ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

映画「20世紀少年」第一部

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はむちぃ: 皆様お待たせいたしました、今回の映画レビューはいよいよ超話題作「映画「20世紀少年」第一部」でございます。
ゆうけい: そんなに待ってる人もいないような気もしますが、コワイモノミタサで観て参りました。
は: はて、コワイモノミタサとは(・・?、確かに細菌兵器なども登場いたしますが、原作はそれ程ホラーっぽくもございませんが?
ゆ: 違いますがな、前田有一の超映画批評30点を叩きだしたからですがな。
は: はあはあ確かに「今週のダメダメ」認定作でございますね。でも他人の意見に左右されるようではゆうはむレビューの価値がございませんよ。
ゆ: 確かにね、でも初めから私は実写化には否定的だったんですよ。ぜ~ったいつまらないモノになるという自信はありましたね、それをわざわざ確かめに行ったんですから褒めてもらわないと(エッヘン。
は: 威張るほどのもんですか(-_-;)、では恐る恐る参りましょう。

『1997年、失踪中の姉(黒木瞳)が残していった赤ん坊カンナを背負い、売れないコンビニ経営にいそしむケンジ(唐沢寿明)。この時代、世界各地で致死性ウィルスの被害者が発生、日本では正体不明の教祖"ともだち"率いる新興教団が勢力を増すなど、不穏な空気が蔓延していた。ユキジ(常盤貴子)やマルオ(石塚英彦)、ドンキー(生瀬勝久)ら小学生時代の仲間たちと交流する中、ケンジは最近の事件、災害が、自分が子供時代に人類滅亡の様子を描いた"よげんの書"をなぞったものと気づき愕然とする。タイの闇社会で生き延びていたオッチョ(豊川悦司)も加わり、ケンジと仲間たちは地球を守るため立ち上がる。』

ゆ: いやあ、つまんなかったですね~、ここまでつまんないとは思いませんでしたね~。第一部がこれだけつまんないと二部三部が思いやられますね~。
は: いきなり身も蓋も無い感想を、それも最大フォントで(--〆)、原作はあれほどお好きですのに。
ゆ: 原作が好きな私でさえこうなんですから、前田有一が30点をつけても少しも不思議じゃないですね、だから実写化しちゃいけないとあれほど言ったのに。
は: 独り言でいっても誰も聞きゃしませんって、で、ご主人様はどうすれば良いと思っておられたのでございます?
ゆ: もちろんアニメですよ、それもガンダムと同じ手法で、先ずTVドラマ化してワンクール終わる度にダイジェスト映画化するのが王道でしょうね。日テレが真っ先に手を挙げたんでしょ、責任持ってTVでアニメ化しちゃえばいいのに、余程映画のヒット作が欲しいんですかね~、ジブリと提携してりゃ十分じゃないですか(毒。

は: それにしても何がそんなにいけなかったんでございましょう?
ゆ: 監督は堤幸彦だし、キャストは大体良い線いってるし、原作には忠実だし、実に優等生的な映画ではあるんだよね。三部に分けて今回は2000年大晦日まで、と言うのも合理的な構成です。結局脚本だよね。
は: きゃ、脚本って申されましても、4人のうち2人は原作者の浦沢直樹様&長崎尚志でございますよ!!
ゆ: だからいけないんですよ。この2人、映画脚本家としては素人じゃないですか、彼らの意向を尊重して堤監督曰くの「原作原理主義」でいけば2人がチョイスするシーンの「絵コンテ」を繋いだ様な映画が出来上がるに決まってるでしょ。
は: 要するに端折ったストーリを見せられるだけだと。
ゆ: そうそう、だらだらキーになるシーンがだらだらと続くだけ。だから最後の「空想科学シーン」もちっとも盛り上がらず、
は: かといって人間ドラマにも程遠いものにならざるを得なかったと言うわけでございますですね。
ゆ: おっちょなんかもっと深い人間的バックグラウンドがあるのにあまりにも気の毒です。豊悦君、キンチョールに勝るとも劣らないはまり役だと思ったのにね~。
は: またまた関西限定ネタを(--〆)
ゆ: 関西限定と言えば主役の唐沢寿明関西電力eo光の宣伝で関西では物凄い露出度なんですよ、ちょっと食傷気味でしたね。

は: そんな豪華絢爛な、何と三部作で300人以上の俳優陣の中でどなたかサプライズはございましたか?
ゆ: 洞口依子さんを久々にお見かけしてビックリしました。子宮ガンを患われていたと聞いていましたが、確かにお痩せになっていましたね、でも綺麗でしたよ。
は: 男優さんでは?
ゆ: 佐野史郎の双子には吹き出しそうになりましたね。原作ではあの双子はもう一回太るので、次回作ではみられないかもしれないのが残念ですね(^_^;)。
は: もうちょっと中心人物を語ってくださいませ。
ゆ: そうだねえ、やっぱりはまり役はおっちょの豊悦だよね。あと、ヨシツネの香川照之、漫画家の森山未來が面白そうですね。

は: では最後に一言お願いいたします。
ゆ: 今回は申し訳ありませんが前田有一氏のコメントを引用させていただきます。これ以上的確なコメントは思いつきませんでした。

『それにしても複雑なのは、(何度も繰り返したとおり)この原作が映画向きでないこと、傑作に仕上げることは絶対不可能ということを百も承知で、映画のプロたる人々が60億円ものビッグプロジェクトにGOサインを出してしまうという現実。 それについて、ビジネス面での理由以外に、納得のいく答えは見当たらない。いくら儲かるとわかっていても、60億円もかけてゴミを作るという発想は、私のような庶民には驚きであり、彼らの大物振りにはただただ驚嘆せざるを得ない。』