ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]
はむちぃ: みなさまこん**は、久々の映画レビューは、これまた久々のアニメーション映画「スカイ・クロラ」でございます。
ゆうけい: まあ、こないだのヤッターマンなんかもともとアニメですし、そんなんばっかりかよ、とも言われそうですが(笑。
は: そのタツノコプロの四天王のお一人だった押井守様の作品でございますね。
ゆ: そうそう、我々の世代には「うる星やつら」シリーズでお馴染みだけど、最近はすっかりアニメ映画界の巨匠になりましたね。
は: で、このスカイ・クロラは押井様としては「イノセンス」以来4年振りの作品で去年公開でご覧になりましたね。
ゆ: そうそうそうそうなだそうそう、結構期待して観たんだけど結果ちょっとレビューするにはどうかなあという感じだったんですね。でも今回ブルーレイ盤も出るとのことなのでこのタイミングで取り上げてみました。

『日本が誇るアニメ界の巨匠・押井守監督が手掛けた長編SFアニメ。現代に似たもう一つの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。

声優:菊地凛子 加瀬 亮 谷原章介 栗山千明
原作:森 博嗣「スカイ・クロラ」シリーズ(中央公論新社刊)
監督:押井 守
脚本:伊藤ちひろ
音楽:川井憲次
AMAZON解説より)』

は: 確かに今までの押井作品と毛色が違いますし、評価の難しい作品ですね。
ゆ: 小説の映画化ということもあるでしょうけれど、今までとは違った寒色系で静かな映画であると言う印象がありますね。舞台をヨーロッパに設定していることもあるのでしょうけれども。
は: ショーとしての戦争を遂行するために産み出されたキルドレという設定も人間性を否定するような冷ややかさを感じますね。
ゆ: そこがこの映画の肝なんで、生命の尊厳を考えさせてくれるという点では優れた映画ではあると思います。だた、そのテンプレートとしてのSF的設定をどう感じるかによって大きく評価は分かれるでしょうね。正直言って私みたいにSFずれした者にとっては大して新味はなかったです。

は: アニメーションとしての出来は如何でございましょう?
ゆ: 押井さんがこだわる空戦場面や戦闘機に関しては文句のつけようがないほど素晴らしい出来です。日本のアニメの水準の高さをあらためて感じますね。それにひきかえ、人物造形があまりにも素っ気ないですね、これがこの映画の一番のウィークポイントで映画としての魅力を半減させていると思います。
は: たしかに空戦場面のリアリティに比べるとあまりにもスケッチ風の造形で淡白ですね。
ゆ: ただ、これを例えば「ベクシル」のようにキャプチャーモーションなどを導入したフルCG合成で3D映像にすればリアルになるのかと言えば、これまたうそ臭くなるし困ったもんだねえ。
は: 本当に今日本のSFアニメは難しいところに来ているのかもしれませんね。
ゆ: 初代ガンダムの作画レベルの頃が日本のSFアニメ界の一番幸せな時代だったのかもしれませんね。

は: 声優さんたちは如何だったでございましょう?
ゆ: まあ、一言で言うと、、、、、話になりませんね(苦笑。オーディションで選ぶより、しっかりした声優さんを使えと声を大にして言いたいです。それはまあベクシル松雪泰子さんでさえ例外じゃないけどね。

は: という事でございまして、日本のSFアニメのレベルの高さと限界点の双方が問題提起された作品と言えましょう、ちなみに押井様には今後どのような展開を期待しておられますか?
ゆ: 「うる星やつら」の新作とか(笑。まあ、冗談はともかくとして私と同じく熱狂的な光瀬龍ファンと聞いているので、「百億の昼と千億の夜」の映画化は是非彼にやって頂きたいです。

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