中ではマドンナのConfession Tourが最も完成された完璧なステージだったと思いますが、それ以上のものになっていたでしょうね。黒人のリズムセクションとキーボードが叩き出す強烈なビート、ステージに花を添えるブロンドの女性ギタリストやバックシンガー、ジュディス・ヒル、そしてオーディションで選ばれた超一流のバックダンサー陣、その全員がMJを尊敬し、彼の注文に機敏に応えていくさまは圧巻でこの映画のもう一つの見所でもありますね。

は: 用意されていたヴィジュアル・イフェクトも凄かったようですね。
ゆ: 当時ジョン・ランディス監督を起用して完成されたショート・ムーヴィーとしてMTVブームを作った名作「スリラー」の新作3D映像は是非見てみたかったですね。それに「スムース・クリミナル」用に用意されたおそらく禁酒法時代のシカゴを舞台にしたモノクロのアクション・フィルム、そして「アース・ソング」に於ける自然破壊に対するマイケルの怒りがこめられた壮大な映像美、どれをとっても断片的ではあれ、蝶一級品の映像ですから完成されていたら会場を圧倒したでしょうね。
は: 蝶一級ではなくて超一級でございます(-.-)。ちなみにこの意味は是非映画をご覧になってお確かめくださいませ。
ゆ: MJはこのコンサートをきっかけとして

「4年で自然破壊を食い止める」

と豪語していますね、これにはさすがに苦笑せざるを得ませんでしたが、彼の熱意だけは十分に理解できましたし、それだけの影響力をまだ行使できる人間であったという事も実感しました。

は: さて、そのマイケル様のパフォーマンスはいかがでございましたでしょうか?
ゆ: 少なくともステージの一定の面積内においての歌唱力とダンスの切れはさすが「King Of Pop」、超一流品でいささかも衰えていませんでしたね。
は: スタッフも彼は音楽とライブの全てを知り尽くしていると感嘆の声をあげておられました。
ゆ: ただ顔のアップはやはり痛々しかったですし、殆ど脂肪が無いんじゃないかと思う程やせ衰えた体で果たして本番を最後まで演じきる事ができたかどうか。。。

は: 選曲はほとんどベスト集と呼んでも差し支えないセットリストでございましたね。
ゆ: 「スタート・サムシング」に始まって名曲のオン・パレード、そしてジャクソン5の曲まで取り上げるつもりだったようですね。「I'll Be There」を彼が歌った時には思わず熱いものがこみ上げて来ましたよ(ウルウル。
は: その曲中で挟まれたモノローグも感動的でございます。
ゆ: 最後には「マン・イン・ザ・ミラー」をもってきて感動的なカーテン・コールが予定されていたようですね。世界を変えたければ先ず鏡の中の自分から、自然破壊を食い止めるのも他人事だと思わず自分から、と言うメッセージをこめていたんでしょう。

は: と言うわけでございまして、リハーサル映像とはいえマイケル様の幻のコンサートを仮想体験できる貴重な映像でございます。
ゆ: 20世紀後半の時代のアイコンであった「King Of Pop」も近年は醜聞にまみれていましたが、その「Inglorious」を再び「Glorious」に転換できるだけの可能性を秘めたコンサートであっただろうと思えるだけのインパクトがありました。
は: それがかなわなかった事が悲しゅうございます。
ゆ: 冷静に現実を見据えればプロポフォルを使用して眠るなんて過激な事をしていたら、たとえ医師の過失で無くてもああなる事はいずれ時間の問題だったでしょう。
は: それだけのプレッシャーを感じながらも「人類愛」と「自然破壊を食い止める」為に再び彼は立ち上がろうとしていたのだとしたら、これはもうこの上ない美談でございますが?
ゆ: 巨額の借金問題などおそらく現実はそうそう綺麗事ばかりではなかったのでしょう。だからこの映像だけが残って再び伝説となった事が彼にとって、そしてファンにとっても良かった、と今は信じたいですね。

は: ところでCDは買われたんでございますか?
ゆ: いやいや、体調不良をおして映画館の大画面とサラウンド音を体感するために出かけたんですからね、家で聴く気にはならないですよ。皆さんも是非映画館でご覧下さいませ。特に近くにIMAXシアターがある方は必見です!

お気に召せばどちらでもポチッとお願いしいますm(__)m、マイコーファンは両方押しましょう(笑

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