ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

ICHI

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はむちぃ: こん**は皆様、本日の映画レビューは綾瀬はるか様の「ICHI」でございます。「おっぱいバレー」じゃないのか、とクレームが殺到しそうな気配もございますが(^_^;)?
ゆうけい: 「人の行く裏に道あり花の山」ですな(笑。
は: 株の話ではございませんよ(--〆)
ゆ: まあ、綾瀬はるかファンがあまり触れたがらないこの映画にも見所はあるということですな。
は: 「僕の彼女はサイボーグ」と「ハッピーフライト」「おっぱいバレー」の間に挟まれてあまり人気がない、という点では例の宿題のあの作品と似ているような気がしますね。
ゆ: マニアにはたまらん危険な香りがしますな(苦笑。


2008年公開
製作:映画「ICHI」製作委員会 
配給:ワーナーブラザーズ

監督:曽利文彦
原作:子母澤寛
脚本:浅野妙子
音楽:リサ・ジェラルド
殺陣指導:久世浩
主題歌:SunMin

キャスト:
綾瀬はるか
大沢たかお
中村獅童
窪塚洋介
柄本明
竹内力
杉本哲太

勝新太郎の代表作『座頭市』を、綾瀬はるか主演で描いたアクション時代劇。
三味線を手に1人で旅をする盲目の女旅芸人・市(綾瀬はるか)は、チンピラとのいざこざの中で浪人・藤平十馬(大沢たかお)と出会う。十馬は市を助けようとするものの手が震えて刀を抜けない。そんな時市は仕込み杖を一閃し、チンピラをあっさり倒してしまう。その後2人はとある宿場町へとたどり着く。そこは街を仕切る白川組と町外れに根城を構える万鬼一党が抗争を繰り返す場所で、市と十馬も抗争に巻き込まれてしまう。
(AMAZON解説より)』

は: それにしても面妖なスタッフでございますね。監督が「ピンポン」「APPLESEED」「ベクシル2077日本鎖国」の曽利文彦様、脚本が「ラブジェネ」「大奥」の浅野妙子様でございまして、映画音楽はハリウッド、主題歌は韓流でスンミン様となっております。
ゆ: さすがTBSが掻き集めただけのことはありますな(毒。まあコアは曽利文利窪塚洋介中村獅童の「ピンポン」組ですね、だからまあああいう雰囲気の映画になるんじゃないかと思ってましたが、まあ当たらずといえども遠からずでしたね。
は: やはりピンポンばりの荒唐無稽なシーンも無くはありませんでしたが、殺陣指導に黒澤組の久世氏をお願いしたことは正解でしたね。
ゆ: 氏が肝心の部分だけはしっかりした殺陣を指導されたようで、一応時代劇らしくはなっていたし、クロサワっぽい感じがほのかにしましたね。筋は露骨に黒澤映画のパクリっぽいですけど(笑。

は: さて、そのストーリーでございますが、確かにどこかで見た様な筋をつぎはぎでくっつけた雰囲気がございました。
ゆ: 「座頭市」に「用心棒」「はなれ瞽女おりん」をつぎはぎしたみたいな感じでしたね。ついでに言えば「隠し砦」とか「砂の器」とか。
は: 時代考証とか設定とか、時代劇ファンからは白眼視されそうな脚本でございますね。
ゆ: 今時のドラマの脚本家に過大な期待をしてもね。それに勝新座頭市シリーズだって後半は随分ひどかったんですよ。まあ好意的に考えれば展開が読み易いので安心して綾瀬はるかの活躍を見ていられますしね。所詮それだけが目的の映画ですし(苦笑。
は: 結局そこへいっちゃいますね。
ゆ: いやあ、勝新太郎北野たけしの次に市をやるのが綾瀬はるかとは一体誰が予想したでしょうか。彼女も麻生久美子とはキャラこそかぶりはしませんが、

「来るもの拒まず」

ですねえ。サイボーグ以上にはっきりとした汚れ役なんですが、よくチャレンジしましたね~。
は: 無難に演じておられたんじゃないでしょうか。
ゆ: 運動神経はいいんでしょうね、殺陣はほお~っと思うくらいよくできていましたし、三味線を弾く場面も一応様になってましたし。
は: それに比べると露出シーンや濡れ場はほんのちょっぴりでしたね。
ゆ: まあ一応アイドルですから、あんなもんでしょうね。
は: あの時代にあのボロの衣装で何で肌があんなに綺麗なんだとか、盲目であんな生活でどうしてあんなに綺麗な顔やスタイルになれるんだとか、突っ込みどころは満載でございますが?
ゆ: まあ現代の娯楽映画でそれを言ってもしょうがない。それより時折見せる表情や仕草に色気を感じ取るのがファンの楽しみなんじゃないですか。そう言う意味では、結構女座頭市がはまってたんじゃないかと思いますね。悪いけど北野たけしさんの市をもう一度みたいとは思わないけれど、彼女の市ならシリーズにしてくれてもいいよ、みたいな(笑。

は: 他の方の演技はいかがでございましょう。
ゆ: まあ中村獅童の演技を超越したような演技以外はどうでもいいような(笑。大沢たかおは前も言ったけれど、あまり好きな役者さんじゃないんだよね~、それにしても可哀想なくらい主役にしては印象が薄いですな(苦笑。

は: では最後に一言どうぞ。
ゆ: この時代に今更この映画を観て時代劇を冒涜してるとか正論を吐いても始まりません。「サイボーグ」に比べれば「はるか」にまともな映画でございます、「はるか」を心ゆくまで楽しんでくださいませ。

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