ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

少年メリケンサック

少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]
はむちぃ: 本日のレビューは宮崎あおい様の「少年メリケンサック」でございますね、あおい様もお好みでございますか( 一一)?
ゆ: いやいや、あおいはあおいでも蒼井優一筋の私でございますから(^_^;)。
は: ちなみにお二人は大の親友だそうでございます(実話。
ゆ: まあ冗談はともかく、篤姫には全く興味なかったんだけど同時期に「闇の子供たち」のナレーションとかこの映画の主演とか、積極的にイメージの違う映画に挑戦しているんで、なかなか役者根性のある子だなとは思ってたんですよ。
は: それで、今回ご覧になろうと思われたわけでございますか?
ゆ: いやいや、今回はどちらかというとクドカン宮藤官九郎)の線です。先日「サマーウォーズ」を観にいった時にクドカンの「カムイ外伝」のトレイラーが出来ててね、そう言えばこの「少年メリケンサック」をまだ観てないな、カムイ外伝の前にチェックしておこうかと思ったわけです。
は: 「舞妓Haaaan!!!」の次がこの作品でございますからね、では早速映画の紹介に参りましょうか。

『レコード会社OL・かんな(宮崎あおい)が、動画サイトで見つけた〈少年メリケンサック〉のライブ映像。そこには凶悪な絶叫パフォーマンスのイケメンが!!契約を取るために会いに向かうと、そこにはなぜか酔い潰れた50歳すぎのオッサン(佐藤浩市)が!!「これ誰っ!?」・・・かんなが見つけた映像はなんと25年前のものだったのだ。かんなの驚愕をよそに、〈少年メリケンサック〉の人気はネット上で大爆発!サイトはパンク寸前!全国のライブツアーが次々と決まっていく・・・。このまま出たら暴動必至。果たして、かんなと〈少年メリケンサック〉の命運は!???全国ライブツアーは成功するのか???

監督・脚本: 宮藤官九郎
キャスト:
宮崎あおい
木村祐一 勝地 涼 田口トモロヲ 三宅弘城 ピエール瀧 峯田和伸(銀杏BOYZ)
田辺誠一 犬塚 弘 哀川 翔 烏丸せつこ 中村敦夫
佐藤智仁 浪岡一喜 石田法嗣
ユースケ・サンタマリア
佐藤浩市

2009年、日本、「少年メリケンサック」製作委員会
AMAZON解説より)』

はむちぃ: 以前レビューいたしました「デトロイト・メタル・シティ」と同様のバンド・コメディでございますが?
ゆうけい: 正直言ってぱっとしない映画でしたねえ、「舞妓Haaaan!!!」で見せたスピーディーで人を喰ったコミカルなセンスも今回は空回りしている感が強いですね。これと比べるとDMCが良い映画だった気がしてくるくらいです(苦笑。
は: DMCも本作品もまあトホホと言えばトホホなストーリーではございますよね。
ゆ: DMCの場合、鬼マネージャー(松雪泰子)や、実はなよなよ渋谷系のヘビメタ・カリスマボーカリスト松山ケンイチ)のキャラが立っていたんで、話は馬鹿馬鹿しくてもそれなりに楽しくは観られたんです。
は: ところが今回はさえない中年パンク・バンドが主人公でございますから華が無いですね。
ゆ: そうそう、

「ブランクが長いわボーカルはヨイヨイだわで演奏ボロボロ」

という設定のために、途中ちょっとずつは上手くなっていくとはいえ、延々としまらない演奏を聴かされるハメになるわけです。パンクは演奏は下手でいいというのは、25年前の彼らの話であって、今の彼等が下手だと目も当てられません(苦笑。
は: それに苦労する宮崎あおい様の奮闘振りを見せる映画でございますからある程度仕方は無いのですが、
ゆ: 最後まで客を引っ張っていくにはかなり辛い脚本でしたねえ。佐藤浩市を起用してこれだけ冴えない映画を作るのはある意味画期的かもしれませんけどね(ーー;)。

は: さて、宮崎あおい様は如何でござましたでしょう?
ゆ: ポスターのメイクから想像して彼女が最後にボーカルをとるのかなと期待してたんですが、残念ながらマネージャーのままでした(苦笑。
は: とは言え、煮ても焼いても食えないような4人のおっさんと社長のユースケ・サンタマリア間に挟まれて孤軍奮闘する姿はいじらしくて良かったですね。
ゆ: たしかに、蒼井優とは一味違った喜怒哀楽を表現できる役者さんですね。いじめると拗ねちゃうあたりの演技は本当に上手い、と言うか地でできるのかな?それだけにマネージャーで終わっちゃわずにもうひとひねり欲しかったです。
は: それは宮崎様の責任じゃございませんね(^_^;)。
ゆ: そう、クドカンならあと一工夫しなくっちゃね(笑。

は: というわけで宮崎あおい様のファンには楽しめる映画でございますがクドカン・ファンにはイマイチ物足りない映画と申せましょう。
ゆ: 「カムイ外伝」はコメディではなくシリアス物になりそうな雰囲気でしたから、本作の轍は踏まないとは思いますが、さあ、どんな出来上がりでしょうね。我々の世代には白土三平先生のカムイは文字通り「」ですからね、中途半端な出来じゃ許せませんよ~。

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