ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

今年を振り返る2008(1) 映画編

Sachikoparker
はむちぃ: 皆様こん**は、はむちぃでございます。今年も「振り返る」特集の季節がやってまいりました。先ず第1回は「映画編」をお送りいたします。
ゆ: 順番が毎年ばらばらで申し訳ございません、気まぐれなもんで(謝。
は: またまたそうやって偽悪ぶるんですから(;一_一)、存じておりますよ、皆様には最後にお知らせいたします。では早速エントリー作品をご紹介いたしましょう。

洋画(外国映画):
靖国 YASUKUNI
この自由な世界で
善き人のためのソナタ
奇跡のシンフォニー
マイ・ブルーベリー・ナイツ
スウィーニー・トッド
ダーウィン・アワード
ヒロシマナガサキ
エディット・ピアフ~愛の賛歌~
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団    
ストリングス
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
ドリームガールズ

邦画
容疑者Xの献身
僕の彼女はサイボーグ
映画「20世紀少年」第一部
虹の女神 Rainbow Song
暗いところで待ち合わせ
百万円と苦虫女
純喫茶磯辺
西の魔女が死んだ
秒速5センチメートル
ザ・マジックアワー
亀は意外と速く泳ぐ
相棒-劇場版-
転々
クワイエットルームにようこそ
夕凪の街 桜の国
ゲゲゲの鬼太郎
0093女王陛下の草刈正雄
明日への遺言
サイドカーに犬

は: 主人のゆうけい、今年は体調絶不調のずんどこどん底からはなんとか脱しまして、計32品と作品数が大幅に増えております。
ゆ: レビューしなかったものもこの倍近くありますから、去年の反動で観まくりましたな。
は: これだけありますと恒例の表彰は洋・邦で分けたほうがよろしいのでは?
ゆ: う~ん、めんどくさいからやめとこ(笑。いやいや、やっぱり最高の賞は一点(人)でないとね、その代わり助演賞を増やしましょう。

は: わかりました、ではその助演賞の発表からお願いします。
ゆ: では発表します。

助演男優賞: 三浦友和 (転々
助演女優賞: ヘレナ・ボナム=カーターハリー・ポッターと不死鳥の騎士団スウィーニー・トッド

は: 今年こそパイレーツのジョニー・デップかと思いましたが、三浦友和様とはやや意外な人選でございました。確かに「転々」での演技は素晴らしかったですね。
ゆ: ジョニデプはあれは主演じゃないかなあ、キース・リチャーズという線も捨てがたいけどね(w。まあそれはともかく、三浦さん、山口百恵が引退してからの彼はエイトマン(視聴率が8%くらいしかとれない主役)とか揶揄されてもう消えていく人なのかな、と思ったりもしましたが、したたかな演技力を身に付けて、このような脇あるいは準主役に回ると俄然光る役者さんになりましたね。「転々」は「時効警察」組のゆるゆる映画なんですが、彼一人入る事によって大変見応えのある映画になりました、個人的には今年最も印象に残った助演さんでした。

は: 助演女優はご主人様強力プッシュの蒼井優様か、あるいは圧倒的な歌唱力を見せたジェニファー・ハドソン様あたりの線もございましたが、、、
ゆ: ちゃん、亀もクワイエットも良かったですねえ~、でも「人のセックスを笑うな」では永作姐さんの色気の前に完敗しちゃいましたね(苦笑。
は: ご主人様、それはノミネートされておりません(ーー;)
ゆ: スマソ。ジェニファーは、最近ご不幸な事件があってお気の毒でしたが本当にあの映画の黒人社会を連想してしまいましたねえ。まあそれはともかく、ヘレナさんの存在感は圧倒的でしょう。
は: 伴侶のティム・バートン様のスウィーニー・トッドはもちろんの事、ハリポタでさえあそこまでやるかと驚きましたね。
ゆ: 完全にジョニー・デップを喰っちゃったし、こうなったらハリポタもあの調子で最後までやって欲しいですね。

は: 次は主演賞に参りましょう。
ゆ: 正直言って女優さんの方は悩みました、では発表いたします。

主演男優賞: ウルリッヒ・ミューエ (善き人の為のソナタ
主演女優賞: サチ・パーカー (西の魔女が死んだ

は: 男優賞は今年こそジョニー・デップかと思いましたが?
ゆ: それさっき助演でも言ったね(笑、スウィーニー・トッドでさっき言ったようにヘレナに完全に喰われたのが計算外でしたねえ。まあでも彼を差し置いて獲るだけの演技をウルリッヒ・ミューエはしていましたね、本当に演技だけで感動させてくれた俳優を見るのは久しぶりでした。
は: オラシオ様がコメントされておられたように、自身シュタージに監視されておられた過去を持っておられるそうでございますね。
ゆ: 調べてみたら何と妻が監視していたそうですね、壮絶な世界です。但し、妻はそれを否定していることも書いておきます。
は: 昨年7月胃癌で亡くなられたそうでございます。
ゆ: 心よりお悔やみ申し上げます。

