ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

いけちゃんとぼく

Ikeboku
はむちぃ: おっ、このいけちゃんストラップは!?
ゆうけい: 先着100名様プレゼント、二日目も残っておりました、ラッキ~(^O^)
は: というわけで「いけちゃんとぼく」のレビューでございますね。
ゆ: サイバラこと西原理恵子の絵本が原作ですからな、ベストハウス123で「絶対泣ける本」第1位に選ばれたこともあるし。
は: うそおっしゃい、ずばりいけちゃんの声を

蒼井優

様が担当しておられるからでございましょっ!
ゆ: き、今日のはむちぃ君はちょと怖いですな、さては同じバーチャルキャラのいけちゃんに嫉妬してるんじゃ(一o一)?
は: そ、そんなことはごじゃいましぇん、では映画紹介まいります(動揺。

『ふしぎな生き物「いけちゃん」とぼくは、ぼくが物心ついたときから一緒にいる。ぼくにはいけちゃんの正体は分からないが、いつもなんとなく傍にいてぼくのことを見守ってくれる。いけちゃんはうれしいことがあると数が増え、困ると小さくなり、ぼくが女の子と仲良くすると真っ赤になって怒り出す。ぼくはそんないけちゃんが大好きだった。

キャスト:
ぼく(ヨシオ):深澤嵐(大学生時代:池松壮亮、老後:峯のぼる
いけちゃん:蒼井優(声)
ぼくのお母さん:ともさかりえ
ぼくのお父さん:萩原聖人
みさこ、ミサエ:蓮佛美沙子
哲:柄本時生
あずき洗い:岡村隆史
清じい:モト冬樹
池子: 吉行和子

スタッフ :
原作:西原理恵子
監督・脚本:大岡俊彦
主題歌:渡辺美里「あしたの空」

2009年、角川映画

は: 田舎の一少年に寄り添う不思議な生き物が少年の成長を見守っていくほのぼのとした物語とのことでございますが。
ゆ: 高知の自然とサイバラらしい語り口が上手くマッチしていて、大人の鑑賞にも耐える良い映画になっていました。
は: 西原理恵子様は子供の残酷さ・大人の現実を遠慮なくリアルに描かれますが、今回はいかがでございました?
ゆ: ちゃんと実写でも描かれていましたね。理不尽な強者と弱者のヒエラルヒーの連鎖、トンボの頭をちぎりまくって万華鏡にいれたり、生きた蝶をノート一杯に貼り付けた後でむしって記念にしたりするイノセントな残酷さ、そして酔って愛人宅の傍の溝にはまって死んでしまう大人のいい加減さ、まさにサイバラ・ワールドでしたね。
は: そのあたりが普通の絵本の映画化と違って観客層を曖昧にしている傾向もあるのではございませんか?
ゆ: そうですね、子供連れで見に行って親子で語り合える映画と言うわけでもないですし、恋人同士で見に行くなら他に相応しい映画も色々あるでしょうし、大人が一人で見に行くにはちょっと恥ずかしいし、ちょっと観客層のターゲットを絞り込めていないきらいはありますね。

は: それでも西原様の原作を忠実に映画にしたい、という強い志がこの映画を産んだのでございましょうね。
ゆ: そう言うことでしょうね。大岡俊彦という監督のことはあまり知りませんでしたが、サイバラ・ファンが安心して観られる実写映画にした所は高く評価できると思います。
は: 大岡様はおかっぱ頭の女の子が活躍するクレラップのCFや、街中にシマウマを溢れさせた公共広告機構などのCFを撮った人だそうでございます。
は: 原作には無かった子供の描き方の上手さや、いけちゃんのCGが上手く映画に溶け込んでいたあたりは、そう言われれば才気溢れる彼のセンスなんでしょうね。妖怪連中はやりすぎで幼稚かなと思いましたけど(苦笑。

は: そして何と申しましてもこの映画の成功の鍵は蒼井優様でございますか?
ゆ: ずばり、そうです、唯一のCGであるいけちゃんの声を天才的なセンスで表現していましたよ。最初は友達目線の中性的子供声だったのが、少年の成長とともに少しずつ女性を感じさせる声になっていき、ラスト近くで主人公の後姿に

「愛してる」

と呟いて観るものの感涙を絞らせる、さすが千の表情を作れる天才女優の面目躍如たるものがありました。
は: そのつぼを心得た声の演技には西原様も大岡監督も感激したそうでございます。
ゆ: やっぱり何やかやいっても、今の日本の若手では群を抜く存在でな。

は: でもそんなことばかり言ってますと、実演で頑張っておられる役者様に失礼でございますよ(-.-)。
ゆ: 全くですね(^_^;)、失礼失礼。まあとにかく、子供も大人も皆さん楽しそうに演じておられましたね。特に主人公の子役の深津嵐君は良くやったと思います。好きだった父を唐突に亡くし、いつもいじめっ子にぼこぼこにされながら早く成長したいと頑張る姿を見せなければならない一方で、CG合成の見えない相手との親密感も演じなければいけない難しい役どころを上手く演じていました。
は: 萩原聖人は「鑑識・米沢守の事件簿」では主役級ながらトホホ役でしたが。。。
ゆ: 今回はあれと違って、酒好きで浮気モノだけどいい父親というはまり役でしたし、あと、ともさかりえも久しぶりに見たけど良かったです。彼女も母親役をやるようになりましたか。そうそうそれよりなにより、少年が憧れを抱く清純な高校生から一転してケバケバのネエちゃんになる連佛美沙子が秀逸でしたね(笑。

は: ではいけちゃんが見守る少年の成長譚、最後にこのお3人のメッセージで締めくくらせていただきます。

「”好き”がいっぱいつまってる作品なので、好きな人と一緒に見てもらえたら嬉しいです」(西原理恵子
「少年の成長について考えられる映画になっているといいなあと思います。あとは、『誰かのいけちゃんになってください』っていうことですね」(大岡俊彦
「この映画を観たあとに、いつも自分の隣にいてくれる人のことを見ると、より深くその人の事が見えるんじゃないかなと信じているんです。」(蒼井優

ゆ: では私もいけちゃんの台詞を紹介しましょう。

「大人になったらわかるよ、君はみんなに愛されて、みんなの自慢になる」
「わすれないでね、好きだと必ず帰ってこられるの」

これを優ちゃんの声で言われたらたまりませんね(笑。

Ikechannoaji
は: はいはい(-_-;)
ゆ: はむちぃ君、妬くな妬くな(^_^;)、このブログが続く限り、ゆうはむコンビでやっていきましょうで。
は: ご、ご主人様、、、
ゆ: 今日は「いけちゃんのだいじょうぶのあじ」を作って一緒に食べようよ。
は: ありがとうございます、とき卵にネギとチリメンジャコを入れて炒めて醤油で味付けするだけの超簡単料理ではございますが、とっても嬉しゅうございます(ホロッ

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