ゆうけいの月夜のラプソディ

ゆうけいの月夜のラプソディ移植版

亀は意外と速く泳ぐ

亀は意外と速く泳ぐ デラックス版
ゆうけい: どうも、蒼井優天才説論者のゆうけいです。
はむちぃ: はいはい、オーディオ界の東の雄のDolonさんと西の雄のUENOさんに賛同していただいたからってあまり頭に乗らない方がようございますよ(--〆)
ゆ: あっちは嬉しいでやんす)^o^(
は: ご主人様がおせんの真似しても気持ち悪いだけですよ(-"-)。というわけで今日の映画レビューは「亀は意外と速く泳ぐ」という、まあけったいな題名の映画でございますね。
ゆ: なんせ「時効警察」や「転々」の三木聡監督の作品ですから。皆様のご想像の通りユルユルの映画でございます。

『 学生時代から平凡な女の子だった片倉スズメ(上野樹里)は、結婚しても平凡な専業主婦だった。幼馴染のクジャク蒼井優)はエキセントリックな変わり者で、いつもスズメは振り回されていたが、それでも怒ることもなく、なんとなーくいまでも友達だ。ところがある日、ひょんなことからスパイ募集!の広告を発見し、夫が海外出張中で退屈極まりない日々を過ごしていた彼女は思わず電話をかけてしまう。
 三日後、彼女は指定された安アパートに向かう。スズメを迎え入れたのは、クギタニシズオとエツコ夫妻(岩松了ふせえり)。普段は商店街のアナウンス嬢と無職の男である。彼らは自分達がある国のスパイだという。そしてスズメのように典型的な平凡人こそスパイ向き、ぜひスパイになって欲しいと説得する。彼女は半ば強引に活動資金として500万円を渡されてしまった。こうしてスズメのスパイ生活は始まった。』

は: ゆるいね。
ゆ: ゆるゆるだね。
は: ここまでゆるくていいんだろうかね。
ゆ: というわけでまたまた草野心平ネタを使い回してしまいましたが、さすが三木聡、ゆるい映画を作っております。それにしてもこの人、貼り紙が好きやねえ(笑。
は: 小道具さんも大変でございますね(笑、それにしても「スパイ募集」の貼り紙のちっこさには笑いました。
ゆ: 丁度はむちぃサイズだね(笑。配役も岩松了ふせえり松重豊緋田康人等々相変わらずの三木聡人脈ですし、そう言う意味では安心して観られますね。

は: さて問題は主人公女優のお二人でございますね。
ゆ: そうそう、ユルユル映画の主人公にぴったりのちょっとボーっとした上野樹里と、切れまくる蒼井優、「クワイエットルームにようこそ」に勝るとも劣らない良い組み合わせですね。
は: 上野樹里様ファンに怒られても知りませんよ(--〆)。
ゆ: まあ、スイングガールズとのだめで十分そう言うキャラを確立してますから(^_^;)、それにまあ役柄がそうなんだと言うことでご了承くださいませ。
は: それに引き換え確かに蒼井優様は目一杯はじけておられますね。
ゆ: 最初の登場シーンで、昭和時代のようなパーマ(名付けて永久パーマ(爆))をかけちゃった上野樹里に向かって、拾った虎柄の拡声器

「ナンじゃオマエその頭は~!!」

と叫ぶだけで

キタ━(゚∀゚)━!!!!!

って思いましたね。やっぱり蒼井優は天才だわ。
は: またまたベタなアスキーアートまで使って(-"-)、三木聡監督も確かにその辺を心得て思いっきりエキセントリックな役柄にされてますね。名前からしてスズメとクジャク(笑。
ゆ: 二人は同じ産院で同じ時間に産まれて同じ学校を卒業して、という過去を紹介する場面があるんですが、女学生の時のカバンの対比には笑いましたね。
は: スズメ(上野)様がカバンの四隅にかわいい動物柄をあしらっておられて、
Americanlife ゆ: クジャク(蒼井)は「American Life」のジャケットになっているチェ・ゲバラの扮装のマドンナやビョークのロゴなんかを一面に貼りまくってました。このあたりの三木聡のセンスは好きだなあ。
は: もろにご主人様のツボにはまっておりますね。そう言えば住んでる家も凄かったですね。
ゆ: 海岸の洞窟(笑。あれ、時効警察にも出てきたような気がするけど(苦笑。

は: というわけで主人公お二人の対比は見事でございましたが、結局何が言いたい映画だったのか良く分かりませんでした。
ゆ: まあ敢えて言えば平々凡々たる日常も見かたを変えれば刺激に満ちた面白いものになりますよ、ということをユルく主張してるのかもしれませんね。
は: さすが「トリビアの泉」を仕掛けた人だけのことはありますね。
ゆ: でもあまり誉めすぎるとまじめに観た人が怒り出すかもしれませんので言っときますが、

「くっだらない映画」

ですから(笑。三木聡ファンと蒼井優ファンだけには必見ですと申し上げておきましょう。

は: そう言えば亀が速く泳ぐシーンはありませんでしたね(・・?
ゆ: トレイラーの一つでは温水洋一亀にマブチモーターをくっつけて泳がせるシーンがあるんですが、いい子はマネをしないようにね(^_^;)。