は: 女優さんを迷われたとおっしゃいましたが?
ゆ: そうですね、エディット・ピアフを演じきったマリオン・コティヤール映画女優としての本領を発揮して感涙を絞らせてくれた「夕凪の街」の麻生久美子にもあげたかったけど、「西の魔女が死んだ」のサチ・パーカーの演技には恐れ入りました。
は: 日本人と結婚して日本に永住した老英国人女性を見事に演じきられましたね。
ゆ: 梨木香歩の原作をあとで読んだんだけど、まるで彼女が演技する事を想定して書いているかのような気がしました。そう思わせるほどの入魂の演技でしたね。
は: 名女優にして日本通のシャーリー・マクレーンのお孃様で日本在住歴もあるとの事でございますが、実は日本語はあまりしゃべれないそうでございますし、冒頭写真のようにご高齢ではなく実はあんなに美しい方であることも驚きましたね。
ゆ: 高橋克実が「魔女が化けた」なんて言ってましたね(笑。

は: では次は監督賞でございます。
ゆ: 去年はこれといった候補者が無くて困りましたが、今年は「西の魔女」の長崎俊一や社会派の名匠ケン・ローチをはじめとして差し上げたい監督がたくさんおられました。しかしやはり今回はこの方でしょう。

監督賞: スティーヴン・オカザキ (ヒロシマナガサキ

は: なるほど、日系三世アメリカ人のアカデミー賞受賞監督が25年の歳月をかけて完成させた入魂の作品でございますね。
ゆ: レビューでも書きましたが、DVDの監督インタビューを是非見ていただきたいです。以前当ブログでも日本人アメリカ移民の苦難を取り上げた事がありましたが、彼がアカデミー賞を受賞した作品は日系二世の男性と結婚し一緒に戦時中強制収容所に入った白人女性を追った「収容所の長い日々/日系人と結婚した白人女性」という作品だそうです。残念ながらこれがなかなか手に入りません、機会があれば是非観たいものです。

は: さて、いよいよ作品賞の発表でございます、果たして本年レビュー中最高の映画は何でございましょうかっ!!
ゆ: まあそうきばらんでも(^_^;)。では発表いたします。

作品賞: 「西の魔女が死んだ 」 

は: おおっ、意外にも佳作とはいえ小品でございますね。
ゆ: 確かにレビューした時点ではこれにする予感は全くなかったですね。もちろん客観的にみればもっと優れた映画があるのは分かっているんだけど、こうして選んでいると、今回に限っては今年やっと映画館に出かけることができるようになったものですから、

「本年公開で、映画館で見て、素直に涙を流した映画」

にしたくなったんだよね。
は: なるほど、分かる気がいたします、それにもちろん質においても優れた作品でございますし、文句のつけようもございませんでしょう。

は: では月ラプ版きいちご賞のトホホ賞の発表でございます。今年はやはり、0093サイボーグダーウィンあたりが本命でございましょうね!

トホホ賞: 相棒-劇場版-

は: おおっ、大変な興行収入をあげた今年の邦画大作ではないですか!?常々商業的な成功も大事な要素だとおっしゃっておられて、前半部や取り扱っているテーマなどは褒めておられましたが。。。
ゆ: まあ確かにそうなんだけど、期待が大きかっただけによくもまあここまで裏切ってくれたなという怒りの方がはるかに大きかったもんでね。詳しくはリンク先を参照していただけると幸いですが、チェスを使って犯人が仕掛けた謎、膨大な予算をかけたマラソンシーン、これらがことごとく事件の解決には何の関係も無かった、というオチを一体誰が考えついたのか。。。トホホ賞にはぴったりでしょう。これに比べりゃ0093もサイボーグもダーウィンも笑って楽しめますもん、良い映画ですよ(毒。

は: そう言えば、今年は「蒼井優布教強化年間」とかおっしゃってましたが、ついに蒼井優作品は一本も選ばれませんでしたね。
ゆ: まあ、自分のブログですから、依怙贔屓しても何の問題もないんですが、あくまでも私的感情抜きで客観的に選ぶと、こうなっちゃいますね。「Tokyo」はまだ観て無いんですが、ほんとあと一息というところだと思うんですけど、来年当たりあとワンステップ飛躍して欲しいです。

は: では最後に、功労賞を発表して終わりたいと思います。映画編を今日に持ってきたのはこういう理由でございました。

功労賞:

シネカノン神戸 (平成20年12月20日、本日閉館
緒形拳 (平成20年10月5日ご逝去)

ゆ&は: 長年の映画界への貢献本当にありがとうございました。ゆっくりお休みください。